無敵の人
他人が僕を弱くするなら
僕が他人を弱くしている
この対になる話は
干渉し合うことで
互いを助けている
他人に関わらないことで
無敵の人ができることの証明だ
弱くなる理由が無いのなら
強くなるしかない
その強さに
他者の概念を入れて
リスペクトしながら
研鑽できる者は少ない
自分本位の強さを
時間をかけて作れば
自己アイデンティティは
厚みを増していく
自己の欲望からくる傲慢さをねじ込み
歪むことで無敵になる
現実の空間なんて無い
思うからこそ産まれる特別な空間が
自分の世界である
性別は関係無く
誰もが世界を出産するのだ
意識が見せる世界が
他人と違う物であるなら
その個体によって
世界は違うことになるのだから
現実は個体によって
違うことになる
同じ現実を生きることは無い
世界と世界がぶつかれば
新たな世界が誕生するだけだ
人は、それを友人と呼ぶ
人は、それを仲間と呼ぶ
人は、それを結婚と呼ぶ
新たな世界が誕生することを喜んだ
クリエイターと
何が違うのだろうか
自己増殖に見えるからか
微生物か
クリエイターは雌雄同体なのか
生きることに必要なことは
仕事とは呼べない
酸素を吸うことを
仕事にしている人に
僕は出会ったことが無い
存在価値として
パッケージ化された人なら
見たことがある
あれは生きることとは
少し違っている
仕事は人間の暇つぶしで
そこへ生きる為に必要な物を
入れてみたに過ぎない
皆で暇つぶしが出来るように
作り上げてある
もしくは
生きたいという力を
有効活用している
そうしなければ
無敵の人が増えるからだろう
行動した結果を得るまで
時間がある
必ず悪いとも言えない
そうやって
遅らせて曖昧にしていき
自己完結をさせるのである