新入部員
普通に学校にやって来て今教室に向かっているのだが、いろんな人が見てくる。
たぶん、昨日の演説のせいなんだろうが少しうざいな。有名人はよく我慢してるよ。・・・・・・あ、でもあいつらは目立つのが仕事見たいなもんだから構わないのか。
この時朝日は気ずいていないが、演説とは関係なしに見ている人たちもいるのだ。と言うよりその割合の方が高い。外国で暮らしていたことと本人の性格もありかなり色恋沙汰に疎いのである。
少し早く来た事もあって教室には10人程度しか来ていなかった。
暇なので昨日話していない斜め前の人に話しかけることにした。
「おはよう。」
挨拶は基本だからな。
すると、少し周りを見たあとでやっと自分が話しかけられてるのに気ずいたみたいに自分を指差したので、軽く頷いた。
「お、おはよう、朝日君」
少しおどおどしながらだが、ちゃんと挨拶をした。
「初めまして、名前なんて言うの?」
その初々しい様子を見て、フフッ、と軽く微笑んで優しく聞いた。
「榊 結衣です、こちらこそよろしく。」
「ねえ、もしかして俺ってもしかするとかなり一年の中で有名になってるのかなあ?」
かなり気になっていたことなので聞いてみた。
「たぶんこの学校内の人はだいたい知ってると思うよ。」
順調だな。ていうか一日でここまで有名になるとは正直予想外だった。
「榊さんは昨日どこかの部活に入ったの?」
「入ってないよ。どこかの部には入らないといけないから来週中には決めないとイケないけないけど。」
この学校は原則としてどこかの部活に所属しなくてはいけなく、そして一年の内はちゃんと部活に出なければいけないという設立当初からの校則がある。
二年生になると帰宅部にも通えるようになる。
「もし決まらなかったら僕の部に入ってみる?」
正直冗談八分に聞いたのだが、
「ホントに!!昨日聞いた時から面白そうだなー、とは思ってたんだけどね。朝日君のこと全然知らなかったし何かいきずらくて。決まらなかったらその時はよろしくお願いするね。」
おいおい、マジかよ。あんな得体の知れないような部に入りたいとか普通思うかねえ。
なんかこの学校の常識は俺の普通には少しずれがあるように思えるな。
そんなのはここに居たら直ぐに身に着くようになると思うから今の内は特に気にすることでも無いと思うけど。
あと、だいぶ口調が軽くなったな。最初の時はかなりきょどってたけど落ち着いたらこんなんなんだなー。
「おっはよう、明。2人で仲良く何話してたんだ。」
いつの間にか結構な人が来ていることに、岡崎に話しかけられて初めて気がついた。
「おう、おはようさん。部活なににするかって話してたんだ。で、お前は何処に入るのかもう決めたんか?」
「おう、よくぞ聞いてくれた実はな「おはよう、明君、榊さん。」」
狙ってたかのようなタイミングで話しかけて来た。
「ああ、おはよう。」
「おい、俺には挨拶無しかー!!」
「あ、居たんだ。ゴメンゴメン気ずきたくなかったんだよ。」
上村はさらっと凄い事を言った。
「お前謝る気あるのか?まあ、良いけど別に、俺の心はもうそれはそれは素晴らしいほどに広がっているからな、現在進行形で。」
もう何時ものことなので気にしていられないらしい(本人談)
「そんなセリフがよく真顔で言えるなー。俺なら、というか日本中を探してもはにかみながらやっと言えるって人が大多数だと思うけどなあ。まあ、そこ”だけ”は極小と言っていい程の長所の中に加えてもいいんじゃないか?」
だけの所をかなり強調した。
「ところで、岡崎お前何言おうとしたんだ、さっき?」
上村が途中で入って来て遮られた岡崎の入部の件の話
「ふっ、待ってたぜ。その言葉・・・・・・・よく聞け、実はな「昨日僕と2人で話したんだけど。明君の部に入らしてくれないかな」・・・いいよ別に俺なんかどうせ・・・・・。」
またしてもセリフを取られて今度は結構落ち込んでぶつぶつと独り言を呟きだした。
「俺は部員集めようと思ってたからちょうどいいぜ。」
トントン拍子で進んでいくな・・・・・・・・・・フッ、深く考えるのは止めるか。折角の学園生活なんだしな。
《お前等席つけー、HR始めるぞー。》
「説明は放課後にでもやるわ。」
そして、今日も始まって行った・・・・。
生徒会長ではなく1−Aの先生の紹介をすることにしました。
丸谷
B型 38歳
職業 数学教師
身長182cm 体重 81kg
容姿 中の上いわゆる普通
好きな事 何もせずぼーっと過ごす事
嫌いな事 忙しくなった時
性格 面倒くさがり、厳しい
この人は27の時に結婚していてその年に出産もし三人家族であり、今11歳の娘がいて実は朝日と接点が・・・・・・・・・・・・・
―――――――――
「あなた結婚してたんですね。」
「はい、そうです。」
「どんな子なんですか?」
「・・・・・・・・・・・・さぁ。」
「え?」
「・・・・・・・・・・・・もう終わりにしましょう。面倒くさいし。」
「あ、はい。じゃあ今回はこのくらいで。」