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オレンジ赤坂  作者: 雅弌
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オレたち


オレは自分でもよく分からない諸事情で、とある2人と脳を共有。もしくは同一化して暮らしている。


それによりオレの生活は様々な場所で変わった。



まず、オレはレモンティーが好きだったのにレモンと名の付くものが嫌いになった。

どうやらオレと脳を共有しているスパイなエージェントの男性、エー君が嫌いらしい。


おかげでオレの家の冷蔵庫からレモンティーのパックが消え、代わりに牛乳のパックが増えた。



その増えた牛乳は…もう一人の共有者。赤色の髪と巨乳。そして綺麗な生足が魅力な女性。赤坂 明美ことあかみんの毎朝の習慣らしい。


そういえばあかみんのヤツ、歳いくつなんだろうな?

喋り方が落ち着いていて、年上っぽいが…。

赤い髪が地毛な事からハーフっぽく、年齢がいまいち見分けがつきにくい。



年齢は忘れたといって誤魔化しているが、見た目が年上っぽいだけで怒りっぽかったり幼稚なところがあるしイタイイタイ!


怒ると頭痛で攻撃してくるのはアレほどやめろと言ってるのに。




んで、他に生活が変わったのはビール、映画が好きになった事など。

逆に虫や、読んでる漫画の一部嫌いになったなどの好き嫌いの変動の他に…。


オレが通称、あかみんボディ化と呼んでるオレの身体が女になってしまう事象がある。


ちなみに女体化とはちょっと違う。身体が完全にあかみんと同じような姿になっているのだから。

ついでにこのあかみんボディ化のおかげか前回の事件の最中に起きたオレの髪が赤毛化したのも無くなった。


元の黒髪に戻ったワケだが、周囲に2,3日の間イメチェン!?と騒がれたよ。





なんであかみんボディ化のおかげで髪が元に戻ったかって?



…さぁ?オレはよく分かんないけどあかみんなら詳しく理解してるんじゃないかな。

2人とも記憶がないみたいだが自分にとって重要な知識と、本当にどうでも良いことだけは覚えてるみたいだから。



…で、このあかみんボディ化にはとんでもない難点がある。

これのせいでオレの生活がぐちゃぐちゃになってると言ってもイイ。


オレはこの生活を受け入れたからこれ以上は文句言わないが、あかみんボディ化は制御できず…。



オレの所属するサッカー部の夏の大会前日にあかみんボディ化して、試合に出られるか分からなくなってしまったのだ…!





「…どうしよう、せっかくレギュラーになったのに。あと胸重い」


「…うっさいわね!試合には同情するけど毎回胸胸うるさいのよ!」


「そんなにオレってば胸胸言ってる?」


「言ってるわよ!いっそ削り取ってやりたいぐらいに!」





オレは今シンプルに机やランプ、TVなどが置かれた質素な3LDKのリビング。黒井家さん家の背の低い4脚テーブルに胸から上を載せて寝そべるようにだらけている。

これ、胸元が圧迫されるけど重みを感じなくて楽なんだよね。

こんなだらしない姿勢止めるべきと思考がごちゃごちゃする事もあるんだが。



ちなみにオレの隣で騒いでるのは黒髪ツインテールの黒井 二ツ菜さんことあだ名は『ニナ』。

胸は大きくもなく、小さくもないといった感じなのだがあかみんと比べるとコンプレックスに感じるのかもしれない。




「そんなに気にするなよ。確かにオレ煩かったかもしれないが、単なる呟きだから」


「そう?でも男子としても巨乳の方が好きなんでしょ?そう考えるとどうしても…」


「まぁ…小さいよりは大きい方が一般的に好かれるかもな。でも、オレは結構どうでもイイ」


「…そ、そうなの?それってもしかして誰か、理想があるからとか…?」


「…?よく分からんが、オレは自分であかみんの身体に見慣れてきちまったからな。だから全然魅力感じなくてイタイイタイ!」


「ちょ、どうしたのよ!?」





なんでもない、と言いながらオレは頭を押さえる。

あー…今の言い方だとあかみんの身体に魅力がないみたいに聞こえるのか。


いや、でも正直あかみんは綺麗だし意識しないようにするので精一杯なんだよ。

あかみんの身体だけど今はオレの身体でもあって。

自分の身体に欲情なんてしたくないだろ?



…頭痛が収まった。本音でしかないが、なんとかフォローできた。

これが正直な気持ちじゃなかったら、思考を一緒にしているあかみんにバレて更に頭痛攻撃されていたかもしれない。


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