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鬼蜘蛛は今日も行く  作者: 叢舎 翰哉
魔の森辺
10/30

10話

 気付くと真っ白な何もない空間にいた。

 俺はこの場所を知っている。

 この場所は最初、神様にあった場所だ。

 俺は死んだのか?

 辺りを見渡す。

 少し歩いて見るとそこには神様が後ろ向きに座っていた。

 すると神様は俺の方を向きながら話しかけてくる。

 

 「またあったね。いやぁホントに転生の時はごめんね。話すのが面倒になってきちゃたんだよ。……ってその顔はやめて。」

 

 眉間にシワを寄せて神様を睨んでるとそう言われた。

 だが何の説明や使い方とか教えてもらえなかったのはつらい。

 

 「ごめんって代わりに良いものあげるからさ。君は……今はリヒトだっけ?剣を使って戦うんだろ。だからチート級の剣とそれに合う別の武器をあげるよ。」

 

 うーん、それなら最初に話を聞いて何も無いよりは得だな。

 

 「それならいい。で、どんな武器が貰えるんだ?」

 

 「それは刀が2本と手裏剣をあげるよ。君の戦法ならこれが一番使いやすいと思うよ。君の持ってるマジックバックの中にでも入れとくよ。」

 

 ちゃんと気を使ってるみたいだ。

 

 「これから君はどうするんだい?」

 

 特に決めてなかった。

 でも街とか見てみたいな。

 

 「まぁ街とか見てみたいな。あっ、俺の見た目だと街に入れてくれるかわからないな。」 

 

 「そんなの人に化ければいいじゃん。ジンって龍ならわかるでしょ。」

 

 なるほどその手があったか。

 よし戻ったら教えて貰おう。

 

 「じゃあそろそろあっちの世界に戻りなよ。強く念じれば帰れるよ。」

 

 「わかった。まさか寝る度にここに来るとか無いよな?」

 

 「それは無いよ。今回は僕が呼んだからこっちに来ただけで毎回は無いよ。」

 

 良かった。

 さすがに毎回はちょっとな。

 いや、毎回は無いってたまにはあるってことか?

 

 「まさかたまにはあるってことか?」

 

 「………」

 

 答えねぇ。

 しかしこいつに何回も聞いても意味ないだろう。

 諦めた俺はもとの世界に帰りたいと心の中で念じる。

 すると視界の淵から暗くなっていく。

 また視界が戻るとそこはテントの中だった。 

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