第142話 遡上の過程
ハジメとエマは森の奥に細いせせらぎを見つけ、その付近を遡上する形で北へと向かっていた。 そこだけは天から光が降り注ぎ、日中も問題なく移動することができていた。
そうして二日ほど進んで辿り着いた集落。 そこではまず魔法使いかどうかの確認を求められた。 全身を見せて魔導印の不在証明ができなければ、集落へ入ることはできないらしかった。
「なんか、生きづらい世界になったな」
「そっすね……」
ハジメはあれこれ喚いて抵抗したが、結局のところ集落に入れてもらうことはできなかった。 魔法使い狩りの台頭は、あらゆる場面に影響を与えていた。
最終的にハジメは、
『どんだけ裸を見たいんだよ、キモすぎんだろ!? 不快で仕方がない! こっちから願い下げだ!』
そう捨て台詞を吐いて滞在を断念した。
やはり、大きな町を目指さなければならないようだ。 そのためには、このまま遥か彼方に聳えるを山々など辛い環境を越えなければならない。
前回、ロヒル街道に至るまでの道中でさえ苦難の連続だった。 しかしながら、シノン的にはハイキング程度の感覚だと聞いた。 先が思いやられるハジメだった。
「あそこで肌を見せろというのは、さすがに無理っすからね」
「公衆の面前で、なおかつ複数の大人で確認するってんだからな。 防衛意識は素晴らしいが、そこまではされてまで滞在したい場所ではないよな」
魔法使いあるところに、魔法使い狩りあり。 集落は、自分たちの住まいが戦場と化してしまうことを恐れているらしかった。
「今回はあの対応で助かったかもな」
「どうしてっすか?」
「どうぞどうぞって歓迎されたら、逆に怪しいだろ。 魔法使い狩りが中で待ち受けてたら一巻の終わりだ」
「そうっすね……。 でもそれだと、誰も信用できなくないっすか?」
「まぁな。 でも危険かどうかは、エマが事前に知らせてくれるだろ?」
「それはそうっすけど、あんまり期待しすぎたらダメっすよ? あたしの魔法も万能じゃないんすから」
「だから危険な可能性がある場所には、万全の体調で挑むべきだな。 無茶はしない。 それを俺らの行動指針としようぜ」
「ハジメさんがそれを言うのは、全く信用ならないっすけど」
「何でだよ!?」
ここまで二人は、誰の一人も目撃しなかったわけではない。 行商の馬車だったり、同じように徒歩で移動する者もチラホラ確認はした。 しかし二人は公道と呼ばれる部分に一切出ないことを徹底していたので、それらと直接接触することはなかった。 河川を発見するまでは夜間の移動を心掛けていたことも、その要因だろう。
「結局、魔法使い狩りらしい人たちは見かけないっすね」
「もっと大挙して暴れ回ってると思ってたけど、そうではないっぽいな。 逆に考えれば、少数でも脅威となりうるってことか」
「夜間は出歩かない決まりがあるとか?」
「いや、単純に魔導書の消耗を避けてるだけだろ。 そいつらの狩るべき対象は魔法使いなんだし、無数に存在する魔物とかに魔法ぶっ放してたらキリがないよな」
「確かにそうっすね。 そもそも、魔法使い狩りっていうのは隠した方が得策だし」
「簡易魔導書持ちは肉体に魔導印が刻まれないから、普通に見える人間こそ魔法使い狩りと思った方がいいかもな」
「それって、全部の人間を警戒するってことにならないっすか……?」
「まぁ、そうなっちまうよな……」
魔法使い狩りに関しては、不安材料しかない。 見分ける方法があれば良いのでだが、現状そのような連中との接触は果たせていない。
「というか、ハジメさん? 簡易魔導書を手に入れた人に魔導印が無いって、どこで知ったんすか?」
「それは……あれだ。 ロヒル街道で戦った敵がそうだったんだよ。 やけに肉体を誇示する奴だったし、全裸も見せつけられたからな」
「あたしの預かり知らぬ間に、変態の相手をさせられてたんすね。 かわいそうに……」
「そんなんばっかだ。 ほんと困るぜ」
ハジメはそう軽口を叩きつつ、実際のところ顔面は引き攣っていた。 しかし、以前ほどの罪悪感は減っていた。 アレイ神には本当に世話になっていると、ハジメは改めて感謝した。
「じゃあ、簡易魔導書を持ってる人は魔法使いじゃないってことっすか?」
「ああ、そういうことだ」
簡易魔導書持ちが魔導印を刻んでいないのは、ハジメがヴィシャ兄弟を破壊する過程で気がついていた。
魔法使いが魔法使いたり得ているのは、その身に証明たる魔導印を刻んでいるからに他ならない。 体内にマナ回路が形成されているからこそ、魔導印がその身に浮かび上がるのだ。
