10話
気付くと真っ白な何もない空間にいた。
俺はこの場所を知っている。
この場所は最初、神様にあった場所だ。
俺は死んだのか?
辺りを見渡す。
少し歩いて見るとそこには神様が後ろ向きに座っていた。
すると神様は俺の方を向きながら話しかけてくる。
「またあったね。いやぁホントに転生の時はごめんね。話すのが面倒になってきちゃたんだよ。……ってその顔はやめて。」
眉間にシワを寄せて神様を睨んでるとそう言われた。
だが何の説明や使い方とか教えてもらえなかったのはつらい。
「ごめんって代わりに良いものあげるからさ。君は……今はリヒトだっけ?剣を使って戦うんだろ。だからチート級の剣とそれに合う別の武器をあげるよ。」
うーん、それなら最初に話を聞いて何も無いよりは得だな。
「それならいい。で、どんな武器が貰えるんだ?」
「それは刀が2本と手裏剣をあげるよ。君の戦法ならこれが一番使いやすいと思うよ。君の持ってるマジックバックの中にでも入れとくよ。」
ちゃんと気を使ってるみたいだ。
「これから君はどうするんだい?」
特に決めてなかった。
でも街とか見てみたいな。
「まぁ街とか見てみたいな。あっ、俺の見た目だと街に入れてくれるかわからないな。」
「そんなの人に化ければいいじゃん。ジンって龍ならわかるでしょ。」
なるほどその手があったか。
よし戻ったら教えて貰おう。
「じゃあそろそろあっちの世界に戻りなよ。強く念じれば帰れるよ。」
「わかった。まさか寝る度にここに来るとか無いよな?」
「それは無いよ。今回は僕が呼んだからこっちに来ただけで毎回は無いよ。」
良かった。
さすがに毎回はちょっとな。
いや、毎回は無いってたまにはあるってことか?
「まさかたまにはあるってことか?」
「………」
答えねぇ。
しかしこいつに何回も聞いても意味ないだろう。
諦めた俺はもとの世界に帰りたいと心の中で念じる。
すると視界の淵から暗くなっていく。
また視界が戻るとそこはテントの中だった。




