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嘘と影で恋に溺れる。  作者: 小川華
出会い
7/41

代わり..





「とりあえず!

言わなくていいよな?

な、瑠架」


静かな夕食時、ずっと黙っていた蒼羽が口を開いた。


「あぁ?

遅いな。

もう皆で話し合ったじゃん。」


瑠架が呆れ顔で箸も止めずに言う


「え?そうだっけ?」


蒼羽の拍子抜けな声に心底呆れたような声で


「あのねぇ、馬鹿な話しなら後にしておくれ

飯が不味くなる。」


一瞬、ムッとした顔をしたがすぐに元に戻り


「じゃあ、世間話でもしよう!

葬式みたいな食事だからな」


そう言うと鷹志が溜息をつき


「おめーが考え込んで静かだったからだろ

まったく、なんでお前が俺たちの代表なんだよー

強いだけだろ瑠架にしとけよ!」


ごつい顔で声を荒らげ言うと皆笑いだした。

撫子は怯えたような顔でなぜみんなが笑っているのか分からなかった。

でも、それぞれに話し出して明るい食事になってきた。


「冗談だよ。

いつも言うんだよ。

あの二人は仲良しだから罵ってはないけど多少の暴言は日常会話なんだ。」


ハトハがにこやかに不安そうな撫子を覗き込み教えた。


「そ、そうなんですね。

よかった。

喧嘩かと思いました。」


胸をなで下ろしまた食事を再開した。


「そういえば、撫子さんもう少し明るい感じになればいい感じなんですけどね?」


鷹志がポロリと言うとハトハも


「そーだね、まだ撫子としての自分が強いって言うか弱いって言うかって感じ!」


その会話を聞き撫子は少し小さな声で


「だって、いつも曖昧なんですもん。

それに、皆さん見方がバラバラで…

お嬢様を1度見れば割と近い感じには出来ると思うんですが…」


そう言うと皆何も言えなくなってしまった。


「…なんの話?」


驚く声がドアの方からしてきた。

皆が見るとそこには包帯に身を包んだ女が立っていた。


「お嬢様!」


蒼羽の声と共に撫子以外の5人が駆け寄り目の前に片膝を付き頭を垂れた。


「鷹志、状況を。」


そう言うと蒼羽の横にいた鷹志が1歩前に出て今までの事を細かくライの事と撫子の事、全てを説明した。





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