肉を求めて!
……眩しい光が僕を包み込んでいる。
気持ち〜。何て良い天気だ。周りを見渡すと草原が広がっあている。そしてその先は見渡す限りの森に囲まれている。
うおーーーー!テンションが上がって雄叫びをあげるたけし。
走り回りたい所だけど靴も履いていない。
さらに言えば全裸の状態だ…
野生に帰ったのだな俺は?
法律のないここでは欲望のままに生きても良いよな?
まずは飯だ!飯!いやその前に洋服か?あーやる事が多すぎて忙しいけどオラわくわくすっぞ!
まずは食料から確保するか。
肉が食べたい!肉はどこにある?周りを見渡すと川が流れていてシカもいるじゃないか!
すると反対側の森から人?が2人で槍を持って走ってシカに突進していった!
一瞬の出来事でシカの首と胴体に槍が刺さる。
おお!あいつらの仲間になればシカを分けて貰えるかも知れない。
そう思ったたけしは、
おーい!
全裸で手を振りながら走って向かっていく。
近づいてみると意外と毛深くてサルにも近いような感じがするな。
まあ良いや言葉は通じるかな?シカを分けてとジェスチャー混じりでお願いする。
ウホウホッ!
全裸のたけしに槍を刺してきた。
痛いっ!
ただその傷は一瞬で回復する。
これが不老不死の力か!
槍を奪いあっという間に形勢逆転した。
旧石器時代の人は地面に倒れ伏せて倒れている。
刺されたと言っても流石に殺してシカを奪うのは後味が悪い。
しばらく沈黙が続いてる。
ぽんぽんと肩を叩いて鹿を一緒に食べようとジェスチャーした。
すると2人は一瞬ビックリした顔をしてニッコリと笑った。
どうやらこの人達は両方ともメス?女の子らしい。
年齢は分かりづらいが20歳もいってないくらいかも知れない。
3人でシカをさばいているとだんだんと打ち解け合い仲良くなっていった。
名前というものがないらしいので勝手につけさせて貰った。
名前はマリアとジュリで良いや。
マリアと指を指し。たけしと自分を指さす。次にジュリと指を指したけしと指を指す。
すると理解したのか、マリアが真似をしてきた。
マリアと自分を指して、たけし、ジュリと指を指した。
ジュリもジュリと自分を指指して笑顔で笑っている。
あっ!少しだけ可愛く見えてしまった。
最初は毛深くてサルに近い生き物に見えたが今は意思疎通ができる同じ生き物の異性にも見える。
全裸なのが恥ずかしいけどいまさらかと気にしないようにした。
シカをさばきおわるとマリアは易々と石と石をぶつけて火を起こした。
旧石器時代の人の力半端ねぇー!
そして焼きあがった鹿肉はとても美味しかった。
あーコレが飯というやつか。
現世ではいつも一人で寂しくご飯を食べていたたけしは感動のあまりに泣きだした。
するとジュリとマリアがニッコリ笑顔で肩を叩いてきた。
鹿肉をお腹いっぱい食べ終えると、日もすっかり沈みかえってきた。
今日はもう眠る準備をしよう!
2人にその事をジェスチャーで伝えると2人はニッコリ笑顔で頷いた。
どうやら頷くしぐさは旧石器時代からOKのサインらしい。
すると2人は洞窟へと案内してくれた。
火を起こして洞窟内の温度が20度くらいまで暖かくなる。
慣れない生活のせいか体にずっしりと疲れを感じたので横になった。
するとジュリが突然上に乗っかってきた。
え?洞窟内に案内したって事はそれはもうするって事?
旧石器時代の常識が分からない。
いきなりの展開にビックリしたが下の方が反応してそのまま最後までいってしまった。
さらにマリアも加勢してきて疲れがピークに達したのか気づいたら意識が飛んでいた。