魔人side 9
「カラン。カラン。カラン。カラン。。」
俺は!復讐のスナイパーマン!22歳
只今、馬に呼び出しくらい中
一階から鳴子の音が聞こえた。
馬が起きたのだろう。気配を探ると
ビルの出口あたりで、ウロウロしている。
「目は大丈夫か?水飲むか?」
二階から降りて、馬に近づき、撫でてみる。
馬をさすってみるが、手は癒しの光を発生しない。
怪我は完治したようだ。
馬は外に出たがっている様子だが、
俺は不安だ。出したくない。
「なあ。。上に行けるように、二階への坂道、作ってやろうか?」
「ブルルルッ。。」
馬は首を下げながら、寝床に戻ってワラを食み出した。
あ、水ね。飲み水。
風呂桶を魔法で洗浄してみる。その後、水をなみなみと入れる。
さて、二階と一階を繋ぐ、スロープを作ろう。
入り口と同じ幅の坂道を
入り口の前あたりから、上に伸ばすイメージをする。
鉄板の坂道だ。なるべく斜面はなだらかに。
かなり長い斜面だが、一階の天井に接続する事ができた。
接続部域に大きな穴を開ける。
よし。様になってきた。ちゃんと使えるかな?
心配なので、坂道の途中に何本か鉄柱を入れた。
よし、検証だ。
スロープをあがってみ、、、あ、おい
馬、先に行くなって、、、危ないって。
馬はカンカンと鉄板で響く足音を鳴らして、
二階にあがってしまった。
尻尾が揺れている。
いいのだろうか。まあ、おk
俺もスロープを登ってみる。
いい感じだ。バリアフリーだ。
二階の開口部周囲に落下防止の手すりをイメージする。
ちょい、手すりが高すぎた。
まるで檻に見える。まあ、おk
馬は日の光が当たるところで、まどろんでいる。
馬、、、意外とまつげが長いのね。
日光でまつ毛が、神々しい。。。
鉄のスロープでも二階を歩いている時でも
気になってしまった事がある
馬の足音がパカコツパカコツパカするのだ。
床に人口芝生でも敷き詰めるか?
人口芝生は思い出すのが簡単だった。
とりあえず、1.8m幅のロールをイメージしてみる。
ホームセンターで売っている物と同じだ。
出てきた。出てきた。
ドバッと、鉄の坂に敷いてみる。
これ、、、床に固定しないと、滑るな?
鉄と、人口芝生を接着する。。。。接着剤!
うん。。うん。なんか、いい感じ。
見た目は、よくないけど、音は減った
二階の床にも敷き詰めたい、、、、あ、
「助教授くん。ちょい、下で待っててくれない?」
馬は、ボーーーっとした足どりで、
坂道をボスボスと降りていった。
石やら、ガラクタやら、槍を片っ端から消しまくる。
さて、一斗缶タイプの接着剤を使い、
人口芝生を敷き詰めていく。
よし。よし。まあ、おk
「おーーい。助教授くん。お待たせー」
俺の声がビルにやたらと響く。
馬はまったりと、坂をあがってきた。
耳をパタパタさせている。あれ、小走りに
牢獄のような手すりの周りを走り始めたぞ。
なんじゃ、追いかけごっこか?俺に勝負を挑むのか?
え、しないの?窓の外?何見てるの?
え?
、、、、、人だ。
俺は、慌てて周囲をサーチした。
すぐそばにも、もう一人いた。死にかけているらしい。
場所は、、、落とし穴の中だ。