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送り主を求めて 前編




放課後になり、二人を部室に案内したところである。


「・・・何、この部屋。」

入って最初の感想はこれだった。


「フッ、凄いだろ。」

もう呆気にとられて立ち尽くしている。


「まあ、座れよ。立ってないで」

進められるがままに席に着いた。




「で、・・・何か質問でも?」


「俺は別に。」


「僕も特には。これから何するかは、話してくれるだろうし。」


「よし、・・・でも今日はもう特に用はないから、そうだな〜・・・・じゃあ昨日俺が話した箱取って来て。」

昨日の間に作って置いたのである。


「あー・・・確か質問箱のことか?」


「お〜、よく覚えてたな。1日も前のことなのに。」

大層関心したように言った。その横で上村も、うんうん、と頷いている。


「お前ら何気に俺を馬鹿にしてないか?」


「何言ってんだよ。馬鹿にしてるに決まってるだろ。そんなことも確認しなきゃいけないくらいお前は馬鹿なのか?」


「・・・・・・・ぐすっ」

少しやりすぎたようで涙ぐんでいる


「もういいからさっさと取ってこい!!」

そして、黙って取りに行った。



「慎重に運べよ〜・・・。」







今、箱を取って来て中身を出したところである

箱の中には、手紙3通と紙が2枚入っていた。


「これ、どうするんだ・・・」


「まず、手紙にどんなことが書いてあるんだ?・・・そうだ、相談をしたいからどっかに来て下さい、とかだったら破り捨てといて。あとそこの紙も同じようにして。」

岡崎がすべてに目を通していく。


「その条件に当てはまるのは手紙が2通と紙の方が1枚だ。」

で手紙の余った一枚を見てみると、

要約すると《一目ぼれしたので結婚して下さい♪M、I》とのことだった。


「・・・・・・・・・これ・・・真剣なんか?」

まあ予想の範囲内だけどな、こういうのも。

「・・・・・・・・・ドンマイ。」


「でも、なんでその条件を満たすものは捨てるの?」

上村が気を利かせて話を振った。


「・・・・・あ、ああ、それはな。相談なるんならそっちから出向いて下さいってのもあるしたぶんその場所に行ったらガラの悪い人達に出くわしそうだからだ。」


「でも、違ったら・・・・」

全く、一から十まで言うのもなんだかなあ・・・。


「呼び出し場所見てみろよ。校舎裏とか近所の廃工場とかそんなんばっかだろ。」


「あ〜・・・おう。わかったわ。」


「ねえ、あと一つあるけど・・・どうするの。」

皆で残った一枚の紙を見た。

そこには『初めまして、お会いしてみたいです。』とだけ達筆で書かれていた・・・


「くっふっふっふっふ・・・」

面白いな、実に面白い。こんなに愉快なのは何週間ぶりかな。ああ、そうだ。胸糞悪い生意気で鉄火面の小学生の餓鬼を泣かした時以来だな、あいつの親が俺を訪てきたんだったな・・・・・






  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あなたはいい年なのに子供を泣かして恥ずかしくないんですか!?」

この時のこの人の顔はもうそれはそれは面白かった。


「ふふっ、いや別に恥ずかしくはありませんよ。それに面白かったのでさっきまで笑っていた位ですから。・・・・・あの子には感謝してますよ、あんなに笑ったのは久方ぶりですから。」

すると、見る見る母親の顔が赤くなっていく・・・クック、どんだけ人を楽しませてくれるんだよこの人は。


「・・・あ、あなたねえ!!自分が何をしたか本当に分かっているんですかっ!!?」


「取り敢えず落ち着いて下さい。騒音はしょうがないとしてもあなたの声を聞かせてあげたく有りませんから。」


「なっ!!どうしようもない人ですねあなたは!!」

煩いと言っただろ。はあっ、知能と言うものが存在しないのかこの人には!!


「僕は別にどうしようもなくありませんよ。それに僕が別にどうしようもない様な人だと言ってどうするんですか。そんなことを僕に言ってる暇があるんなら自分の子供を見てあげて下さい。」


「な、そんなことあなたに言われなくてもちゃんとやってます。」

やっと少し落ち着いたか。人以下並には脳があるみたいだな。


「そうですかね、まあ別にそんなに興味はないですし言ってどうこうってことも無いんですね。

じゃあなんであの子はあんなに生意気なんですかね。それであなたを見て少し思ったんですけど愛情とか足りてないんじゃないですか。あー僕はロマンチストじゃないですよ、言っときますけど。」

さあ、なんて返してくるんだ。


「余計な御世話ですし、うちは何時もちゃんと子供の望むようにしてきました。」

クフフフッ、余計な御世話だと思うなら聞き流せばいいだろ。


「それはあんたの望みの間違いでは、それにただ単に甘やかしてるだけなんじゃないんですか?」


「ちゃんと躾はしてきました。学校の成績は何時も良いですし。」

学校の成績は関係ないだろ!!


