表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼蜘蛛は今日も行く  作者: 叢舎 翰哉
魔の森辺
7/30

7話

 「最初は魔法の発動までの流れを簡単に説明します。自分の持っている魔力を圧縮、その次に圧縮した魔力に属性を付与、最後にそれを放出、とりあえずわかりましたか?。」 

 

 なんか話を聞くだけだとすごく簡単に聞こえてくる。

 ただそんなに甘くないだろう。 

 俺はそんなことを思いつつも頷きそして話の続きを聞く。

 

 「まずは魔力ついて説明します。魔力とは魔法を使う上で必要な燃料みたいなものでイメージ的には気体を想像しておいて下さい。後、魔力は何もしなくても極少量ですが消費していきます。だから一応みんな魔力は普段消費する分くらいは持っていますよ。」

 

 「俺はどれくらい魔力を持っているか知らないが」

 

 だって今日生まれたから。

 

 「適性があれば普通より多く魔力があるので大丈夫です。正確のはあとで調べるのでいいです。じゃあ次は魔力の圧縮の仕方を教えます。と言っても感覚で覚えてもらうしか無いのでリヒトさん、僕の体に触れてください。そうすれば魔力の動き方が伝わっていくのでわかると思います。」

 

 「わかった。」

 

 俺はとりあえずジンの頭の上に手を置いた。

 今の俺の身長は170くらい、ジンは140あるかないかくらい。

 両方正確にはわからないが身長差があるのでジンの頭にちょうど手が置きやすかった。

 

 バチン

 

 ジンは俺の手をおもいっきり叩いた。

 そして

 

 「ケンカ売ってるんですか。身長が高いからって何か偉いんですか。」

 

 どうやらジンは身長がコンプレックスみたいだ。

 

 「いや、置きやすかっただけで別に悪気はなかった。」

 

 「置きやすかったって何ですか。そんな僕の身長が小さいですか。」

 

 悪気がなかったことを伝えたが逆効果だった。

 しかしこのままでは魔法を教えてもらえない。

 仕方がないが謝り倒す。

 

 「本当にすまん。そんなに気にしてるんだってしならなかった。だから本当にすまん。」

 

 「……まぁ許しましょう。ただしこれから僕の身長については何も言わないで下さい。」

 

 許してもらえた。

 これからは相手の見た目についてはいじらないようにしよう。

 

 「話を戻して僕の手にさわってみて下さい。」

 

 今度は場所指定してきた。

 ここで何かいっても面倒なことになりそうだし、言われた通りにする。

 すると言葉で表現するのは難しいが何かふわふわしたものがジンの中で動いているのがわかった。

 

 「何か感じましたか?」

 

 ジンが俺に話しかけてくる。

 

 「何て言えばいいんだろう。ふわふわしたのが動いてるのがわかった。」

 

 「感じれましたか。ふわふわしたのが魔力です。まださわっておいてくださいよ。次は魔力を圧縮します。」

 

 ふわふわしたものが集まっていくのがわかる。

 

 「わかりましたか?」

 

 「あぁ」

 

 「では実際にやってみましょう。コツはしっかりイメージすることです。僕は水蒸気を圧縮して水にするイメージでやっています。」

 

 俺は体の中に水蒸気があるみたいにイメージし、それを圧縮するイメージを重ねていく。

 しかしうまくできない。

 

 「できた。」

 

 練習すること30分やっとできるようになった。

 ジンはやっと出来たかみたいな顔をしているが次の手順を俺に指示してくる。

 

 「次は属性の付与です。圧縮してできた水に使いたい属性の色をつけるイメージでやるといいですよ。」

 

 魔力を圧縮する。

 続けて魔力に炎の赤を混ぜていく。

 おっと、魔力が拡散した。

 ムズい。

 

 「ジン、少しお手本を見せてくれ。」

 

 「わかりました。では手を拝借します。」

 

 うんうん。

 少しわかった気がする。

 魔力を圧縮する。

 それに赤を混ぜていく。

 ジンのと比べるとムラがあるが一応できた。

 

 「できましたか。では最後、放出を教えていきます。イメージは圧縮して属性を付与した魔力を燃料に使うみたいな感じです。魔力の量で大きさや威力が変わってきます。あなたの場合は小さな炎をイメージすればいいと思いますよ。」

 

 ジンに言われた通りに炎をイメージする。

 すると馬鹿デカイ火柱が立つ。

 

 「成功ですね。」

 

 ジンはそういうが少し腑に落ちない。

 しかし成功は成功だ。

 

 「まぁいっか。」

 

 俺はそう思うと、

 

 <スキル【炎魔法】を獲得しました。>

 

 そう頭に流れてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