28話
今、俺たち7人は広大な草原の中にあるワイバーンの巣の目の前にいる。
見ただけで7、80匹いる。
約1人10匹か。
ワイバーンは1匹10数m。
明らかに数が多い。
「ジン、ワイバーンってこんなに増えるものなのか?」
「増えますよ。これ位なら、でもワイバーンは基本自分のナワバリから出ません。だから倒す意味が分かりません。」
普通にこれだけ増えるってやばいだろ。
聞いた話だとワイバーンはA-の魔物らしい。
それと基本人を襲うワイバーンはナワバリ争いに負けたワイバーンらしい。
そのワイバーンは討伐する必要がある。
でも今回はワイバーンはナワバリから出ていない。
出発前にヴァンに聞いたけども上手くはぐらかされて聞けなかった。
「いい加減教えて頂戴。ヴァンさん。どうしてワイバーンの討伐を私たちに?」
どうやら聞かされていないのは俺たちだけではなくマユ達もらしい。
「そろそろ答えるよ。この地面の中に豊富な鉱物がある事が分かったんだよね。それでワイバーン達が邪魔になるんだよ。遅かれ早かれギルドには討伐依頼は出てたよ。それを先取りしたまでの話だよ。」
「分かったわ。でも本当は?」
「貴族の集まりで僕のクランを自慢したらこの討伐を押し付けられた。酒がはいってたのも原因かな。」
おいおいマジかよ。
明らかに自分の理由じゃないか。
ただまぁちゃんと報酬はでるみたいだからいいか。
「じゃあ、オレは先に攻撃しとくわ。」
ケイがそう言いながら大量の魔力を右腕に集めていくのがよく分かる。
「“サンダーボルト”」
そういった瞬間ワイバーンがあつまっているところに雷が落ちる。
そして2匹のワイバーンが絶命して1匹がひどい火傷を負った。
凄すぎだろ。
ジンもシュバルツも驚いた顔をしていた。
「私も行くわ。」
マユもケイに続いて腰につけていたレイピアをだした。
「マユさん、ワイバーンの皮は硬いのでレイピアだとキツイかも知れませんよ。」
ジンがそう言うとマユは少し笑いワイバーンの元に走った。
もの凄い速さで。
走った時足元の草が広く揺れたので恐らく彼女は風魔法を使ってスピードを底上げしたのだろう。
そしてワイバーンの首元につくとレイピアを振るう。
するとワイバーンの首が体と別れる。
多分これがスキル【絶対切断】の力だと思う。
「わ、私も、い、行きます。」
リンナがたどたどしい声をだした。
そして詠昌を唱える。
「全てを焼き尽くす炎よ、全てを喰らい尽くせ“グラトニーファイア”」
この魔法やばい。
魔力の集める量がケイの魔法より二、三倍多い。
そしてリンナから放たれた魔法の炎は大きな蛇の形をしてワイバーンの方に向かって行った。
炎の蛇は大きく口を開けワイバーンを丸呑みにする。
1匹2匹3匹4匹5匹。
合計5匹を丸呑みにした蛇は消えて行く。
強すぎると俺が思っていると隣でシュバルツがひきつった顔をしていた。
理由を尋ねてみると
「彼女は魔王第二席、暴食の魔王と呼ばれているのでございます。」
そう答えた。
どうやら最初は疑っていたレベルで今確信したらしい。




