表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレンジ赤坂  作者: 雅弌
取得喪失
48/60

襲撃?


「…ちょっと!あんた、大丈夫!?」


「んがっ!?」




ニナに身体を揺さぶられて目を覚ます。

身体が暑い。凄く汗をかいているようだ。


体中が重い。特に胸が重い。


………………。




「…あれ、オレあかみんになってる?」


「私も起きたらあんたの身体が変わってて、慣れてるつもりでも流石にビックリしたわよ」




ここ、電車の中よ?と言いながら水色のハンカチを手渡してくれる。

おおニナ、気が利くじゃないか。


それよりも胸の重さで判断するというのはどういう事なのかイタイイタイ!



ちょっ、そんな事で頭痛おこされたらたまらイタイイタイ!?

そんな事!?




「うぐぅ…」


「ちょ、ホントに大丈夫?」


「あぁ…今のは別件というか…」


「そう…。まぁそろそろ駅につくから降りる準備しましょ」




もうすぐ地元の駅につく。

そうか、これでもう今回の旅は終わりか。

家に直帰ではなく、このまままだニナの家に世話になりそうなのがなんとも言えないが。


むしろ問題なのは直帰の感覚が内心では、黒井家でそれほど違和感を感じていない事か。




それにしても…ろくでもない旅行だったな。

りーちゃんの出会いはともかく(けどその出会いもできれば真っ当な物でいてほしかった)、光川に殴られるはニナの水着は拝めないは夢感覚のアレで殺されるは…。


けど、夢のごたごたのおかげであかみんとエー君の悩みも吹っ飛んだらしい。

サッカー部の件は解決も進展もしないが、落ち込んで思考の隅にいるなんて事がなくなっている。


いつも通りあかみんに頭痛攻撃され、普段はエー君をあまり感じないが多分笑ったり呆れたりしながら観測している。




数分後、電車が到着しオレはまず駅のトイレに入る。

あかみんは日本人女性と比べると背が高いため、男の私服でもちょっとぶかぶかな程度で済むが…胸元が苦しいとういか変に擦れるというか。


今日のあかみんボディの服装は…珍しくワンピースだ。

白色のワンピースで肩がでているタイプの物。…あかみん、いつも肩出してるよな。


服装や下着を意識すると恥ずかしくなってくるのでエー君の戦闘同様に着替えとかはあかみんの無意識に委ねているんだが、なんか恥ずかしいよなぁ。似合っているんだけど!





「わりぃ、お待たせ」


「ううん。待つのはイイんだけど…」


「けど?」


「…あかみんと並ぶと、自分の魅力の無さに悲しくなってくるというか」




まぁ…分からんでもない。

あかみんはハーフで髪も赤いから目立つうえに…肌が白くて綺麗。しかもその肌が際立つ服装ばかりしている。


オレも普段男だと特に周囲の人に意識されないのに、あかみん姿だと視線を感じまくり。


この違いでオレはあくまで凡人なんだなぁと哀愁を感じる事がある。




…しかし、ニナも結構な美少女だと思う。

今は普段通りにツインテールにしているが、同じ日本人でも綺麗な色をした黒髪だと思っている。


ニナはあかみんになったオレに髪をちゃんと乾かせーとかいうが…本人は結構適当。

はじめて会った時も風呂上りに髪ボサボサにしてビール飲んでたくらいだし。


女の子らしく、朝や髪をまとめる時はしっかりと綺麗に整えるみたいだがケアらしきケアは見た事が無い。

それでもこんな綺麗な黒髪。


顔も普通に可愛いし、男のオレが一緒に歩いていると不釣り合いな感じがする。



少なくともオレと一緒に歩いていると可愛いなと視線集めて、オレにくる視線は妬みばかりだからな!

だからフォローはしてやらん!同情はするけど!




「…ま、とにかく帰ろうぜ。あかみんの美人っぷりはオレにはどうにもならん」


「そうね。電車の中でも寝たけどやっぱり家でしっかり休みたい!」




ニナは腕を伸ばして伸びをする。


…おおぅ。胸が強調されて揺れてるぞ。


あかみんと比べて胸が小さいとか気にしてるけど、やっぱり十分あるじゃねーかイタイイイタイ!

友人をやらしい目で見てごめんなさい!だけど一番スケベなのはエー君だから忘れんなよふざけんな!




(…空き缶!?)




エー君の反射が突然働いた。

いつもの戦闘みたいに危険な響きのしない物だから何だ…?と思ったが、ニナに向かって空き缶が飛んで来ている。


オレは急ぎニナと空き缶の間に割って入り、バックを盾にする。





「ちょ、なに!?」


「…わからん」




いや、ホントは分かる。


今は普通に日常をおくっているが、先程不意を突かれて撃たれた夢を見たばかりだ。

いつも以上に周囲の気配りをしているエー君の視野から隠れるのは簡単じゃない。


そもそも隠れ方が…一般人の物だ。

隠れてるようで隠れていない。よく周囲を見渡せば見つかる所に、あいつ等はいる。




(サッカー部の連中だ…)




オレは、サッカー部の連中に悪い事をした。

だから恨まれても仕方ないと思っている。


だけど事情を知らないアイツ等は…オレに彼女(彼女ではないが)ができて、恋愛に現を抜かして部活を辞めたのだと勘違いしているのかもしれない。


…普通に彼女できただけなら部活と両立するし、それぐらいしてるヤツいくらでもいるだろう。



そう恨み言が出そうになるが、部活を突然辞めて混乱させた事実。言い訳してどうにかなる物じゃないから特に言うつもりはないが…ニナを巻き込むのは止めてほしい。





「…今の、アイツら?」


「…!と、とにかく早く帰ろう!」





おぉう、流石は観察力が鋭いニナ様。

適当に隠れた一般人の姿なんてすぐに察知し、状況を把握する。


けど、これ以上はニナを巻き込みたくない。

駅前は人通りも多いし、これ以上は面倒事をおこさないと思うし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