2話
ゆっくり視界が戻って来る。
とりあえず体の状態を見てみた。
体は生まれた直後なのに7、8歳くらいの身長で白色の肌と少し長めの白色に少し銀色の混ざった髪、そこに薄汚い汚れた布を腰に巻いていた。
顔を触って見ると額には角と8個の目がついて他は人と変わらないということがわかった。自分がどういう顔をしているかは正確にはわからないがそれは後でいけと池でも探して見ればいい。
ここで俺は神様にスキルの使い方やステータスの見方くらい聴いて置けばよかったと思った。
少しノリで心の中でステータスと唱えて見ると目の前に俺のステータスが表示されていく。
名前 無し
レベル1
種族 オニグモ
スキル 【自動翻訳】【成長補正】【操糸】【斬糸】【粘糸】【硬糸】【怪力】【検索】【鑑定】【威圧】
称号《転生者》
と出てきた。
【検索】はステータスや鑑定したものにさらに部分的に細かく調べられるようになるスキルらしい。
糸系のスキルは指先からだせた。
ガサゴソ
そう近くから聞こえた。
気になって見てみると角の生えたウサギが一匹、草を食べていた。
ゲームとかでは敵を倒すと経験値が手に入ってレベルが上がる。
多分だがこの世界でもそうだろう。
よし倒そう、そう決めて敵に近づき【鑑定】を使っみる。
名前 無し
レベル2
種族 ホーンラビット
さすがにスキルや称号まではでてかなかった。
相手が気付く前に指先から【粘糸】を【操糸】を使って糸を敵の方に伸ばしていく。
よし‼
上手く足に糸引っかけられた。
糸をおもいっきりこっちに引いて、怯んだところでウサギの首に【斬糸】を巻き付け力を入れる。
【怪力】のスキルがあったお陰がすぐにウサギの首が地面に落ちた。
<レベルが1上がりました。>
そう、頭の中に女の声がながれた。
レベルが上がるとこうなるのか。
俺はさっきと同じ方法で近くにいるホーンラビットを狩りまくった。
5匹狩ってレベルが3まで上がった。
レベルが上がるごとに少しずつ体が大きくなっていく。
これが【成長補正】の効果なんだろう。
これのお陰で最初より動きやすくなった。
レベル上げの途中、【探知】をゲットした。
この【探知】は周囲の生命反応を教えてくれるスキルだった。
少しずつこの世界のことがわかってきた時、三人の男がやって来た。
中年で1つずつ剣、斧、杖の武器を持った見るからに冒険者の格好をした三人は俺に武器を向けてきた。
この時が俺が初めて転生してから人にあった瞬間だった。
本文で説明出来なかったスキルです。
スキル紹介
【粘糸】粘着質な糸を出せるようになる。
【操糸】糸を操れる。
【硬糸】硬い糸を出せるようになる。
【斬糸】切れ味の高い糸を出せるようになる。
【成長補正】レベルアップすると大幅に能力がアップする。レベルアップする度に一番戦いやすい体型に成長していく。