8 疑問
今更ですが、父の名前はノクト、母の名前はライラです。
感想、お願いします。
家に帰るなり俺はすぐに父さん達のステータスを聞くことにした。
「父さん、母さん、ステータス見せてくれよ」
「ん? ああ、いいぞ」
「いいわよ」
「「オープン」」
そういって父さんと母さんが手のひらを上にして突き出すと、それぞれの手に半透明な紙が出てきた。
――――――――――――――――――――――――
ノクト・イングラム 31歳 男
格闘王
体力 25000
筋力 18000
耐性 10000
魔力 5000
魔操 8000
敏捷 9000
スキル
格闘術Lv.9 家事 料理
ユニークスキル
極闘術
――――――――――――――――――――――――
ライラ・イングラム ――歳 女
殲滅の魔女
体力 12000
筋力 5000
耐性 8000
魔力 30000
魔操 30000
敏捷 5000
スキル
魔術Lv.10 家事 料理
ユニークスキル
殲滅魔法 精霊の加護
――――――――――――――――――――――――
「マジですかい……」
驚きで変な言葉使いになってしまった。
父さんは俺と同じくらいだけど、多分、模擬戦の時、ユニークスキル使ってないな。
母さんはマジでヤバイ。
魔術Lv.10って極めてんじゃねーか!
魔力と魔操なんか俺の倍?!
しかも、殲滅魔法とか、使われた日には辺り一面焼け野原の未来しか見えねーよ!
母さんも加護持ちか……
たまに、模擬戦でいいところいったと思ったんだが、手加減してたのか……
ハァ、ハァ、ハァ、頭の中なのになんか疲れた。
父さんと母さんがドヤ顔している。
「ユニークスキルは頑張ったら手に入るわよ」
母さんが言う「頑張ったら」は死ぬほどきつい。
以前、魔術のLv.を上げるとき、頑張ったら上がるといったが、妖術の記憶を持ってしても、なかなかうまくいかなかった。
Lv.10までいったということは、きっと母さんは、いくつもの修羅場を歩いてきたのだろう。
「ユニークスキルにも、種類がある。 意識的に発動するのが母さん殲滅魔法などの戦闘スキル、意識的という部分では同じだが、自分の状態を変えるのが父さんの極闘術などの状態スキル、常に身体に影響しているのが、加護などの身体スキルといった感じだ」
一つ疑問に思ったことがある。
「罪はどの部類なんだ?」
「罪は特殊だ、何の罪かで戦闘スキルか、状態スキルか、身体スキルか、別れる。」
「俺の罪は〈言〉、うーん、あらかた予想がついたよ。 教えてくれてありがとう」
多分これは言魂のことだろう、この世界ではユニークスキルとして表示されているようだ。
「どんな能力なんだ?」
「秘密、今度模擬戦するときにみせることにするよ」
そう言って俺は部屋へ戻っていった。
次は、この神器だ、どう見てもただのお洒落な棒だ。
振ってみても、かざしてみても、特に何も起きない。
何の神器なんだ?
神器といって、思いつくの剣などの武器か、魔力を増幅させてくれるものが思いつくが、特に魔力量は変わらないし、威力も上がらない。
まてよ……魔力を増幅させる……魔力………
「あっ!」
わかった! わかってしまった!
そして、すぐに魔力を〈神器〉流す。
すると、神器が輝き出し、すぐに止む。
何が起こったのかと思い、すぐに神器を手放し、警戒する。
「んっ、ほわぁ〜、やっと起こしてくれた」
いきなり頭に声が流れ出す。
この感覚は何度味わっても慣れないもんだ。
最初のは多分、あくびだろう、そして起こしてくれたということは、俺が魔力を流したことがスイッチとなったのだと思う。
「おい、神器さん、君は誰なんだ?」
「神器さんじゃ無いわよ、私には、レインっていう名前があるんだから」
そう言うとまた、神器が光り出し、反射的に目を瞑る。
光がやんだと思い、目を開けると、そこには、美しく、腰まで伸びた銀色の髪に、大きな青い目が特徴のどことなく幼さと高貴さを感じさせる顔立ちの青のワンピースを着た美少女が立っている。
年は俺と同じくらいだろうか……
ていうか、神器って人になれるもんなの?
しかし、会話を交えなければどうにもならないと思い、話を続ける。
「ええと、レイン、君はなんなんだ?」
「私は、神器だけど」
「でも、人じゃないか」
「うん、でも神器だよ」
「どういうことだ?」
「えーとね、ステータスを見てくれたら分かるよ」
「え? 神器なのにステータスあるの?」
「神器にだって、ステータスの一つや二つあるよ! 神器差別やめてよね!」
いや、二つはないだろ。
レインは頰を膨らませている、
か、可愛い。
いかん、いかん、謝らねば。
「いや、そんなつもりなかったんだ、ごめんな」
ってかさ、神器差別ってなんだよ?!
そこ、怒るとこなのか?!
「まあ、謝るんならいいけど……」
そう言って、膨らませた頰をなおす。
少し残念だと思っている自分がいることは内緒だ。
「オホン、気を取り直して、〈オープン〉」
大人ぶって咳払いとか可愛いな、と、思いながらレインのステータスを見ると。
「…………」
俺は言葉を失った。