花言葉は
てきとうくをりてぃー。
でも、がんばったつもり。
むかしむかし。
あるところに、一輪の花がさきました。
その花はとてもとても小さくって、見るからに儚げでした。
風が吹くだけで、簡単に散ってしまいそう。
繊細で。
見た人の多くに、守りたいという感情を持たせました。
だから、花を守るため。
風から防ぎ守るために、周りには盾が自然とできました。
そう、その花はとても美しく。
そして、特別でした。
その世界にたった一輪しかない、本当に特別な花でした。
しかし、ある時。
似てもに似つかない。
なのに、小さな花の名前を奪う。
偽りの花がさきました。
大きな花弁。
甘く、毒々しいかおり。
人工的で、作り物めいた花でした。
小さな花を守る盾は、大きくなりすぎていました。
何を守るために、そこにあったのか。
何のために、そこに集まったのか。
その意味を忘れてしまっていました。
だから、偽りの花に、小さな花は名前を奪われてしまいました。
小さな花は、その見た目よりもずっとずっと強い花でした。
ただ美しいだけでなく、守られるだけでなく、
自身を守る武器を持っていました。
しかし、名前を奪われてしまっては、
その世界で生きていくことはできない。
しばらくすると、小さな花は人知れず散りゆきました。
小さな花は世界にたった一輪しかない、特別な花。
その世界の創造主が、世界のために小さな花をさかせたのです。
創造主は小さな花が名前を奪われてたこと。
人知れず散ったことを知り、
世界を放棄したのです。
徐々に、世界は崩壊してゆきました。
もうどこにも、その世界は存在しません。
小さな花の名は、Blue Rose(青い薔薇)。
花言葉は”奇跡”もしくは、”神の祝福”。