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招かざる客

関羽は青龍刀を地面に刺すと、それで文字を書き始めた。


「気には、いくつかの使い方がある。まず一つは「撃」だ。これは武器に気を込めることによって、武器を頑丈にしたり硬質化する。そして二つ目が「斬」これは武器に込めた気によって、武器の切れ味を上げたり、気、それ自体によって、物を切断したり出来る。そして、三つ目が「陽」これは、気によって全身を覆い、ダメージを半減させる。いわゆるバリアーだね。そして最後が「陰」これは陽の逆で、気を無くすことによって、自分の足音や気配を消すことを指す」


関羽は説明し終えると、青龍刀を趙雲に向けた。


「趙雲、お前からだ。私の攻撃を陽で受け止めろ」

「はい」

趙雲は自慢の青紅の剣を光らせると、その刃を横向きにして、攻撃を受け止める姿勢になった。


「はああああ」

関羽は地面を蹴ると、そのまま趙雲に向かって走った。そして、青龍刀を振り上げると、趙雲の剣に向けて降り下ろした。


バチバチッと、武器同士がぶつかり合い、火花を散らしている。関羽の青龍刀は青白く光っており、それが気の力によるものだと、劉備は理解した。


「きゃあああ」

趙雲は剣を手放すと、そのまま後ろに大きく吹き飛んで、大木に背中をぶつけた。

「げほ、げほ」

「未熟だぞ趙雲。私は撃を使ったんだ」

「すいません」


関羽は溜め息を吐くと、今度は劉備の方に視線を移した。


「さあ、次はお前だ」

「はへ?」

すっかり鷹見の見物と化した劉備を関羽は睨み付けた。

「ま、待ってくださいよ。死にますって、あんな攻撃を喰らったら」

「何を言う。趙雲は生きているぞ」


関羽は劉備の元に近付くと、彼に向かって青龍刀を降り下ろそうとした。しかしその時、関羽の背後で、草が大きく揺れ動いた。


「部長、後ろ」

「分かっている」

関羽は背後を向くと、草むら目掛けて青龍刀を投げつけた。

「うお?」

妙な声を上げながら、何人かの、紺色のブレザーを着た、他校の生徒達が姿を現した。


「あらあら、ごめん遊ばせ」

生徒は全部で5人いた。そのうちリーダー格と思わしき、紫色のセミロングの髪をした美少女が、髪を手で弄りながら、関羽を見て、ニコッと微笑んだ。


「やべ、超可愛い」

劉備はすっかりと顔を赤くしていた。しかし、肝心の美少女は劉備には目もくれず、いきなり関羽に抱き付いた。


「うふふ、関羽会いたかったわ。こんな場所でどうしたの?」

「お前には関係無いだろ」

関羽は美少女を突き飛ばすと、青龍刀を足で拾い上げた。

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