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紡がれし罪の血と偽りの  作者: サン
命の樹へ。
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真実を見つけ出すために。 ~外伝~






ゼラールの王達。






神龍達によってレイディアが造られ、「人」が創られた頃の話。

最初に創られたのは7人、たった7人だけであった。


ゼラール・ド・アルカディア、彼は後に究極の理想を追い求めた王と

して歴史に名を刻まれる。


ゼラール・ド・トゥルーズ、彼は後に究極の真実を追い求めた王として

歴史に名を刻まれる。


ゼラール・ド・リアリーナ、彼女は後に究極の現実を追い求めた女王と

して歴史に名を刻まれる。


ゼラール・ド・リム、彼は後に究極の夢を追い求めた王として歴史に

名を刻まれる。


ゼラール・ド・セクレト、彼は後に究極の選択を追い求めた王として

歴史に名を刻まれる。


ゼラール・ド・ホープ、彼は後に究極の希望を追い求めた王として

歴史に名を刻まれる。


ゼラール・ド・プレイア、彼女は後に究極の祈りを追い求めた女王として

歴史に名を刻まれた。


今レイディアに生きる者達の祖はリアリーナかプレイアのどっちかだ。

そしてどの王の血を継いでいるかは分からない、もしかしたら全ての

王の血を継いでいる者もいるであろう。

だからと言って対してメリット、デメリットがあるわけでもないはず。


「神は俺達の好きにしてみろっては言うけどよ、どうする?

とりあえず未来のために行動するかー?」


後に王となる者の一人、セクレトは他の6人に問う。

周りには何の建物もない。

水、草、木、土、空、岩、崖があるだけだ。


「未来のために生きても、今を生きれなかったらだめじゃない。

欲張りはいけないわ...今を生きれている事に感謝して、過ごしましょう」


プレイアはそう返答するも6人の表情は不満そうだ。

それもそのはずでこの7人は後に別々の道を歩み、それぞれが王となる。

その後、婚約する者、不倫する者、生涯孤独な者と別れるが7人の価値観は

バラバラで、相性自体は最悪なのだ。






それから約数千年後。


「...俺はもう生きたくねー!楽に殺してくれる奴がいんなら、もう

頼みてー気分だよ!ったく...」


どこかの酒屋で一人の青年が酒を飲んで、叫んでいる。


「...まーた始まったな、ルヴィー...。

今日も話を聞いてやっから静かに話してくれ、頼むよ...他の客だって

いんだから...」


店主は呆れた様子で話す。

そして彼はまだ罪人とはなっていない、若い頃のルヴィー・ライドだ。


「...皆、苦しいくせにかっこつけてやがんだあーーー!

今を後悔しねーように生きるので精一杯なら、未来のためになんか

生きなければいいじゃねーか...かっこつけんのは余裕のあるお国の

お偉いさん方がやればいいんだが、あいつらは一体何をやってんだ!?

国の事も考えずに金だの女だのに浮かれて、だらけてっから

もうこんな国はボロボロだーっ!民もボロボロじゃねーか!

俺達一般人、一人一人の声は聞こえてないふりをしやがってよー...

団体で行ったところで聞いたふりして、行動は起こさない...何のための

王だよ!!!

俺が王座から引きずり降ろしてやらぁ!!!...おう、おっちゃーん...

もう一杯よこせ!!!

金はもう底ついたからただ飲みしてやんーぜ...」


言い終えた瞬間、ルヴィーは眠りにつく。


「...やっと寝たか...金の出せねえ客は嫌いなんだ、さっさと放り出せ!

...だけどそいつの言ってる事は正しいのがムズムズするな、俺にも

勇気があればこいつと一緒に暴れまわりてーけど...こんなご時世じゃあな

...やめやめ、無駄なこと考えてらんねー。

どっか離れた場所に捨ててきてくれ」


店主はその酒屋で働く若者2人へ言うと、若者達はルヴィーを抱え、

どこかへ連れて行った。


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