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傷だらけの後日談

洛陽学園との試合から1日が過ぎた。関羽達は勝ったとはいえ、その傷は深く、関羽は左腕を骨折しており、しばらくは大会に出られないと医師から忠告されている。


今日は関羽に代わる新たなレギュラーを決めるべく、学校でレギュラー争奪戦をする運びとなっていた。


「良かったわね張飛。チャンスが巡って来たわね」

黄忠は皮肉めいたことを張飛に言った。不謹慎にも程がある。しかし、ここで怒っても仕方がない。張飛はグッと堪えた。

「それでは、関羽部長の穴を埋めるための、レギュラー争奪戦を始める」

趙雲が号令すると、部員達が必殺の武器を携えて現れた。こんなに部員がいたのかと、劉備は改めて知った。


「あ~あ、本当に私ってば幸運よね。だって関羽部長のおかげで、レギュラーになれるんですもの」

 劉備の背後から槍を肩に掛けた、青いショートカットの女子生徒が現れた。彼女は悪態を吐きながら周囲を見回すと、槍を地面に刺して言った。

「この中で、この魏延に勝てる人はいるかしら。もちろん現レギュラー以外でね」


 部員達は皆閉口した。元から人間関係に難があり、周囲と溶け込めておらず、部活にもほとんど顔を出さなかった彼女が突然、やって来たのである。それだけでもかなりの衝撃があった。すると、戸惑う部員達の中から、一人の女子生徒が名乗り出た。


「ここにいるよん」

 それは栗色のショートボブヘヤーの女子生徒で、髪には金の髪止めを着けていた。手には槍を持っており、小さな胸を張ってそこに立っている。劉備はどこかで彼女を見た気がした。


「趙雲先輩、あの二人は?」

「ああ、一人が魏延という二年生。一年生は大体柔軟をやらされるんだけど、彼女はそれに耐えられなかったみたいね。すぐに来なくなったわ」

「じゃあ、次は?」

「もう一人が馬岱。誰かに似てると思ったでしょうけど、馬超の従姉妹よ。一年生でまだまだやんちゃ盛りみたい。馬超は驚くわね。彼女がレギュラーになったら」

「へえ・・・・」


 馬岱と魏延は睨み合いになると、早速互いに槍をぶつけあい、戦いが始まった。もちろん、これは趙雲の本意ではないから、すぐに中断させられた。そして、二人が落ち着いたのを見計らって、咳払いしつつ言った。


「ええ~、きちんと対戦表に従うように。最初の試合は、魏延と馬良の試合だ。二人ともグラウンドに出て」

 馬良は眼鏡を掛けており、いかにも頭が良さそうな様子だ。対して魏延はそれとは真逆のタイプに見える。少なくとも劉備の印象では。



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