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魔人side 2

「こうやって、、、あっ、捻りすぎ、、」


俺は!フォース使いの22歳。赤紫ジャージマン

ただいま、DIY苦戦中。


フォースの力で引っこ抜いた木々を

そのまんま、びっちり詰めて一直線に植え替え中である。


今、小学校の校庭くらいの広さを

囲み終わった所だ。


馬のいる川までこの「びっちり木壁」で

挟んだ道を伸ばし中である。


「馬よ、、動くでない。目標が狂う。」


馬のいる場所は、なんとなく分かるのだが

時々、馬がゆっくり、場所を変えるのだ。


諦めた、馬を目標にするのは諦めた。


目見当で「びっちり木壁」が直進してるのを

確認しつつ、道を建設中である。


「川が、、見えてきた、、」


熱中してしまった。ここまで進捗してたのか。。

川が見えてきたタイミングで

手を止める。


振り返ると、木壁に挟まれた直線道が続いている。

道というより、、、、ボコボコしてる地面だな。

平にしたい。。。


「おおおぅ、、、大丈夫か?」


地震だ。微震だ。電マの上に乗っている感じだ。

足元を見るが、土の凹凸がなだれて、平になりつつある。


凸凹の道全体が微震で平にならされつつある。


いつ終わるんだろう。。

肉食動物とか寄ってくるんじゃないか?

音は小さいが、遠くまで響くんじゃないか?これ


微震が終わる頃、きた。

馬が戻ってきた。


木壁から生えている枝葉を、食んでいる。


「それも、食えるのか?」


地面は校庭の土程度の硬さまで固められ、

道全面が平に、ならされた。


とりあえず、木壁の隙間はあるが、

熊などが、いきなり後ろから襲ってくる事は

出来ないだろう。


地面も歩きやすい。戻るか。。。


「先に戻ってるぞ。」

木を食む馬に一声かけて、馬小屋に戻る。


戻りつつ、地面と足の裏の摩擦を以前より感じる事に気付いた。

靴が欲しいな。。


はい。靴きました。

どうして、革靴。。。これじゃない。


どうしても、仕事靴のイメージが邪魔をしてくる。

「消えろ、、消えろ、、、」

革靴を念じて消し去り、やり直す。


自衛隊さんが、道なき道を走破してるイメージで

その足!自衛隊さんの足!自衛隊さんの靴!


はい。きました。半長靴です。


安全靴と言った方が良いかな。

靴の先が硬いです。鉄板入ってます。

トラックに踏まれても大丈夫です。


「素足に安全靴は、、、よくないよね」


靴下は、1発でうまく出現させれました。


靴下、安全靴を装備終え、馬小屋へ帰宅再開であります!


なんとなく、、、軍隊行進チックに、、、足音立てるであります!

これは、靴のせい。

慣れない靴で、慣れない事をやってしまったおかげで

気がついた。


自転車とか、バイク、乗り物欲しい。。。

あ、馬!

「おーーい、馬!乗せてくれよ」


遠くに見える馬に声をかけると、

馬は首を上げ、こちらに歩いてくる。


真横に馬が止まる。でかい!威圧感がある。

「ブルッ」

馬が乗馬されるのを待っている?

どっちを見てるんだ?


、、、馬がツンデレしてる。

そうとしか言えない。


「あ、ちょ、高くて乗れない。。木壁に寄って。」


馬の肩をポンポンしながら壁に誘う


馬は俺の後を追いかける様に、木壁に寄り添う。


木壁の枝、幹の凹凸を利用して、

馬の上になんとか、乗るが、高いしアブミがない。

どこに捕まっていいのか分からない。

あと、生き物の背中に乗っている感が、すごい。


とりあえず、首にしがみつき


「馬小屋に、戻ろうよ」


声をかけると、馬はめんどくさそうに、歩き始めた。


馬小屋があった広場が見えてきた。

「あ、、、やっちまった、、、」


馬小屋が、、、倒壊してる。

「馬、、、ごめん。多分、俺が壊した。。」


馬は、俺の謝罪が聞こえてない様子で、馬小屋に向かい

歩き続けてる。


倒壊した馬小屋のそばに、俺は飛び降り、

使えそうな物はないか、物色してみる。


カビている柱、割れた土壁、腐ってる葉の屋根

んー、どれもゴミだな。。。って、これも消せるのか?


