第一話「俺の人生=空手道」
更新はなるべく早くする様心掛けます。
これは夢だ。
今度の事の為にしまくった自己紹介のシミュレーションがこうして夢にまで影響を及ぼしてんだ。
…………今度はまた、エラい多いな。
例え夢でも緊張するぜ
つーか、こんなに人がいるって事はそんだけ俺が不安に思ってるっつー事だよな?
取り敢えず深呼吸しとくか。
ハァ、ゴッホン!
4月9日、明日はオレ東龍輝の高校デビューの日だ。
空手で結構腕を鳴らしていたオレはスポーツ特待生として名門私立に入学出来た。
当然の事ながら寮だ。
そして俺はこの高校入学を、つーか、寮生活を心待ちにしていた。
エ?理由?少し長くなるぜ?…………何処から話したもんかな…………。
今は2XXX年。
AIだの量子コンピュータだの電脳だのが実現、普及してスグってとこだ。
当然、ゲームはガンシューティングや格闘ゲームなんかとは次元が違う。
公園で遊ぶ奴なんかいないし、そんなもんはテレビの教育番組の2Dテレビの映像でしか見た事ない。
いや、公園はあるんだぜ?タダ、髪の毛一本と落ちちゃねぇと思うがな。
今のゲームの主流は自宅のパソコンに繋いで、ネットの世界を脳内で構築し電気パターンを脳波変換、データを脳内で再生とか何とかカントか。
要するに寝るついでにゲームを楽しむとかそんな感じ。
いや、ゲームをするついでに寝るっつーのが正解かな。
だが親父ときたら、「睡眠中に遊ぶとは何事か!子供は外で遊べ!」なんて2000年代の頑固親父みたいな事言うんだぜ?
やってらんねぇよ。
つーか、マトモに遊んだ経験なんて修学旅行や学校ぐらいが精々だがな。
遊んだ奴の数より持ち技の数の方が多いなんて笑えねぇっつーの!
とまあ、こんな感じな訳よ。
で、漸く親の元を離れ、ゲームが出来る環境までこぎつけ、後は買うだけって、ヤツだ。
ま、直ぐにお膳立てがソッコー完成するんだがな。 情緒も糞も無いくらい、幸運の連続によって。
東龍輝
4月11日生まれ
183cm 83kg
鉄拳王子・東の龍・ミスタージェントルマン等、数々のあざなを持つ全国空手道選手権中等部三連覇の化物。
自分は怖いという事をしっかり理解しており、丁寧で柔らかい言動、微笑みを絶さない等を心掛けている。
周りはその事が分かっているので「怖がっていないよ」という演技を頑張ってしている。
「肉食獸の微笑」の通り名は地元では有名。
幼馴染みもとい腐れ縁である相部屋の友人を持つ。