表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

Episode 3

 俺は状況が把握できないでいた。

 邪神マデラ。やつを倒してからは、怪人も現れなかった。しかし、最近になって再度の出現。また世界に悪の魔の手が伸びようとしているのか。

 疲労困憊ひろうこんぱいで俺は自宅のベッドに横たわる。

 その直後、携帯が鳴った。

「はい?」

 俺は応答する。

「あ、坂上くん?」

 猪俣 京子からだった。

「猪俣さん? どうしたんですか?」

「防衛軍に来て」

 俺は防衛軍基地に向かった。

「怪人が現れたのは知ってるわね?」

「ええ。何者なんですか?」

「ワイド星人よ」

「ワイド星人?」

「地球侵略を目論んでる新たな敵。一体生け捕りにして、情報を聞き出したの。今は檻の中よ」

「こっちはスクリプト人に会いました」

「スクリプト人?」

「ええ。これを受け取りました」

 俺はブレスレットを見せる。

「それは?」

「ガーディアンクイーンに変身できます」

 京子は「なるほど」と答えた。

 その時、警報と共に怪人出現のアナウンスが流れた。

 新宿の繁華街に怪人が現れたようだ。

 俺は現場へと急行した。

 警察が避難誘導を行なっている中、怪人が暴れている。

 怪人は逃げ遅れた人々を捕まえ、命を奪っている。

 俺は逃げる人々の間を縫うように駆け抜け、怪人の前に躍り出た。

「君、速く逃げなさい!」

 警察官はそういうが、そんなの知ったことではない。

 俺はブレスレットを操作し、ガーディアンクイーンに変身する。

「お前の相手は私だ!」

 俺は怪人に接近し、攻撃を仕掛ける。

 怪人は攻撃を受け流し、反撃をしてくる。

 反撃をかわして追撃。

 怪人は追撃を受けて怯む。

「お前、ワイド星人なのか?」

「ソウダ。オ前ハダレダ?」

 怪人は片言の日本語でそう答える。

「ガーディアンクイーン、とでも呼んでもらおうか。ま、あんたはここでお陀仏だから、呼ばれることもないがね」

「ナンダトオ!?」

 激昂した怪人が襲いかかってくる。

「うわ!」

 俺は後方に吹っ飛ばされてしまった。

「どわ! どわ! どわ!」

 俺は後転するかのように地面を転がるが、すぐに体勢を整える。

「私の動きについてこれる?」

 俺は高速移動で接近し、腰の剣で怪人を切り抜いた。

 怪人は真っ二つになり、その場に倒れて爆裂霧散した。

「君はいったい?」

 と、警察官。

「ガーディアンナイトの嫁さ」

 俺はそういうと、変身を解き、その場を離れる。

 警察官はぽかんと口を開けたまま、俺の背中を見つめていた。

 俺は防衛軍に戻り。

「おかえり、坂上くん」

「ただいま」

「そういえば、男の姿は使わないのね」

「あー、あの姿はある場所にありますよ」

「ある場所?」

「加賀美家ですよ。来るべき戦いに備えて、ね」

「ああ、マデラ。過去のあなたが戦うころね」

「で?」

「で?」

「ワイド星人は本当に地球侵略が目的なんですか?」

「わからないわ。ワイド星人に関しては調査が必要ね」

 プルプルプルプル。

 携帯が鳴った。

「はい?」

 応答する。

 撮影クルーからだった。

 クルーによると、夜の撮影があるとのことで、これから現場に来いとのことだった。

 俺は疲れてヘトヘトの体にムチを打ちながら現場へと向かうのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