「それにしてはあの子の持っている物は何時も高価な物の気がするんですが?」


「うちはお金がありますから。子供の玩具や身だしものには不足していないだけですよ。」

誇らしげにそういった。


「あの子と一緒に遊んだりとかはしてるんですか?」


「いいえ。一人でも遊ぶことはできますし、将来は一人で生きなくてはなりませんので。」


「あの子はまだ子供ですよ。」


「将来のためです。それにあの子にもそれが良いんですよ。」


「あなたほんとにそれで子供が喜んでるとでも?」

この時まではまだ感情をコントロールできていた。


「はい、それに毎日笑顔で遊んでますからね。」


こいつ、・・・・・・そうかこいつかあの子から笑顔を取ったのは、あの汚い笑顔に気がつかないとは浅はかな、

もういい、

さあ、もう終わりにしよう。

楽しい会話はもう終わり、いい加減こいつの相手は腹が立つ。

だが、ポーカーフェイスは忘れちゃいけない。

見た目は気品を保ち、内部で処理する。

けれど、あくまで冷静に、心は熱く、脳はクールに、

ポーカーフェイス、即ち 笑顔!!


いくぜっ、

「それじゃあ、あなたは思い出みたいな形も残らないようなものよりはっきりとした形のあるものの方が価値があるとでも?」


「っく・・・ま、まあそうですね。」

一瞬言いよどんだがそれでも言葉を紡いだ。


「じゃあなんでたいした玩具も無い子が楽しそうにしていて恵まれているはずのあなたの子は年不相応な顔して機械的にゲームでもしてるんすかね?正直めちゃめちゃ見るのも嫌な顔してましたよ。そもそも何で泣いたのか分かって来てるのか?あの子が泣いた事だけ聞いてすぐ飛びだして来たんじゃねぇだろうな?」


「あ、あの子が、言ってたんじゃなくて・・・・近所のひとが、あなたと一緒に居たら公園で泣きだしたって。あの子を泣かせたのはあなたでしょう!!」

そうゆうことか、あの歩くプライドみたいな小生意気なやつが親ごときにくっちゃべるとは思わなんだが、おっしゃべりめが。まあ、それだけ聞けたらもういいや。


「確かにそうですね、結果だけを取ったらそうです。だが俺はお前ら親に対してのことを聞いていただけだぞ。」


「どういう」


「事かはもう自分で考えろ。子供には絶対に聞くなよ」

そして、外にだしてドアを閉めた、何も反応がなかったのでたぶんすぐ帰ったのだろう。


柄にもないことやっちまったな。・・・・・・さて、どうなることやら。








   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あの時のおばはんはほんと愉快だったな、今はどうしてるんだろ。


「おーい、・・・・いい加減反応してくれよー。」

岡崎はさっきから様子がおかしいと思い呼びかけているのだが一向に反応してくれていなかった。


「悪いな、少し考え事をしてたんだ。」

時計を見るとあまり進んでいないのでどうやら俺が考え事をしていたのはせいぜい二分程度がったということらしい。


「で、どうすんだその紙。」


「ふふっ、会いに行くよ。」

当たり前だろ、ユニークな発想の人は俺は比較的好きだし。ぶっちゃけ暇だからなあ。


「会いにいくったって誰なのか分んねえじゃん。」

そうこの紙には具体的なことが何一つ書かれていないのだ。

だが、

「大丈夫、なんとかなるから。」

と、不敵に笑って言った。






2話で3日前まで、とか言ってたが、あれは本当で1ヶ月前に日本に来たのだが、最後の準備のための少しの間だけ外国に一時また戻っていました。




第4回目は軽く行きます


今回女の子初の紹介です


さかき 結衣ゆい


A型 2月26日生


身長 152cm 体重 ?


成績 中の中 英語が得意で数学が苦手


容姿 上の下 


運動神経 中の上


好きな事 ご飯を食べる事


嫌いな事 勉強



――――――――――


作「ご飯を食べるのが好きって、・・・・体重どれくらいなんですか?」


榊「言えません。」


?「フフッ実はですね〜、じゅう「だめだよ〜、お願い止めて。」だそうです。」


作「そうですか、少し残念ですね。では、今回もこの辺で終わります。」







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