伝説の試合
劉備と高順は互いにぶつかり合うと、そのまま互いに背を向けたまま立っていた。誰もが呼吸を忘れてその試合に集中した。そして、ついに勝敗が決定する時が来た。
「ふっ」
劉備は関羽の方を見て笑った。同時に、高順の身に纏っていた物が一気に破れ、彼女は生まれたままの格好になって倒れた。同時に試合終了の銅鑼が叩かれた。劉備の勝利に終わったのである。そして、劉備はまず、倒れた高順の方に駆け寄って行った。スポーツマンシップに乗っ取り、彼女を讃えようとしたわけでは無い。ここが重要なところだ。彼は仰向けに倒れた彼女の全てを見ようとしたのである。
「おお・・・・」
高順の胸は未だかつてないほどに小さく、乳首も何だか干し梅のようであったが、彼は決して嫌いではない。
「おい、君、退いて」
保健医が劉備を突き飛ばすと、担架に高順を乗せて医務室に連れて行ってしまった。
「くそ、後少し見たかった」
悔しがる劉備をよそに、成都高校の生徒達は歓声を上げていた。真っ先に彼を出迎えたのは関羽であった。彼女は劉備がどういう人間かも忘れて、彼に抱き付くと、その豊満な両胸で彼を圧死させようとした。
「うぷ・・・・」
鼻と口を塞がれて、死にそうになる劉備は、このまま死んでも良いとさえ思っていた。しかし喜びは過ぎ去るのも早い。次の試合で成都高校は洛陽学園に一勝を取られ、決勝戦にて勝敗を決することとなった。つまり、部長同士の対決である。呂布と関羽がそれぞれグラウンドに姿を現していた。
「いよいよだな・・・・」
観戦しに来ていた生徒達は思わず唾を呑んだ。頂上対決とはこのことを言うのだろう。初めての部長同士の対決に、流石の劉備も興奮していた。そして傍らにいる諸葛亮は、何としてもこの試合をデータに遺そうと、メモ帳とペンを二刀流で装備していた。
「関羽、公約通り、あたしが直々に貴様を倒してやる」
呂布は短く切り揃えられた真紅の髪を、風に靡かせながら、身の丈ほどもある方天戟を地面に突き刺した。対して、関羽も自身の獲物である青竜偃月刀を地面に突き刺し、互いに睨み合っていた。その雰囲気に、審判も銅鑼を叩くのが遅れたほどだった。
「試合開始」
銅鑼が力強く叩かれて部長同士の決戦が幕を開けた。先に仕掛けたのは関羽だった。彼女は日頃皆に診せたことの無いような真剣な眼差しで、額から汗を迸らせながら、偃月刀を弧を描くように薙ぎ払った。
「せやああああ」
「はあああああ」
二人の女性の凛とした高めの声が会場に木霊する。




