第124話 遺跡攻略
ヴェリアの古代都市、アルタクサタ。
薄暗い遺跡に侵入した調査隊一行は、一切の支障なく進行を続けていた。 メンバーは、先代王国勇者テシガワラ、遺跡調査隊ノキア、そしてサポートとして帝国からゼラとメイが随伴している。 あまりにも少ない人員構成だが、これ以上無い完璧な布陣が形成されている。
「変わり映えのしない迷宮だけど、本当に何も起こらないのか?」
テシガワラの問いにノキアが答える。
「卿らに説明した通り、“夜”を浴びなければここは単なる遺跡に落ち着くはずだ。 今回はそれを確認するための試験潜入であるが、とはいえ何も起こらないことは保障しかねる。 なにせ、正気を保って遺跡に入る人間は私たちが初めてなのだから」
「それもそうか。 ……一応確認しておくけど、誰か一人でも夜に囚われたら即帰還。 それでオッケーかな?」
「卿のおっけーが意味するところは不明だが、私の合図で実行してくれれば問題はない。 命の優先度は、私、卿、メイ、ゼラの順だ」
「こんなに頑張ってるのにひどいなぁ」
「メイの方が有用なの」
「私がいなければ、そもそも夜は攻略作戦自体が立案できていない。 テシガワラ殿は空間魔法の使い手として失うわけにはいかない。 メイの召喚魔法は貴重で手放せない。 ゼラのような闇属性魔法使いはごまんといる。 以上が理由だが、異論は無いな?」
「ないよ。 ところで今更なんだけど、ノキアのそれって本当に最後まで機能するのかい?」
ゼラの言うそれとは、ノキアが身に宿した能力のこと。 偶然触れた神の祠で、彼女は神の力の一端を得た。 あらゆる状態異常への耐性だ。
「私には理解できず、国の魔法使いにあれやこれやと探られてもなお未知の力。 それこそ神のみぞ知ると言ったところだ」
テシガワラの登場によって夜が空間魔法だと理解が進んだ現在、ノキアの能力の価値が急上昇している。 夜に触れることで引き起こされる現象が、状態異常だと結論づけられたからだ。
「気づいたら死んでる、みたいな状況は勘弁して欲しいところだね。 念には念を入れて、魔法を掛け直すとしようか」
「それでは一旦休憩だ。 ゼラ、頼んだ」
「了解。 《汚染》」
ゼラは状態異常を拡散させる魔法をノキアに向けて放った。 黒いモヤのようなものが彼女に覆い被さり、モヤはそこから周辺へと拡散し始めた。
「それにしても──」
ノキアの能力が状態異常に該当していることを興味深いと話すゼラ。 確かに、これがなければ夜の攻略作戦は立案すらされていなかっただろう。 《汚染》により状態異常無効が振り撒かれ、全員がノキアと同じ性質を得るに至る。
「基本的にマナそのものが人間には害であるし、それを生み出した神もまた害と判断されてもおかしくはない。 私たちは、旧人類のようにマナ受容体を基本構造として持ち合わせていないのだから」
「旧人類ってなんだい?」
「旧人類はマナに依存した存在のこと。 現人類はマナに依存しない存在だという仮説を私は持っている。 これによると、この世界で人類と呼ばれた存在は四つしかない」
休憩しつつ、会話を挟む。 テシガワラは迷宮の地図作成を行なっている。
「むしろ四つもいるのかって感じなんだけど」
「多い少ないの価値基準は職にも依るか。 ああ、失礼。 卿らの興味が薄いのなら控えるが」
「話しなよ。 僕も興味はあるから、耳だけ向けておく」
では、と前置きしてノキアの講釈が始まる。
「神は世界創造において人類を生み出した。 恐らくこれは、魔物の類いだったと考えられる」
「魔物が人類なんだ?」
「厳密には異なるが、人間に近しい形態ながら思考を持たない生物を、私は原初の人類だと定義している。 誕生したばかりの世界ではマナ濃度が著しく高く、マナ被曝による肉体と精神の破壊は避けられなかっただろうという仮定の元の推論だ。 ここが間違っていれば全て仮説は崩壊するが、概ね正しいという根拠もある」