一方で簡易魔導書持ちは、厳密には魔法使いではない。 あくまで彼らは、魔導書を使役しているに過ぎないからだ。 この場合、魔導書が魔法使いとして機能しているため、使役という表現が正しい。
「──もう一回説明するぞ? 魔法使いはマナ回路を全身に巡らせていて、その中枢は心臓に存在する。 簡易魔導書はその作られる過程で、魔導書に魔法使いの心臓が取り込まれる。 魔法使いの心臓が存在する場所、それはすなわち魔法使いの肉体だ。 だから、簡易魔導書が魔法使いってことになるんだよな」
「詳しく説明してくれると、余計に分からなくなってきたっす……」
「簡易魔導書は、魔法使いを封じ込めたものだと考えればいい。 随分と残酷な仕打ちだけど、これが今の世界の情勢だ」
「その話、きついっす……」
「分かってる。 俺もそうなる可能性があるって考えるだけで、吐きそうになる」
「ハジメさん……」
「それに関しては俺らが強くなるしかないから、そう悲観も──」
「いえ、そうじゃなくて。 あれを」
エマが指差す先。 そこは、渓谷を北から南へ流れてきた河川が左右に分かれるあたり。
ちょうど渓谷から平原へと環境が切り替わる場所で、人間集団が見えた。 そこに佇む集団のシルエットはかなり小さいが、身振り手振りから何やら揉めている様子だった。
ハジメらの方面へ流れる河川とは異なる、もう一本の太い河川。 その向こう側に彼らはいる。 二人の存在に気がついた彼らは、動きを止めてじっと視線を向けていた。
「男三人と、女が一人。 バランスが取れてるパーティって感じだな」
「魔法使い狩り……っすかね?」
「分からないけど、こっちから近づく必要はないな」
渓谷を、幅二十メートルほどの河川が南北に貫いている。 渓流は穏やかであるが、水深はそこそこありそうだ。 今なら、対岸へ泳いで渡ることも可能なはずだ。 荷物を背負っての川渡りも、もしかしたら可能かもしれない。 しかし、流水量が増えればそうはいかないだろう。
渓流を遡上するルートで、ハジメとエマは進んでいる。 ここからの流れはほぼ北に一直線であり、視界は良好だ。 足元を形成する丸岩には多少躓きそうにはなるが、著しく歩行を遮るものでもない。
気にかかるのは、渓谷が断崖を形成していることだ。 時折パラパラと小石が降り注ぐことがあり、大岩もそこかしこに転がっている。 これほどの大きさは、鉄砲水で上流から流れ込んできたか、もしくは上から直接落下してきたか。 現在この場所が安全そうに見えているのは偶然かもしれない。
加えて、ハジメが不安に駆られている要素はそれだけではない。
「あいつら、俺らがこっちに進んだのを見てからついてきたよな?」
「多分、そうかと。 嫌な視線をずっと感じるのは、あたしだけっすか?」
「俺も感じるけど、エマほどじゃないかもな。 危険色は見えるか?」
「いえ、今のところは大丈夫っす。 でも、すっごく嫌な感じ」
「警戒しながらってのは疲れるな……。 盗賊って見た目はしてないけど、そうじゃないって保証はないからな」
渓谷から平野へと出た水流の大半は、南東へと進んでいた。 集団はそちら側を経由して今この場に至っている。 一方、ハジメらは南西への流れを伝ってきた。
「あの人たち、なんで揉めてる感じだったんすかね?」
「もしかしたら、別の道でもあったのかね。 渓谷を登坂するとか、大きく回り込むとか」
「ここって、最短だけど危険な道だったり?」
「ありえるな……。 自然には流石に勝てないし、戻るのも選択肢か?」
「あんまり食料の残りもないっすよ……? 想定より時間が掛かってるので、早いところ大きな町に到着したいところっす」
「途中の集落に寄れなかったのが失敗か……」
「あれは仕方ないっす……」
安心できる瞬間がなく、二人の心労は強まるばかりだった。
▽
「チッ……。 結局こっちで進むんなら、さっきまでの時間はなんだったんだよ」
「黙れ。 パーティとしての最善を考慮するために、思考は必要だ。 お前のように考えなしに動いて、良い結果など得られるはずもない」
男二人の意見は、基本的に合致することはない。
彼らは四人組のパーティ。 遊撃を担当するヴィライが悪態をつき、リーダーであるクレバンが否定する。 いつもの光景だ。
「あ、あの、私のせいで、ごめんなさい……」
「いちいち謝ってんなよ、鬱陶しい」
「君のせいではない。 この経路を選んだのは、総合的な判断のもとだ」
肩身狭そうに謝罪を述べるのは、魔法使いであるラフォン。 彼女が怪我を負ったために、今回のルート選択となっている。
