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現代怪奇現象物語(四百文字小説)

作者: りったん

モデルはいません。多分……。

 世界的に有名な怪奇現象に「ドッペルゲンガー」があります。


 その人の寿命が尽きる寸前の証だと言われております。




 あるところに息子を溺愛する母親とそんな母親に忠実に従う息子が住んでいました。


「ああ、もう母さんは死ぬわ」


 母親が息子に言いました。


「どうしてだい、母さん?」


「私、ドッペルゲンガーを見たのよ。それを見た者はもうすぐ死ぬのよ」


 母親は取り乱して、国会中継を放送しているテレビを指差します。


「母さん、それは亀井○香だよ。ドッペルゲンガーじゃないよ」


 息子は呆れました。


「ああ、今度こそドッペルゲンガーよ!」


 母親が震えながら、バラエティ番組を放送しているテレビを指差して叫びます。


「母さん、それはハリセンボンの近藤春菜だよ」


 息子はまた呆れました。


「じゃあ、母さんはまだ生きられるんだね?」


「もちろんさ」


 母と息子はヒシと抱き合い、涙します。


「きも」


 それを見て、息子の嫁は離婚を決意しました。


 


 めでたし、めでたし。

お粗末さまでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんな母と息子を見たら、そりゃあ、嫁はドン引きですよね。 離婚届を出したのは律子さんじゃないですよね。 どうもお疲れ様でした。
[一言] うえっ、ぜんぶ悪魔コツリの分身ぢゃないかっ (>_<)!
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