激闘の地区大会本戦
緊迫する空気の中、体育館の方から関羽がやって来た。
「揉め事か?」
凛とした澄んだ声で、彼女は唇を奮わせた。部活での揉め事には人一倍厳しい彼女のことだから、さぞ怒っていることだろうと、成都学園武芸部の面々は震えていた。
「お前は?」
呂布は一歩前に出ると、関羽の顔をじっと見つめた。
「何だ?」
「ふん、面白い奴だな」
呂布は何を感じ取ったのか、そのまま部員を連れて引き揚げようとした。しかし、それを良しとしない人間が一名。
「アタシを無視するなよ」
最初に啖呵を切っていた女子生徒が、手に持った槍を地面に突き刺した。
「何だ。練習を邪魔したいのか?」
「違う。アタシはレギュラーの華雄だ。呂布先輩が出るまでもない。関羽、アタシとここで勝負しろ」
華雄の言葉に関羽は溜め息を吐いた。しかし、これは良い機会でもある。
「劉備、見てろ。これがお前の目指すべき戦い方だ」
関羽は必殺の青龍偃月刀を握りしめ、華雄と対峙した。流石に部長だけあって、その威厳は凄まじいものがあった。
「ふん、大会前に潰してやる」
華雄は槍を振り回すと、そのまま関羽に向けて突進した。対する関羽は涼やかな顔でそれを見ている。そこに、突然缶コーヒーを持った諸葛亮が走って来た。
「すいません部長。冷たいのって言われてたんですけど、熱いの買っちゃいました」
「ふふ、構わないよ。私は熱いのが好きだ。冷める前に終わらせるとしようか」
関羽は偃月刀を振り上げた。次の瞬間、華雄の体が突然宙に浮いた。否、吹き飛ばされた。
バリバリッとジャージが破けて、ピンクの下着が露になる。劉備は急いで華雄を追い掛けて行った。
「あーれー」
槍を手放して上空に打ち上げられて行く華雄。
「おい、アイツ、烏巣の方まで飛んでるぞ」
「うそー」
関羽は静かに呂布を見ると、今度は彼女に偃月刀を向けた。
「帰れ。そなたとは大会でぶつかるだろう」
「ああ、楽しみにしてる。今日は引き揚げね」
呂布は部員達を連れて、成都学園から出ていった。
「さ、コーヒー飲も」
関羽は諸葛亮から缶コーヒーを受け取って、一気に飲み干した。まだコーヒーは温かった。
その頃、劉備は華雄を追い掛けて、他校の方まで走っていた。
「くそおおお、後少しで見えたのに。華雄ちゃんのパンツ」
華雄を追い掛けて劉備は、見知らぬ学校の中へと入って行った。