「おいドマ、遅れてんなよ」
「ご、ごめんよ」
ヴィライに指摘され、荷物持ちを主たる役割としているドマことドーマンがあわあわと挙動不審に追従する。
「勝手に死にやがって、クソが……」
ヴィライは舌打ちをしながら、周りに聞こえない程度に呪詛を吐いた。
彼らのチームワークはよろしくない。 しかし元々そうだったわけではない。 リーダーの任を負っていた男が死亡してしまったこと、それが全ての原因だ。
「あの二人、躊躇うことなく進んでいるな。 ラフォン、君は彼らが魔法使いに見えるか?」
「わ、分からない、です……すいません」
「武器も持ってねぇし、魔法使いで確定だろ」
「君には聞いていない」
「あーそうかよ」
ヴィライは対岸で少し先を歩く二人に視線を移した。 彼は斥候としての役割を担うことも多いため、情報収集は基本的な技能として備えている。
「こっちへの警戒は当然だな。 荷物の量は二人とも差がないから、敵になった時に先に潰すのは女の方としておくか。 二人とも戦士系には見えないし、武器もハッキリしない。 てことは、俺と同じく偵察・斥候系っぽいな。 あとは、魔法使いって線が順当だろうな。 魔法使いなら性格特性から読み取れる部分はあるだろうし、何とか穏便に接触して性格を読み取ることができれば対処もしやすいかもしれねぇな」
ヴィライはそんなことを呟きながら、あらゆる可能性を検討する。 最悪を想定して、敵対する前提で動くことが彼の流儀。
(クレバンの野郎は、考えてるとか言いつつ実際は判断力の無いクソだからな。 見知らぬ二人が進んだというだけでこっちのルートを選んでやがる。 どうせ今も、呑気に何も考えちゃいねぇよ。 新リーダーとして、どこかで責任を負ってもらうとするか。ドマの方は何かあったら真っ先に逃げ出すクソってことがあの一件で分かったから、事が起これば足を潰して肉壁にしてやるくらいが丁度いいだろうな)
ヴィライがチラリと後ろを確認すると、クレバンとドーマンは周囲の警戒すらしていない。 せめて何かが起こった時の対処くらいは任せたいものだが、ドーマンに至ってはそれすら期待できない状況だ。
(ラフォンはあれ以降、情緒が定ってない。 まったく、元リーダーは面倒事しか残してやがらねぇな。 ラフォンは元リーダーと男女の関係なのを隠してたみたいだが、それが今になって効いてきてやがる。 これだから、パーティ内での色恋は嫌いなんだよ。 一回ラフォンを抱いて、コントロールするか? いや、それも後が面倒だな……)
ラフォンは常に心ここにあらずだ。 しかしその原因を知るのはヴィライだけのため、新しい情報でパーティが混乱しないよう彼は黙っている。
元リーダーである、魔法使いドレイクは死んだ。 魔物の対処をしている最中、魔法使い狩りに襲われたのだ。 死亡の瞬間を確実に見届けたのはヴィライだけだった。 だからこそ他の面々は、未だにドレイクの生存を信じている。
(あれで生きてるはずがねぇ。 心臓を抉り出されたんだからな)
魔法使い組合を拠点として活動を続けていた、ヴィライのパーティ。 メンバーに魔法使いを二人も擁するとあって、実力はそれほど高くないものの、彼らは一定の成果を上げ続けていた。 収入も悪くはなかった。 問題があったとすれば、彼らが寄せ集めのパーティだったことだろう。 メンバー全員がそれぞれ、他のパーティには居着けなかった問題児だった。
(ドレイク以外なら、誰が死んでも問題はなかったはずだがな。 それを分かっておきながら、ドーマンという足手纏いのクズを生贄に差し出し損ねたことが不幸の始まりだな)
魔法使い狩りに狙われたドレイクが殺され、ヴィライたちは命からがら逃亡を図って現在に至る。 しかしそれ以降は敵の追手が付いておらず、どこに逃げるかということでパーティの意見は割れていた。
ヴィライは逃亡経路として、渓谷方面を推していた。 これは単純に最短ルートである点と、大自然の猛威を除けば比較的安全に進む事ができるという可能性からだ。 こちらのデメリットは、一度進めばほとんど逃げ場がないこと。
クレバンは渓谷を北上するのではなく、渓谷を東に大きく迂回するルートを推していた。 こちらは森林地帯が続いており、未開域を通過する。 懸念点は、魔人の出現が噂されていることと、未開域の勢力争いで他国の人間が入り込んでいる可能性があること。 しかし敵の追撃を逃れるのなら、視界の悪い森林地帯を進むことも悪くはないだろう。
