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鬼蜘蛛は今日も行く  作者: 叢舎 翰哉
街に行こう
11/30

11話

 テントから這い出た俺は近くにあった池を覗きこむ。

 そう言えばこの世界に生まれて初めて自分の顔を見るな。

 池に写ったのは白髪をオールバックにしていて眼が人と同じ位置以外に6つと2本の真っ黒の角が額に生えた男だった。

 ん?よく見ると白目の部分が黒くて黒目の部分が黄金色じゃん。

 でも世界の基準は知らないが割りと美形な方じゃないかと思うレベルの顔だった。

 

 「眼が覚めましたか。リヒトさん」

 

 話しかけてきたのはジン。

 上位水龍で12歳歳くらいの美少女に見えるが60歳の男。

 青い髪にをポニーテールにしていて、眼も透き通った青色をしている。

 ジンの隣にいたのはシュバルツ。

 魔王の序列第三席の男だ。

 見た目は黒髪を短髪にしていて俺と同じで白目の部分が黒いが黒目の部分は赤い。

 そして体からは異様なオーラを発している。

 そこで神様に言われたことを思い出す。

 

 「ジン。俺に人の姿になる方法を教えてくれないか?」

 

 それが出来れば街に行くことになっても普通に入れる。

 

 「その魔法、私も教えていただきたいです。」

 

 俺の言葉に続けてシュバルツはそう言う。

 

 「いいですが、結構難しいですよ。」

 

 ジンがそう言うが別に急ぎの用も無いし最後に出来ればいい。

 

 「しかしてっきりシュバルツは何となくだけども人になれると思っていた。」

 

 「実は私は今回が初めてに召喚されたのでございます。私を呼び出すには大量の魔力を必要としますし。召喚できたとしても上位龍かほんのごく一部のエルフくらいですから。」

 

 初耳だ。

 いや、昨日あったばかりだから初耳で当然か。

 まぁ話を戻してジンに言う。

 

 「ジン、人に化けるやり方ってどうするんだ?」

 

 「あぁそれはまず自分のなりたい姿をイメージして魔力でそのイメージ固めていきます。そのあとに固まった魔力を自分に被せていくような感じです。」

 

 なるほど、要するに自分の魔力を鎧みたいに自分に着せるんだな。

 まず今の顔から額の角と眼を無くしてもう二つの眼を人のと同じにしたイメージをする。

 そのイメージに魔力を流し込む。

 出来た。

 次に出来たのを自分に被せていく。

 そのとき魔力でできたイメージが崩れて拡散する。

 失敗した。

 ちらりとシュバルツの方を見ると完璧に人に化けていた。

 見た目はもとの姿から眼が変わっただけだけだかシュバルツをまとっていた異様なオーラも無くなっている。

 

 「シュバルツ出来たのか。」

 

 「えぇ、この魔法実は私が闘う時に使う魔法と良く似てるのでございます。なので応用するような感覚でできたのでございます。」

 

 なるほど。

 ちょっとコツでも聞いてみよう。

 

 「コツとかあるのか。」

 

 「うーん、あえて言うなら出来るだけ魔力を薄く体に被せるでございます。魔力を厚くしすぎるとその分だけ維持が難しくなるのでございます。」

 

 「ありがと。少し試してみる。」

 

 まず顔をイメージする。

 薄く魔力で形を作る。

 最後にそれを身に纏う。

 あっ、まだ魔力が厚かったのか失敗した。

 もう一度やってみる。

 今度は出来るだけ魔力を薄くする。

 よし出来た。

 池に近づいて覗きこむとイメージした通りの顔が写った。

 

 <スキル【人化】を獲得しました。>

 

 頭の中に声が流れて来た。

  

 「しかし、いきなりどうしてこの魔法をやりたかったんですか?」

 

 ジンがそう聞いてくる。

 そう言えば街に行ってみたいって伝えて無かったな。

 

 「実は街とか見てみたいなと思って、ここから街までの距離は知らないが街に向かう途中にでも出来ればなぁーと。」

 

 「そうでしたか。では今から行きますか?。」

 

 行く?出発じゃなくてか?

 俺は昨日結構な距離を歩いたがどこも見渡す限り全部森だった気がするんだが。

 

 「そんな近い距離にあるのか?」

 

 「いえ、普通に歩けば10日かかりますよ。」

 

 じゃあどうやって行くのだろう。

 

 「リヒトさん。ジンさんは龍でございますよ。人化を解けば飛べるのでございます。」

 

 そう言えば龍だったな。

 それなら行きたいな。

 

 「じゃあジン、頼めるか?」

 

 「お安いご用です。では少し離れてください。」

 

 そう言われたのでシュバルツと一緒に少し離れる。

 するとジンは手足から少しずつ大きくなっていき、鱗が浮き出てくる。

 そして青い鱗を纏った龍になった。

 

 「では後ろに乗ってください。」

 

 尻尾からはい登り背中に乗る。

 

 「ではしっかりつかまっておいてください。」

 

 ジンは思いっきり羽ばたくと暴風が起き、少しずつ空に近づいていく。

 そして前に進み出すとものすごいスピードで飛んでいく。

 速すぎる。

 これ下手すると新幹線より速いんじゃないか?

 そう思いながらもひたすら耐えていく。

 後ろに乗っていたシュバルツは微動だにせず余裕の顔を見せていた。

 さすが魔王だなと俺は思いながらも1時間待つと遠くに街らしき物が見えてきた。

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