【そりゃこけるだろ】
「グルルルル…」
「ウガァアアアアア!!」
「キュー」
「ぎゃぁああああああああああああああああああああああああっ」
こんにちは。皆さん。今日も太陽が眩しいですね。とってもいいお天気で何よりです。
俺の心、もとい脳内は雷警報でございますが。
――(現実逃避、略)
元気の有り余るモンスターに追いかけられている俺は何なんだ。鳴き声も一匹しかかわいいのが聞こえない。ゲームとかで見るあのかわいいかわいいカラフルなミニモンスターはやはり夢だったのか。大きな目がぱっちりと開いていて膝ぐらいまでの大きさ。そしてかわいらしい見た目。所詮理想か。
というかちょっと待て。俺は今丸腰だ。手ぶらである。そりゃそうだろうな、急にここにいたんだから。
でも状況が状況だけにこのままじゃ死んでしまう。本当に。なんでもいい、果物ナイフでもいいから俺に武器を!!
…いや、待てよ?ここで死んだら夢が覚めてHAPPYEND?
しかし試すにはリスクが大きい…。どうしろってんだ!
そう考えながら走っていたのが悪かった。
足元にあった大きめの石に気づかなかったんだ。
「わぁあっ!?」
そりゃこけますよね。