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《那由多》の魔法師  作者: あ
4/5

魔導大会

 魔導大会は校長の挨拶から始まった。

 それにしてもあの校長何者なんだろうな。誰も名前を知らない。挨拶も魔導学院の校長としか名乗らない。校長は聖人と言われているし、確かに良い人そうだ。噂によると黎明能力者って聞いたが。


 参加者50人のトーナメントだ。今回は全員が能力を持っているらしいな。あっちゃんは第1試合か。


「第1試合!Bクラス 田中一郎 対 Aクラス AKKO(アッコー) ..... 始めっ!」


「アイスアロー!」


  いきなり中級氷魔法か。でもあっちゃんの方が上手だ。


「ファイアーボールよ」


  初級火魔法で軽く受け流す。蒸発する音が会場に響く。

 あっちゃんは魔法も流石だ。魔法戦でも余裕で勝てそうだ。伊達に黎明能力者ではない。


「ちっ、キモいオカマのクセにやるな」


プツン.....。


「ダレがキモくて汚い醜いオカマじゃボケェ!ど突きまわしたろかワレェ!」


 見れるかもな。あっちゃんの黎明能力。


「ふぅ..... 《ご う り き 〜》」


「身体強化したところで!」


 いや、あれはただの身体強化ではない。彼は少し黎明能力を舐めすぎだ。


「上級氷魔法!アイスランス!」


  飛来した巨大な氷の槍を手の甲で小突くようにすると..... 。

  パァァン..... 。

  氷が弾けた。


  そして目にも留まらぬ速さで相手に接近すると


「せ お い な げ 〜」


 地面に叩きつけた。地面にヒビがはいった。魔法師は常に身体強化をしているので、死にはしないだろう。あっちゃんがそんな真似するとも思えない。

  あっちゃんの黎明能力は《剛力》。腕力で彼女に敵う奴はいない.....と最近まで思っていた。


「勝負あり!勝者!Aクラス AKKO」





「お疲れ。良い試合だったよ」


「AKKOさんはやっぱり強いね。羨ましいよ。」


  山中、お前は黎明能力もってるだろ。


「手応えなさすぎよ!しかもアタシのことキモいっていったわよ」


「俺もそろそろ準備しようかな」


「頑張りなさいよ!」


「ああ」



.....俺の相手、詩織だけどな。


  あっちゃんに聞いたらこの学院で1番強いのが1年の詩織らしい。しかもあのあっちゃんよりも力が強いという。




  闘技場に下りる。


「久しぶり、雄二くん!」


「これって偶然じゃないよね?」


「まあまあ。出られたんだからいいよね?だって確実に戦うにはこうするしかなかったんだもん」


  笑いながらそう答える。


「もうすぐだね」


  彼女は獲物を狩る目になった。


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