「そういえば、モルテヴァで騒動があった時にそれっぽい生物は見たね。 人間を模した化け物って印象が強かった気がするけど、あれがそうなのか」
ゼラは先日のモルテヴァ騒乱で目撃した生物を思い浮かべた。 あれが人類だとは到底思えないが、定義上はそうなのだろうとゼラは納得して話を聞く。
「戦乱の状況において度々目撃報告があり、ゼラが見たものがそれである可能性は高い。 とりわけ、マナ受容体を持たない人間が一度に大量のマナ被曝を経験した際に出現しやすいとされている」
「へぇ。 あとは人間以外に二種類いるんだ?」
「魔人と、完全魔人化できずに狂ってしまった人魔。 これで四種だ」
「あれって人魔って言うんだ。 人間は人魔を経て魔人になるのかい?」
「それは正統な進化では無い。 精神的安定性を得ていれば、人魔も完全魔人化した時点で魔人に相当する存在たりうるだろう。 私はそのような者を見たことはないがな」
「ややこしいけど、世界の仕組みが少し分かった気がするよ」
「魔人化進行が始まった魔法使いは、人魔と呼んで概ね差し支えないはずだ」
「いやぁ、勉強になるね。 モルテヴァにいた時の相棒も人魔になっちゃったけど、あれって防ぐ手立てがあるのかい?」
ベルナルダンでグレッグとの戦闘中に魔人化したオリガ。 最終的にはエスナに命を奪われたが、ゼラはそれでよかったと思っている。 もしオリガと戦闘になっていれば、想定外の結末を迎えていた可能性もある。
「基本的には存在しない。 魔法使いである以上、至るところは人魔か魔人だ。 上級魔法使いとなれば人魔とはならずに肉体は安定するが、条件によってはそのまま魔人と化す」
「上級になっておいてよかったよ。 ところでさ、魔人とか人魔がどうして最近増えてきているんだい? 彼らは現代の人類ではないだろう?」
「世界にマナが充溢しつつある現在、魔人や人魔の存在は原始回帰を証明する材料ということだ」
「嫌な時代に生まれたものだね」
休憩の終了は、テシガワラの一言によって訪れた。
「遺跡の全体像が掴めてきた。 進むとしよう」
「入り組んだ道中を全然覚えてられないんだけど、それも夜の効果かい?」
ゼラは迷宮に侵入して以降、違和感を拭えなかった。 それはノキアやメイで合っても同じことだった。
「幻惑の効力が働いているんだろう。 ここの主人は随分と念入りらしい。 人間では夜の強度と規模を超える魔法を行使できない以上、この空間の取り決めに従うしかない」
「でも、君なら問題ないんでしょ?」
「同じ空間魔法の使い手であれば可能だな。 強度で上回る魔法を行使すれば問題はない」
「それが空間属性の強化魔法ってことになるんだね」
魔法強度を高めていくと、最終的には強化魔法に行き着く。 強化魔法とは謂わば、最も狭い空間魔法。 だからこそ、敵の空間内でも問題なく行使することができる。
「僕は自身に付与している強化魔法のおかげで座標感覚は狂わない。 だから目的地は、もう見えた」
「卿の魔法を見ると、災いの勇者と呼ばれる男とは到底思えないな」
「何事も応用だ。 むしろこっちが本職と言っても過言ではないよ」
「ふむ……。 卿はこの迷宮をどう見る?」
「正攻法さえ見つければ、最奥部まで辿り着ける設計のようだ。 そこを邪魔するような罠は見られないし、単純に進むことが困難な迷宮という印象が強い」
「なるほど。 放っておいてもいずれは攻略が可能になるということか」
「それを待てば良いんじゃないか?」
「私の性分ではないな」
迷宮は一般的に、ゴールまでの道筋が一つ以上設定されている。 そして正解を隠すように迷路が張り巡らされる傾向がある。
