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DARIA-鬼の数奇-  作者: 葉名
出逢うべくして出逢う者たち
6/6

……… 5 ………

 Barを出て数分歩いたところに、目的地である町道場はあった。

「町道場にしては、大きい方ですね」

ザンサスが、道場を囲む石塀を見ながら言った。夜のため、外灯の少ない道場周辺は暗く、人気がなく、とても静かだった。

 後ろで直立していたハナは、道場の隣に建っている家に目を向けた。

 すると、家の玄関の明かりがつき、中から人が出てきた。

「こんばんは」

ロードとザンサスは、その声に振り返り、家の玄関から出てきた女性を見た。

「あなた方ですね。お待ちしていました」

女性は30代後半頃だろうか。背筋が伸び、姿勢の良い凛とした佇まいである。

「……私達が到着したことに気付いて、出迎えにきてくれたのですか」

ザンサスが女性に向かって尋ねた。

「そろそろかなと思って、出てきたところですよ」女性は優しげな目元に皺を作った。「どうぞ、寒いでしょう。中に入ってください」

 女性はそう言ってから、ロードとザンサスの後ろにいたハナに気が付いた。

「あら……女の子。男性お2人だと聞いていたのですが」

ハナは女性の言葉にはっとした。慌てて、ロード達の前に出てきた。

「す、すみません! 私もこの人達と同じく、旅をしている者なのですが…」

「3人、泊めてもらえると助かります」

ロードが単刀直入に言った。ハナは申し訳なさそうにしていたが、女性は微笑み、頷いた。

「部屋は余っているので、問題ありませんよ」

ハナは深く頭を下げた。

「ありがとうございます!」

「いえいえ。こちらこそ、お手伝いをしてくれると伺っていますので」

そう言うと、女性は再び、3人に玄関から中へ入るように促した。

 ロード、ザンサス、ハナと続き、3人は家の中へ入った。

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