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オレンジ赤坂  作者: 雅弌
番外小話
59/60

ニナと④


満喫した。で終わったら良かったのだが、どうやらオレとニナのコンビは大概に問題に巻き込まれやすいようだ。


ただでさえ一緒にいるだけで変な噂が立ったりサッカー部に襲われたりと大変なのにな。




「あれ?噂の修羅場コンビ?」


「「う」」




楽しくプールを満喫していたら小学生くらいの男子と手を繋いだ水色のワンピース水着を着ている女子に指差されてしまい、オレとニナは同時に唸ってしまう。


てか、緑沢じゃねぇか。


また偶然にも会ってしまったなとも思うが、向こうはあかみんの事を知らないのだから変に接する事ができないが…。



…『修羅場コンビ』か。緑沢も知ってるって事はもう地元でもオレとニナの関係は完全に有名っぽい。


オレとニナとあかみん。

言わずもがな、オレことしのやんがニナとあかみんに二股かけてるなんて噂から更に変なあだ名がついてこうなった。


ちなみに修羅場トリオなんて呼ばれはしない。

今のトコロ3人一緒に街中歩くことはできないしな。




「あなた達さぁ、仲良しみたいだけど篠崎くんとの事ハッキリした方がイイよ?」


「う…」


「篠崎くんも考えなしだからさぁ。彼がハッキリしない分、あんた達がハッキリしないと堂々巡りでいろんなしがらみが雁字搦めになっちゃうんだから」




まるでそういった事例があるみたいに言うなよ…。

オレは今まで女っ気などほとんどなく生きてきたんだから、こんな面倒な事件は初めてだ本当に?初恋とか完全に片思いでハナシにならなかったよ!


オレはうんざりしながら緑川の話を聞いていたが…ニナの様子がおかしい。


というか、目つきが鋭くて…いつもの鋭すぎる観察力が働いている気がするなコレ…。




「お、おいニナ…」


「いくわよ、明美ちゃん」




ニナは観察力がとにかく凄い。

始めて会った時に美菜子さんが言っていたのだが、その鋭すぎる観察力のせいで友達は少ないと聞いた。

だから緑沢の悪いトコロか何かを見つけて、いつものバサバサ遠慮なく言う性格で、それこそ本当に修羅場になるかと思ったのだが…ニナは特に何も言わずその場を後にしようとする。


緑沢の方もニナと、今のオレには特に関係性があるワケではないので追いかけてきてまで会話を続けようとはしない。

…ニナの事をとんでもなく不愛想と思われてしまったかもだが。




「今の、誰?」


「へ?み、緑沢っていう小中同じ学校だったヤツで…」


「…そう、あの人が」




緑沢の姿が見えなくなったあたりでニナが口を開く。

…な、なんだ?いきなり修羅場コンビとか言われてキレたのか?


オレとの会話ではすぐに怒るニナだが、そこまで沸点が低いとは思わないし…。

てか、緑沢の事知ってるのか?




「この間りーちゃんに電話で聞いたのよ。夏祭りで緑沢って人に会ったって」


「そうか。…で?何かあったのか?」


「………」




いきなり空気が重くなるもんだからオレは落ち着かない。

オレだけじゃなくあかみんとエー君も落ち着かない感じがするな。


ニナはしばらく考え込むような顔をしてから、口を開いた。




「…いろいろと変な人だな、と思ったのよ。何が変かは言葉がまとまらないのだけど」


「変って…緑沢がか?」


「えぇ。変なトコロが多すぎて何が普通か分からないくらいに。…つかみどころがないとか、そういう表現が一番かも」


「…オレ的には緑沢は普通の女子だがなぁ」


「まぁ上手く言葉にできないし、私が一目見ただけで勝手に人見知りしてる面倒な女と思ってくれればいいわ」




なんかりーちゃんも緑沢を苦手にしていたっぽいし、女同士だと何か気が合わないトコロでもあるのかね。

けど小中とじゃ普通に友達もいて社交的な方だったがなぁ緑沢は。というかあかみんは全然変なトコ感じてないし…なんかよく分からん状況すぎて頭が混乱してきた。





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