露わ
風が唄いながら運ぶものはなに
鳥の大衆は大騒ぎ
悲しく叫ぶ今日この日
目先の仕事を見失い
射止めた世界は万華鏡
まわりまわってさあおいで
わたしだけのわたしのための世界
見上げれば、夜空に光
群がるようにさまようように
見下ろせば、こちらも光
煮詰めるようにこわばるように
光どうし仲良くしなよ
互いが互いを妬んでいる
そうしてはじまる光の乱闘
火花のように涙が飛ぶ
影に映るは蜃気楼?
ただただそれは足らないもの
形ばかりが立派なくせして
内をのぞけば虚しく笑える
描き出されたこの空間
魅力のかけらも浮いていない
それは沈んでいるからさ
それは眠っているからさ
そう信じて掘りすすめる……