30話
完結します。
ワイバーンを倒して俺達がS級冒険者になってから5年たった。
あれから色々な事があった。
俺達のクランは超有名クランとして知られるようになった。
ジンの主、この世界の神様ミリ、にもあった。
ジンの目的はこの世界にきた異世界の者の監視だった。
要するに俺とケイとマユの3人だ。
ケイ達が探していたもう1人の地球から来たものそれは俺だった。
ケイからか聞いた話だと卒業式の帰り3人で歩いていると眩しい光に包まれて気づいたら異世界にいてその3年後に俺と出会ったらしい。
じゃあどおして同じ時に異世界に飛ばされたのに俺だけ転移じゃなくて転生で3年も時間がずれていたかと言うと
全ての始まりである俺があった神様のせいだ。
ケイ達が異世界に飛ばされたのも俺が転生させられたのも記憶が曖昧なのも全部全部あの神様のせいだ。
この情報はこの世界の神様のミリに聞いたことだから確実だ。
ミリはとても人が良く俺とケイとマユの3人に丁寧に説明してくれた。
俺達がこの世界に来た理由も俺のあった神様がどういう存在なのかも。
俺のあった神様、ツザリと言うらしいがそいつはミリの兄に当たる存在らしい。
ツザリが長男、地球の神というか管理者は次男、この世界の神様ミリが長女で末っ子らしい。
ツザリは自分で世界を創らずに弟や妹の創った世界に時々干渉してくるらしい。
ミリは迷惑なヤツと悪態をついていた。
まぁそれは置いといてミリの力を借りてまた次元の狭間までやって来た。
目的はツザリを殺すため。
正確には神様は殺せない。
ただ多くのダメージを与えて回復するまでミリの世界に干渉させないようにするだけ。
それだけでも意味がある。
干渉を辞めさせればケイとマユを地球に帰させることが出来る。
理屈はミリから一応説明されたがイマイチ分からなかった。
でも俺は帰れない。
いや帰れるには帰れる。
でも俺は今は地球には存在しない魔物だ。
【人化】で元の顔を再現出来ないこともないが俺は人だった頃の顔を覚えてない。
再現出来るのは一部分だけ。
もしやったらずっと笑顔をとか真顔になっている事になる。
それはもう実験済みだ。
また話がずれた。
ツザリの所に乗り込んだ訳なんだか結果は惨敗。
ジンもシュバルツもヴァンもケイもマユもリンナも殺されかけた。
俺が最後に残って時間を稼いだお陰でみんなを逃がすくらいの時間は作れた。
だから今ここには仰向けにころがった俺と胡座をかいているツザリだけがいる。
「なぁー、逃がしてくれないか?」
ダメ元にツザリに話しかけてみる。
やっはり命はおしい。
かっこ悪いけどな。
「やだね。僕を殺しに来たんだろ?殺す気で来たんだから殺されても文句は言えないよ。」
ツザリの言っていることは正しい。
俺も冒険者をやっていたから身に染みてその事を理解している。
「ハハハ。」
もう俺は死ぬのか。
そう思うとかわいた笑い声が自分から出てきた。
「殺すなら楽に殺してくれ。」
苦しんで死ぬよりかは楽に死にたい。
「いいよ。それくらいなら。」
ツザリが笑顔で答えてきた。
思い返してみるとどおしてもジン達との思い出が頭の中に蘇ってくる。
死にたくない。
そう俺は思った。
死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない。
もう俺は終わりだ。
「じゃあ、さよなら」
ツザリが|白狼<<ハクロウ>>を拾い俺の胸に突き立てる。
俺は改めて思う。
死ぬのか。
グサり
バコン
結果、俺には刃は届かなかった。
どう避けたのかも自分でも分からないが反撃も出来た。
ツザリは俺に左頬を殴られ少し後ろに下がる。
俺はもう本能的にツザリに襲いかかった。
右手で殴る。
左手でツザリが振り下ろした刀を受け止める。
右足で蹴り込む。
しかしツザリは刀を手放し蹴りを避ける。
俺は前に出て殴ろうとしたがツザリに腹を殴られ次に顔を殴られた。
少し体勢が崩れた時ツザリは次々と俺にダメージを与えてくる。
もう1回拳が来たところで俺はツザリの攻撃を避けて顔面に思いっきりぶん殴る。
何回も何回も殴りあった。
もうお互い気力だけで立っている状態。
神様でも痛いものは痛いらしい。
また殴りあいが始まった。
いったい何時間立ったのだろう。
ツザリが横に倒れている。
俺はギリギリでもかろうじて立っている。
「あぁー、負けちゃったよ。二回目だよ。自分でやった事で痛い目見るのわ。」
一回目は恐らく英雄との戦いのだろう。
ツザリは英雄と戦ってボロ負けして殺されたらしい。
生き返ってきた時に性懲りもなく俺達を召喚したらしい。
俺は転生だったが。
今考えるとこの体もツザリが創ったものだろう。
初めのくじも仕組んであったのだろう。
俺は白狼《白狼》を持ってツザリの方に近づく。
1歩、1歩、またあるいていく。
「じゃあな。ツザリ。もう会いたくないけどな。」
皮肉を込めて言ってやった。
「僕も会いたくないね。」
俺は横たわっているツザリの心臓部に向かって刃を突き刺す。
するとツザリの体が端から崩れていく。
最後には何も残らなかった。
俺は半ば倒れるように地面にころがった。
少し考えているとこの場所もツザリと同じように崩れて行くのが見えた。
でも俺は逃げる気力も残ってない。
俺は目をつぶり言う。
「短かったが楽しい人生だった。」
絶望した時とかこういう時ほど言えなかった事を言いたくなる。
まぁ人生じゃなくて魔生か?いや鬼蜘蛛生かもしれないな。
そして世界が崩れていくのと同時に意識が遠のいていく。
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「んあ?」
目が覚めるとベットの上にいた。
確か俺は崩れるのに巻き込まれて死んだはずなのに。
「目が覚めましたか!」
ジンがいつの間にかいてさけんだ。
そして部屋の外から他のメンバーもきた。
みんな次々と心配したと口にしていた。
俺は3日間寝ていたらしい。
世界の狭間に取り残されて巻き込まれる直前ミリが助けてくれたらしい。
もう1歩タイミングがズレれば死んでいたらしい。
確かにみんな心配するわけだ。
俺はみんなを安心させるためにこう言った。
「ただいま。」
するとみんなは
「「おかえり!」」
と返してきた。
これからも俺達の冒険は終わらない。
鬼蜘蛛は今日も行く。
どこまでも。
新しい出会いを探して。
新しい発見をするために。
鬼蜘蛛は今日も行く。
何故か打ち切り漫画みたいな終わり方になってしまいましたが私は満足です。他にも小説を書いていますので応援宜しくお願いします。ブックマーク等を付けてくださった方々本当にありがとうございました。