この迷宮は、通路が長く続くことはない。 隣の通路との接続が無数に設置されていることに加えて、夜の幻惑効果による方向感覚の阻害によって、グルグルと同じ場所を回らせる意地の悪い設計がなされている。
「見えてきた。 この先が終着点だとありがたいな」
迷宮に入ってから数時間は、当てもなくあちらこちらを歩き回った。 しかしテシガワラのマッピングが有効化してからは、進行が驚くほどスムーズになった。 それでもかなりの距離を歩かされたノキア一行は、辟易としつつも旅の終わりに安堵したものだった。
「ここか。 広いな」
ノキアは未知の場所に心を躍らせる。
辿り着いたのは、古ぼけて荒廃した大空間。 ところどころ破損した石畳が敷かれ、天井は驚くほど高い。 いくつか石柱が立ち並んでいるが、どれもこれも崩れてしまっている。 天井は驚くほど高い。 何を目的にこのような空間が残されているかは分からないが、奥に聳える下りの階段が迷宮探索の継続を示している。
「ノキア、それ以上進まない方が良い」
「……なるほど。 卿に従おう」
テシガワラの忠告を得て、ノキアは何かに気づいたように動きを止めた。
「メイ、何か見えるかい?」
「メイの魔物では見えてないの」
「私にも分からない感覚だな。 何かがいるのか?」
「何もいない。 少なくとも、この次元には」
「含みがあるな。 説明してくれ」
「ずっと違和感があったんだが、この迷宮にはもう一つ別の空間が折り重なって存在しているみたいだ」
「それが夜、ではないのか?」
「説明が難しいな。 空間のひずみを、どう解釈するか……」
テシガワラは少しだけ悩んでから、内容を纏めて告げる。
「迷宮を覆う夜という空間があるのは確かで、この空間は別次元への干渉も行なっている。 これは僕にしか理解できない感覚だろうが、進むことを躊躇う程度には危機感が働いていると言っておく」
「それで、現時点での問題は?」
テシガワラが制止を指示している限りは、何かしら取り除くべき障害があるのだろう。 ノキアは意見を仰ぐ。
「別次元からの干渉条件が分からない。 このまま進むことが正解かどうかを判断できない状況では、僕から行動指針を提示できない」
「迂闊な行動は危険、か」
「僕の想定通りなら、この先で何かしらの干渉に遭う。 対策するに越したことはないな」
「……少し時間をもらう」
「任せる。 思考はそちらの領分だ」
思い通りにいかないというのは世の常。
ノキア一行は未知の現象に挑む。
▽
「みんな、集まってくれないかい?」
ゼラはノキアの元に残り二人を呼び寄せた。
メイは魔物を迷宮内に放っては行動可能範囲を探っていた。 こちらはどうにも状況が芳しくない様子。
テシガワラは魔法接続時間ギリギリで迷宮探検から戻ってきた。 戻るなり、手書きで地図を埋め始めていた。
「テシガワラ、成果はあったかい?」
「あまり無かったな。 時間の許す限り歩き回ってはいるけど、常に何かしらの気配を感じる。 ここまで何事もなく進めてきたことが奇跡かもしれない」
「少しばかし不穏だね。 転移可能な安全地帯はどうだい?」
「巡った範囲で設置できそうな場所は皆無だった」
テシガワラは空間属性の魔法使いとして転移魔法を行使できる。 人間以外の生物や無生物さえ転移が可能で、積載量も多い。 転移先として個人の領域は設定できなかったり様々な縛りがあるものの、転移魔法の用途は計り知れない。
夜は何者かが展開した空間であり、テシガワラは縛りのためセーブポイントを設置することはできない。
「地道な作業でしか調査を進められないわけか」
「僕が作成している地図も、幻惑の効力によって意味があるとも思えない」
「結局は、ノキア頼りか。 じゃあ、何度目になるか分からない魔法の掛け直しをするよ。 ノキア、良いかい?」
