第九話「幕間:龍輝アボンのお知らせ」
総PVが1000を超えました。
でも、ユニークの方が500超えてない。
これは平均的なの?
誰か教えてエロい人。
咲花の家に着いた。
城みてぇな家だ。
庶民が来るとこじゃねぇんだよ、と家全体から滲み出るオーラが言っている。
極めてデケェ。
「タダイマ」
咲花がそういうと門が 「御帰りなさいませ」 と返す。
更に続ける。
「後ろの三人はト、ト、ト、トトトト友達だから、攻撃したらダメだよ?」
オイ。
物騒な事をサラリというな。
友達と言うのに抵抗を感じる前に先にそっちを気にしろ。 喉まで出かかった思いを力ずくで捩じ伏せた。
その代償に若干唸っちまったが。
その声を聴いた門が俺に言う。
「オイ、そこの大きいの。舞美様に近寄るな、この野獣め。消え失せろ」
甲高い機械音が俺を罵倒する。
余りにヒドい面罵にうちひしがれる。
慌てて咲花が注意した。
「ゲート君!!何でそんなヒドい事言うの!?東君に謝りなさい!!」「舞美様。その男の声はティラノサウルスとサーベルタイガーの声と階層構造が酷似しています。恐らくその男はあらゆる点で危険です。現に推定180Kgを超える重量を持ちながらも平然としています。こんな化け物が舞美様のお隣りにいると思うと気が狂いそうです。一刻も早くそれから逃げて下さい」
ヒデェ!!
まともな呼ばれ方をしてもらえねぇ!
泣いても良いですか!!?
俺の心がへし折れそうになる。「ゲート君、それ以上東君の悪口を言うと本気で怒るよ?謝りなさい」
やや怒気を孕んだ声で咲花が言った。
真剣な咲花を見て、へし折れそうだった俺の心が持ち直した。
「…………東殿、申し訳なかった。先程の言葉を許して欲しい」
……………何故に謝り方が古い?
いや、そこはどうでもいい。
傷付いたが、向こうが謝ってるんなら流す。
俺は漢だからな。
「ああ、少し傷付いたけど、気にしないで」
「寛大な御心深く感謝です。友好の印にこの穴に肘までお入れ下さい」
友好とまで言われちゃ断れねぇな。
……穴ってのはこれか?
門に開いた直径20cm程の穴に右腕を入れる。
ガチョイン!とメカニカルな音と共に純銀のようなバンクルがハマる。
「若し舞美様に何かあった場合消し炭になると思え、このマヌケ」
捨て台詞を残してゲート君は門を開けた。
俺の心はダルマ落としに使用されたジェンガの如く瓦解した。
玄関にコンピュータを山積みした後、咲花の部屋に行く。
部屋の中はファンシーなヌイグルミやフリルのついたクッションやピンク系統の小物やらで埋め尽くされていた。
おお、これが女子の部屋かぁ。
スゲェ可愛らしい。
咲花がヌイグルミ達の紹介を始める。
「このタヌキがポンタで、ネコのミーチャン、アザラシのゴンに」 ついにきた。
ムイムイだ。
「シャクトリムシのムイムイちゃん。皆、こっちの大きい人が東龍輝君で、こっちの人が笑田喜一君。この人が空野香さんだよ。ご挨拶して」
そういうと一斉に人工知能AIが喋り始める。
あ、なんか嫌な予感が。
「こんにちは皆さん、ご紹介上がりましたポンタです。舞美様、センサーの調子がおかしいです。人の形をした爆弾の様な物体が写り続けています」「チャオ、ミーよ。気安くちゃん付けで呼んで欲しいわ。舞美、私のセンサーもおかしいわ。人の形をした高密度エネルギー体が写ってるの。オバケかしら?」
「ムー、ゴンなんだなぁ。スッゴイ危なげな物がオイラのセンサーにも引っ掛かってるんだなぁ」
「ムイムイでござる。拙者がその化け物を退治してくれる!!」
ムイムイが煙みたいなのを俺に吹き付けた。
途端に凄絶な眠気が俺を襲う。 咲花が凄い剣幕で怒鳴ってる。
もういい、もういいんだよハイジ。
もう、眠らせて…………。
龍輝はその場で、立てないと弱音を吐くクララの如く崩れて、眠りについた。
私は卑劣でゲスでクズです。
お便りが欲しい余りに人の親切心に付け込もうとしました。
生ゴミですみませんでした。
誰か慰めて。