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鬼蜘蛛は今日も行く  作者: 叢舎 翰哉
魔の森辺
9/30

9話

 戦闘体型に入ったシュバルツは両手と両足に魔力を集め始めた。

 今では多少だか魔法を使えるからわかる魔力の動き。

 俺もマジックバックから剣をとりだし握る。

 そしてシュバルツの両手両足に黒い膜みたいなものがおおっていく。

 次の瞬間シュバルツは俺の目の前で腕を振りかぶっていた。

 

 速い

 

 俺は全力でよけるが少し横腹にかする。

 そのせいで体勢を崩れる。

 

 このままだと負ける‼

 

 俺は体勢が崩れた時に近くに落ちていた小石を拾う。

 少し距離をおきその小石に【粘糸】をつけて遠心力を使いながら半円を描くようにシュバルツの方に投げる。

 シュバルツは近距離で闘うのがメインだと思うから俺は中距離から遠距離の間で攻撃をする。

 俺は膝を狙って石を投げたがシュバルツは黒い膜があるすねの部分で石を防御する。

 すると石は砕けた。

 どうやらあれはものすごく固いみたいだ。

 だが砕けと時にシュバルツに糸がついた。

 剣に炎をまとわせる。

 初めてのやったがうまくできた。 

 これをシュバルツの黒い膜がない太ももの少しうえの場所に飛ばすイメージを剣を横に振るった。

 そのときにシュバルツについている糸を【操糸】を使い地面と足の間に操ってつける。

 しかしシュバルツはそれを飛んで避けようとするが足が地面から離れない。

 シュバルツに炎の刃切りかかる。

 シュバルツはとっさに両手で守るが完全には防ぎ切れるわ訳もなくそれを通りこして半分くらいあたる。

 そこで 

 

 「やめ‼」

 

 ジンの声がかかる。

 今回はどちらかに一撃喰らわせた方の勝ちと言うルールでやっていた。

 なので俺の勝ちだ。

 

 「大丈夫か」

 

 俺はシュバルツに声をかける。

 

 「えぇ大丈夫でですよ。しかし私に一撃喰らわせるとは思ってもいませんでしたよ。」

 

 シュバルツは本当に強かった。

 しかしシュバルツは

 

 「シュバルツお前、手を抜いてたろう。」

 

 「と言われましても。私は全力を尽くしましたよ。」

 

 こいつは最初の攻撃の時に俺は本当は喰らっていた。

 だけど一瞬腕を止めて俺に逃げれるか逃げれないかくらいの間をつくった。

 

 「最初の攻撃の時だ。どうして手を抜いたんだ。」

 

 「ばれていましたか。理由はとくにありませんよ。ただ強いて言えばこのまま続ければ面白そうだなと思ったからですよ」

 

 やっぱり悪魔は性格が悪いらしい。

 しかしシュバルツの実力は本物らしい。

 あの変わった闘い方のせいで戸惑った。

 

 「シュバルツ、あの手にまとっていた黒いの、あれは何だ?。」

 

 「あれは闇属性の魔法で私のオリジナル魔法ですよ。しかしリヒトさんの闘い方は少し荒いですね。」

 

 「どこが荒いんだ?」

 

 「全体的にですよ。避ける時に体勢を崩したり、戦法だったりですよ。」

 

 まぁしょうがない。

 俺は今日生まれたばかりだし、ましてや剣を使って闘うのはほぼ初めてに近い。

 そう思っていると急な眠気に襲われる。

 

 「な、何だこれ。」

 

 そう言って膝をつく。

 

 「しょうがないです。魔法の練習や召喚、さっきの勝負で大分魔力を消費しましたから。魔力がある程度まで消費されると体が眠って魔力を回復させようとするんです。寝たらテントの方に連れていくので安心してください。」

 

 なんかジンが説明キャラみたいになってるなと思いつつも俺は意識を落とす。

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