「……」
ノキアは考えたままの姿勢で動きを止めている。
「ノキア?」
「……待て」
「いや、そろそろ掛け直さないと効果時間が──」
「それだ」
「は?」
「糸口が見えた。 ゼラ、魔法をかけ直してくれ」
「詳しく説明してもらうよ。 《汚染》」
魔法効果が拡散し、ひとまずの無事が確保された。 ゼラはすぐさまノキアを問い質す。
「それで、何が分かったんだい?」
「そう急くな、問題解決策も含めて説明する。 その前にここを少し離れようか」
大部屋の入り口で陣取っていた四人は、元来た道を少しだけ戻った。
「まず、ここまで安全に来られたのは私の能力のおかげだな?」
「それは疑いようがないけどさ」
「だがそのせいで、現在の問題に直面しているとも言える。 ここまでやって来られた人間が私たちだけだということも、思考を狭める原因だった」
「話を進めなよ」
「結論だけ先に言おう。 テシガワラ殿の感じている別次元とはつまり、夜そのものを指す」
「ごめん、分からない」
「……難解で済まない。 私の能力のせいで、私たちは夜を無視できてしまっていたんだ。 だから私たちは現在、夜の中には居ない」
「なるほど、ここはまだ夜の外なのか」
「いかにも」
ノキアたちは夜の中を進んでもなお、夜に取り込まれたわけではなかった。 宇宙空間で宇宙服を着ている状態というのだろうか。 宇宙服は外部と隔絶されており、内部は厳密には宇宙というわけではない。
「このまま進んでも安全ってことかい?」
「少なくとも、ここまでは安全だったというだけのこと。ゼラの魔法が解除されれば夜という別次元は卿らを問答無用で取り込むし、テシガワラ殿に危機感が生じている時点でここから先が安全とは言い切れない」
「でもさ、おかしくない? 夜が人間を取り込むなら、遺跡の外で夜に触れた人間が姿を消さないのはどうしてだい?」
夜に触れた人間は一定期間、暗闇に覆われる。 それは自身の手掌を目視することすら困難なほどの深さであり、ほとんどの者が孤独と恐怖に耐えかねて狂ってしまう。 魔竜の息吹も類似した恐怖を植え付けるが、夜はそれを大きく凌駕する。
「問題はそこだ。 テシガワラ殿、この先には空間の重なり及び何らかの存在を感知できるのだな?」
「僕の感覚が正しいのなら、だけど」
ノキアは夜を、暗闇を付与する空間魔法と思い込んでいた。 しかしここにきて、ある仮説を得ている。
「夜は、作用させた人間に別次元を知覚させる魔法なのだろう。 それだけでなく、何らかの生命体も存在していると見える。 テシガワラ殿、この見立てでいかがだろうか?」
「全面的に同意する。 付け加えれば、そこの大広間では空間強度が高い。 ノキア以外は何らかの影響を受けると思う」
「ということらしい」
「理解半分と言っておこうかな。 じゃあ、座標感覚を狂わせる効果はどう見る?」
「それに関しては理解できなかったので無視した。 全てを把握することは無理だ」
「清々しくて良いね」
「ではここからがようやく本題だ」
難解な前置きには、ノキア本人でさえ辟易としていた。 それでも解決すべき問題が目の前とあっては、彼女も休むことはできなかった。
「遺跡外では暗黒の効力しか確認できていないため、ここで何が起こるかを確かめる必要がある。 そこで、メイの出番だ」
「あ、メイの役目が急に降ってきたの」
メイはここまで大した働きをしていない……とは言えない。 魔物を先行させて罠の確認をしたり、魔物に荷物の運搬を任せている。 敵が現れれば魔物を盾にもでき、魔物と人間の場所替えさえ可能。 控えめに言って万能だ。
「いくつか質問する。 メイは魔物の視界を覗き見ていたな?」
「そうなの」