最終的には、見知らぬ二人が進んだ方向が渓谷ルートであったため、これが進路選択の決定打となった。
「ラフォン、こっちに来い」
「おいヴィライ、彼女は怪我人だぞ?」
「いえ、いいんです、行きます」
ヴィライはクレバンからの不快な視線を浴びながら、これもいつも通りだと無視してラフォンを近くに呼び寄せた。
「あの二人は俺と同じタイプか、もしくは魔法使いだ。 よく見ておけよ?」
「二人とも、でしょうか?」
「チッ……。 それを判断するのが、お前の仕事だろ?」
「そ、そうですね、すいません……」
ヴィライが早足で進み始めてしまったため、ラフォンは速度を落としてクレバンらと再び合流した。
「何を言われた?」
「あの二人が魔法使いかどうか見ておけ、と」
「まったく、あいつはいつも好き勝手言ってばかりだな……。 こちらから後で叱りつけておくぞ」
「あの、いえ、そこまでしなくて……大丈夫です」
「本当か?」
「あ、はい……」
ラフォンは目を伏せ、前髪越しにチラリとクレバンを確認。 少し身震いすると、クレバンの少しだけ後ろを歩いた。
「どうした、大丈夫か?」
「あ、はい。 大丈夫なので、気にしないで、ください」
「そうか」
クレバンは残念そうな気持ちを言葉に含みながら、意味もなく頭部を動かしている。 周囲の警戒をしている風に見せたいのだろうか。
「気持ち悪い人……」
ラフォンはそう、小さくこぼした。
▽
「エマ、壁面にへばりつけ!」
予兆はあった。
昼過ぎから、やけに鳥のさえずりが増えていた。 加えて、上空から降り注ぐそれらの影が何度もハジメの通過していった。
「一気に危険範囲が減少したっす……!」
上空を、魔鳥が縦横無尽に舞っている。 今の所は三匹だが、これから増えていかないとも限らない。
「あの魔物、見た目が酷いっすね……」
「独自に進化をしてるんだろうな」
脚部が異常に発達した魔鳥は、脚部だけで胴体の半分ほどもある。 体長は三メートル以上ありそうで、近接戦闘になればあの巨大な脚で組み伏せられて終わりだろう。
現在ハジメとエマは、反り立った岩壁を背に敵を観察している。 川沿いであればエマの魔法が全方位を危険色と認識していたが、壁に張り付くことで危険は極端に少なくなった。 直接的な攻撃だけでなく直上からの投石による攻撃もカバーできている。 降下による攻撃が怖いところだが、攻撃方向を限定してしまえば対処も可能かもしれない。
一方、対岸の四人組は対応に遅れが出た。 攻撃が降り注いでから対処が開始され、前衛を担当していると思しき男が投石の煽りを受けて負傷していた。 その後はハジメとエマよろしく岩壁の下に避難していたが、対応の遅れが魔鳥の標的となる原因となった。
「この後どうするっすか……?」
「どうすっかな……。 助けてやる義理はないし、助けられる保証もない。 まず対岸に渡らないといけないけど、河川に魔物が潜んでいないとも限らない。 というか、この辺りの大岩はあの魔物が攻撃に使ったものだったんだな」
「このまま無視すると、恨まれちゃいません?」
「恨まれるほど、あいつらも俺らに期待してないだろ。 そもそも、四人組のくせに俺ら二人に頼ってきた時点で駄目だろうな。 恩を売るって観点なら参戦も可能だろうけど、こっちは遠距離攻撃の手段がない。 敵を焦らせて襲ってきたところを一撃で仕留める以外に方法はない。 敵も馬鹿じゃないから、迂闊に近寄ってくることもなさそうだよな。 タイミングがあるとすれば、あいつらが倒れて捕食される時とか?」
「やられるまで待つ、ってこと? あたしは無視して進むのは気が進まないっす」
壁際に寄った四人組だったが、その誰もが満足に動けずにいる。 上空を旋回して獲物を狙う敵を警戒するだけで手一杯な様子だ。
「あらゆる可能性が考慮できるって話だ。俺もむざむざ見殺しにする気はない。 見た感じ、長くは保たなさそうだしな」
戦士系の男は、壁に背を預けて息が荒い。 大きな荷物を背負う男は、慌てた様子でへたり込んでいる。 細身の男が機敏に敵の気を引いて、女が魔導書を展開させていた。
「……どうする?」
「や、やります……!」
「じゃあ、荷物はそこに。 魔法使いがいるなら、試したい事がある」
「具体的な作戦は?」
「被弾せずに対岸を渡って、魔法使いの協力を得る。 最短で行動へ移られるよう、エマの交渉術が頼りだ」
荷物を岩場に隠すと、二人は河川に向かって走り出した。
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