異世界
拙いですがよろしくお願いします
自分は今、所謂モンスターというものに襲われ逃げている。
小汚い緑の体色、長い耳、口から滴り落ちるヨダレ…ゲームや漫画で言うところのゴブリンと言ったところか。
あぁ、身体中から血が溢れ出し、口の中は鉄の味しかしない。足を動かせば1歩1歩が重くなるそんな死にかけの状態だ。
頭の中では、「痛い」「熱い」「苦しい」というような情報しか入ってこない。
しばらく走っていると小石に躓いてしまったようで地面に顔を擦り付けるように転んでしまった。
ナイフや棍棒を持ったゴブリンたちが自分の方へ足を進めてくる。
「俺の人生の…最後がこんな終わりだなんてな」
そんなふうに言葉を漏らしゴブリンのひとりが棍棒を振り上げる。
死を覚悟し、目を瞑る………が、痛みはいつまで経っても来ず代わりに目を開けると今しがた人物に棍棒を振っていたゴブリンが燃えていた。
「君、大丈夫…じゃないよね。」
燃え盛るゴブリンの後ろには白髪の20代くらいの女性が立っていた。右手には杖を持ち左手には本らしきものを持っている。
女性はまだいるゴブリンの方へ身体を向ける。杖を構え何かを呟いたあと女性の周りには火の玉が現れゴブリンたちの方へ放ちゴブリンは一斉に燃え始め、苦しみの声を上げる
ゴブリンが燃えカスとなり女性が近寄ってくる。何か喋っているようだが、ゴブリンが死んだことによる安心感か意識を手放してしまった。