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御伽噺
昔々、『セラフの滅光』という獣があった。
それは突如として現れ、世界を『浄化』し、破滅の危機へと追いやった。ただ『浄化』を待つばかりであった世界に1人の少女と5人の従者が舞い降り『セラフの滅光』に挑んだ。
戦いは七日七晩続き、全てを使い果たしながらも討ち取ることに成功した。少女はその骸を自らの愛剣『ラグナロク』を使い世界樹の根元に封印し、それ自身も世界のどこかに封じた。再び目覚めるまで、誰にも触れられないように。
少女は「最も強き者に剣を託し、災厄に備えよ」と言い残し、姿を隠した。アルマと名乗ったその少女と従者、「勇者」「陽光」「幻影」「司書」「城塞」の5人は現在も語り継がれているが、その足跡は誰も知らない。