《那由多》の魔法師

　およそ100年前、魔王出現により世界は混沌に陥った。魔王、そして魔族の力は当時の兵器すらも凌駕した。世界中に魔物を放ち、大陸は魔王の手に落ちた。島国も続々と侵略されていく。日本も例に漏れず、生き残った人々は北海道に避難した。
　そのような状況の中、ある1人の天才科学者が提案した。
「魔族の体の一部を取り込まないか」
　その目論見は成功し、人間が《能力《スキル》》を獲得する。

　その結果魔族と互角以上に戦い、日本から魔族は撤退した。

　あれから100年たった現在でも魔族と人間は一進一退の攻防を繰り広げる。