「メイの魔物が夜に飲まれないのは、メイに付与された魔法を参照にして召喚されているからだと推察する。 どうだ?」
「合ってるの。 そうじゃなくても、ゼラの魔法に触れてたから夜の影響は受けてないの」
「ふむ。 魔物のみを夜に触れさせるためにはどうする?」
「ゼラの魔法の効果範囲外に置いて、時間経過を待てば問題無いの。 メイは何をすればいいの?」
「まずは広間の安全確認だ。 テシガワラ殿は、いつでも動けるように準備を」
メイは大広間に通じる通路から、魔物を一匹先行させた。 何が来てもいいように、ノキアたちは大広間からかなりの距離を置いている。
魔物は通路を抜けて広間へ。
「メイ、何か感じるものはあるか?」
「共有できるのは視界だけなの」
「それは失礼した。 では、何か分かったこと──」
「あ……」
四人が見守る中で、魔物が浮かび上がった。 何か衝撃波のようなものが魔物を通過し、複数に飛散した肉体が粒子となって消えていく。
「──早速問題発生か。 テシガワラ殿の感性を信じて正解だった」
「全然危険じゃん。 メイ、罠か何かの類ってことは? ……メイ?」
メイからの返事がない。 不思議に思ったゼラがメイに視線を向けると、彼女は全身を震わせて落ち着かない様子を見せていた。
「あっ……あァ!?」
「メイ、どうした!?」
メイはしきりに、怯えた表情で辺りをキョロキョロと確認し続けている。
「あぁあッ!? やめ、やめてェ……!!!」
「おい、どこに行くんだッ!」
ゼラが肩に手を触れると、メイは大声をあげて彼の腕を振り払った。 それだけでなく、慌てて逃げ出し始めたではないか。
「テシガワラ殿!」
「ああ、分かっている」
メイは背後を何度も確認しながら、一心不乱に駆けている。 そこには、追われる者の恐怖の表情があった。
ゼラが真っ先にメイを追い、先回りして彼女の身体を抱き上げた。
「捕まえた……!」
そこにノキアとテシガワラが追いつき、抱きかかえられてもなおメイに恐怖を与える対象に目を向けた。 しかしそこには、一切の存在を感じられない。 テシガワラだけが何者かの輪郭を捉えたが、時間的にそこが限界だった。
「《強制帰還》!」
無謀とも言える作戦を可能とさせる、テシガワラの魔法。 直後、遺跡内から四人の姿が掻き消えた。
「ゼラ、メイを──!」
「今、眠らせた。 安心していいよ」
「助かる……。 テシガワラ殿も、感謝する」
「逃げられたのは幸運だった。 場合によっては、転移不能空間もあり得たからな」
戻るや否や、ノキアたちには命の危機が遅れてやってきた。 未知の現象が目の前まで迫っていたのだから、そうなるのは仕方のないことだろう。
「メイは多分、夜に触れたよね?」
「恐らくな。 個人差はあるが、夜が解除されるまで少なくとも数日は必要だ。 さて、一気に難易度が増したな。 どうするか……」
「物資も全部置いてきちゃったし、これは予想外だったよ。 とりあえず、命があるだけよかったと言えるのかな」
「……今回はひとまず終了としよう。 私は頭脳労働へ移らせてもらうが、卿らはゆっくりと身体を休めてほしい。 メイに関しては、ゼラに任せて良いか?」
「大丈夫だよ」
「僕の方でも遺跡について考えてみるよ。 必要があったらいつでも呼んでくれ」
ノキア指導による遺跡探索の初回は、思わぬ形で終了となった。
人間社会が始まった時点ですでに存在していた厄災“夜”は、容易に攻略を許してくれはしなかった。
本作を読んで「面白い」「続きが気になる」と思われましたら是非ブックマークをお願いします。
また↓の広告のさらに↓に☆☆☆☆☆があり、タップで作品評価になります。
作者の執筆力に繋がりますので、ギモン・シツモン・イチャモンなど、良いものも悪いものもどうかご意見よろしくお願いします。