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立花と過去の記憶と

『あははそうじゃないですって~w』

『いやさっきの返事は絶対認めたろ!』


『アハハwそんなこと言う人にはもうクッキー

作ってあげませんから!』


立花と聡介は帰宅してから通話していた。

内容は大したことではないのだが、


なんとなく楽しいので毎日のように連絡を取り合う

仲になった。


『でもいいのか?ハピモンに集中しなくて?』


『確かに上は目指してますけど、そんな修行僧

みたいに考えなくてもいいじゃないですか、

わたし、今がとっても楽しいですよ!』


『た、、たしかに。でも・・・』

『うっ!はっ!まぶしい!!』


光属性の後光を放つ立花のあまりのまぶしさに、

心の中で後ずさりをしてしまう。

でも確かに一理あるかも。


『なーんか今まで努力が当たり前だったからさ、

こんなゆるく楽しめる日が来るなんて

思いもしなかったよ』


このままでは成績が下がってしまうが、

それもやむなしと思えるほど今が楽しかった。


『そういえば聡介くんもハピモン以外にたくさん

ゲームしてますよね、


アンチ・ハピラー神さまとしての活動は

最近見かけませんけど、飽きちゃったんですか?』


いままでは虜になるってくらいアンチ活動に

熱心だったのに、


今は部活の皆と楽しくゲームをすることが

生きがいに置き換わった。


『うーん、飽きたというか、成仏が近いな』

『なんですか?それw』


『うーん立花はまだこれが『理解る(わかる)』

フェーズにいないか~。まだまだよのう』


『ええー、ひどいです!あ、あと、』

『私のことは下の名前で呼んでもらっていいですよ』


な、仲も深まったってことか?すこしドキッとする。


『え、あ、、香蓮、、さん?』

『さんはいらないです!』


『あ、香蓮、、、?(慣れないな)』

『おお~。やればできるじゃないですか~』


なーんかむずむずした感じ。でも悪い気はしない。

お返しをしてやろう。


『じゃあ香蓮も敬語やめろよな』

『えっっ!!』


よーし、狙い通り驚いてるな。

『え、えと・・・』

くくく、お返しは成功だぜ!


『うるさい!そ、、、』

『聡介・・・?』

『!!!』

ぐはっ、効いたぞ、今のは効いた。


『な、なんですか!?聡介聞いてます!?』

『聞いてるって、上々だぜ、香蓮』

『///』


『じゃあ香蓮はカレーにスパイスかける系なんだ』

『あっいきなり元の話題に戻るんですね』


楽しく通話が終わったのでリビングに行く。


すると、両親が神妙な顔をして座っていた。


これは、、、嫌な予感がするぞ・・・


父さんが重い雰囲気のなか口を開く。

『聡介、最近勉強はどうなってるんだ』


『塾の先生から聞いたぞ、小テストの結果が

明らかに悪くなってきてるって』

『!!!』


『そ、それは・・・』

『部活と、『立花ちゃん』よね、聡介』

続いて母さんが口を開く、嫌だな。中学時代に

戻ったみたいだ。


『将来のためには今が一番大事なのよ、

きちんと勉強しなきゃ』

『それにゲームなんて。。。頭が悪くなったらどうするの?』


じっとりと変な汗が出てきた。いつもいつも

今が一番って、

友達関係も楽しいこともそうやっていつも壊して!


『電話するならスマホも取り上げるわよ、

あとゲームも。』

『!』


『あと部活は陸上部に戻ってゲーム部は辞めること、

いいわね!』

『!!!』

それだけは、嫌だ!


『嫌だ!ゲーム部は続ける!』

ガタンと椅子が動く音がする。


びくっと母さんがたじろぐ、?そうか、

もう体格が高校生だから・・・


『ま、まあいいじゃないか。

本人がやりたいと言ってるんだし』

『でも・・・!!』


『時間を消費する長さなら、放課後や休日に限れば

陸上部もゲーム部も変わらない』


『いいじゃないか、息抜きだって必要さ』

『アナタってば何もわかってない・・!』


『でも、ゲーム機とスマホは勉強する時間の夜11時

までは没収だし、


勉強が終わったら早く寝ること!いいね?聡介』

『・・・』


母さんは無言になった。

ひとまず部活だけは免れたか。

『・・・分かった。』


父さん。どうしたんだろうか。

いままでなら母さんの言いなりだったのに。


チラリと父さんに目をやる。すると、小さく小指を立てるポーズをした。


高校からは恋愛解禁ってわけ?助かったよ色々と。

『明日から没収するからね、わかった!?』

『はい・・・』小さくうなずく。


『今日は遅いからもう寝なさい、睡眠不足は

勉強の大敵よ』

『はーい・・・』


怒られちゃった。今回はかなりマシだったな、

中三の時なんか・・・


『どうしたんだよ、いきなり遊んでくれなくなって』

『あいついつ呼んでも断るからやめとこーぜ』


昔のことを思い出して、あたまのなかがウーッと

なる。

カタカタカタ


気付くとPCを開いてアンチスレに書き込んでいた。


『ハピモンも子供だましのネタ増えたよな、

当の子供は大人向けにしっかり作らないと

付いてこないのに』


一行だけ書きなぐってすぐ布団に入った。

いままで、オレはこうやって日々の書き込みをしていた。


___

____

『やっぱりアンチ・ハピラー神は引退してないわ!

なによ!』

カタカタカタ


『子供だましって何?面白いと感じてる私たちは

子供以下ってわけ?』


あームカつく!アンチ・ハピラー神は噂じゃウチの

高校にいるらしい


ハピモンを穢す悪魔は、必ず私が暴いて成敗してやる!

カタカタカタ

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