そもそも、ここには、城を建てる予定なんだよな。

これは、良い実験対象物だ。


「助教授くん!今から実験を始めるよ!準備は良いかね!?」


馬に話かけるが、なんか、首がわずかに揺れている。

反応なしかよ。まあ、おk


消えろ、、消えろ、、、


足元の瓦礫が、徐々に透明化し、、手触りも柔らかくなり

ついに、消えた。

周囲と同じ様な固められた地面となった。


「よし、、、これで、俺の城建設開始できるぞ!助教授くん!」


馬に話かけるが、、、反応なしかよ。。


まあ、よし。

さて、イメージとしては

この木壁の内側にシンデレラ城を建てるイメージだ。

「助教授くん、あっちの道の方へ下がってくれたまえ!」


馬は、首を上下に揺らしながら、川へ向かう道の方へ

歩き始めた。


広場から馬が完全に出るのを、待ちながら

子供の頃行った、あの場所の記憶を無理やり思い出す。


「城を作る。。城を作る。。。違っ!都庁じゃない!城!」


邪念が混じる!城はロマンだ!邪念はされ!

「城を、、、あ、違う!都庁じゃない!城を、、、あ、、だめ!」


ズズズズズズズンンンンン・・・

バキバキメキメキ。。。


木壁を押し除ける様に、、、都庁、、爆誕!これじゃない!

木壁で囲った広さより、明らかに都庁ビルがはみ出してる。


上を見上げるが、少し、、、いや、かなり斜めに建っている。

都庁ビルの重さで、地面が、ズズっと沈んでいる

だんだんと、ゆっくり、、、

都庁ビルが奥に向かって倒れていく。

「ああああああっ。。。」


倒れながら周囲は既に微震状態だ。

スッゴイ、やっちゃいけない事をしてる気分になる。

「と、、、とまれ!」


フォースの力で、ビルが斜めに止まった。

もう、ほとんど、地面と水平だ。


ゆっくり、、ゆーーーーーーっくりと、遠くの森に都庁ビルを

寝かせてみる。


ああ、、、鳥が、、、飛んでくよ。。すごい鳴き声だ。

ごめん。ちょいそこ、どいてね。


脂汗ビッシリかきながら、都庁ビルを地面に置くが

それでも、ちょっとした地震と木がバキバキ折れる音

ガラスの割れる音などが、一斉に響いた。


ああ、、これ、、、どうしよ。。

「助教授、、いる?どこ?」


馬は、川に向かってダッシュしてるらしい。

なんとなくわかった。


とにかく、これを消そう。ヤバすぎる。

証拠隠滅しよう!


消えろ、、消えろ、、、


寝かされた都庁ビルは、色が徐々に透明になり、、

完全に消えた。


「ああ、、、スッゴイ、静寂だ。。。」


耳が痛いほどの静寂だ。何にも聞こえない。

目の前には、折られ倒された木々の道が

数百メートル先まで続いている。


周囲の木壁も半分は崩壊してる。

「やばい。。。即効で治す。。」

倒壊してる木は、すべて場外にフォースで投げた。

バッキバキ、ベキベキ言ってるが、投げまくった。


被害の無い木を使い、今までの広場面積と

倒れた都庁跡地を囲む様に

「びっちり木壁方法」で、木を移植しまくった。


「ふぅ。。。無駄に広いな。。」

木壁は完成したが、地面は震災の後の様だ。


落ち着きながら、反省をした。

まず、地面をもっと固くすべき。

都庁と同じ長さの杭を地面に何本も打ち込んで

その上に建物を建てるべきだった。


巨大な釘をイメージであってるか?

それを地面に突き刺す感じか?


「釘を突き刺す、、、巨大な釘、、突き刺す、、、」


地面を睨みつけながら、猛烈にイメージしていると

足元が陰り出す。

雲か?なんだ?

空を見上げると、


巨大な釘が、、、都庁と同じ大きさの、巨大な釘が一本


上空に浮かんでいた。


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