1話
気まぐれ更新です。
真っ白い空間の中俺は1人そこに立っていた。
ここは何処だ。
それが一番最初の感想だった。
最後に覚えてるのは高校の卒業式が終わったあと家に帰る途中、そこまでが俺が覚えてるとこだ。
もう一度辺りを見渡すが何もない、壁も空も地面さえない本当に何もない空間だ。
そこで俺は少し歩いて探索してみることにした。
歩いて行くと俺と同い年くらいの日本人風の全身白色の服を着た男が座っていた。
俺はそいつに話しかけてみようとするとあっちの方から話しかけてきた。
「異世界転生って知ってるかい?」
突然その男は俺に聞いてきた。
"異世界転生"
俺は結構好きで異世界転生が題材の小説や漫画を良く読んでいた。
「知っているが、お前はここが何処なのか分かるか?」
俺は返答とともに相手に質問をした。
「知ってるよ。だって神様だもの。」
どうやらここに座っているのは神様らしい。
「じゃあここは何処だ。」
「ここは世界と世界の狭間だよ。ここに生き物が来るのっていつぶりだろ。最後に来たのが100年前だったから100年ぶりだね。」
こいつは中二病を拗らせているみたいだ。
だから自分のことを神様だのここは世界と世界の狭間とか言うんだろう。
「失礼だね。別に中二病じゃないからね。」
心を詠まれた?と俺が思っていると
「詠めるよ、さっき言ったじゃん神様だって。」
この男、本当に神様らしい。
なら話は速い。
俺は聞きたいことを質問する。
「じゃあ聞くけどどうして俺はここにいるわけ」
「どうしてかって言われると君は死んだんだよ。覚えて無い?死んだら本来は天国か地獄かの裁判を受けるんだけどここに堕ちて来てしまったみたいで、極たまにだけどいるんだよ君みたいな人が、ここに堕ちて来たら天国や地獄にも行けなくなっちゃうんだよ。だからここに来たのは人は別の世界に転生してもらうかここで消えてもらうかなんだけども、どうする?」
「俺は死んだのか。」
俺は死んだのか、あまり実感が無い。
多分死んだ時のことを覚えて無いからそうなんだと思う。
じゃあ俺はどうやって死んだんだろう。
「俺はどうして死んだ。」
「聞いてもいいけどすごく恥ずかしいよ。」
「とりあえず聞かせてくれ。」
「君は石につまずいたんだ。倒れたさきには犬の糞があってそれを全力で避けようと体をひねったら犬の糞は避けられたけど隣に落ちてた石の方に頭をぶつけて打ち所悪く大量出血で死んだんだよ。」
俺は何て死にかたをしたんだ。
「それ、本当か」
ダメ元で確認してみると。
「残念ながら本当だよ。」
ですよねぇー
「で、どうする異世界に転生するか、ここで消滅するか」
「その2択で消滅を選ぶヤツがいるのかよ。」
「じゃあ転生でいい?」
「あっ、転生する世界ってどんな世界だ。」
「うーん、簡単に言うと魔法があって魔物がいて魔王も勇者いるそしてスキルや称号、レベルがあるそんな世界だよ」
「おお!!」
「転生する生き物はくじ引きだけど大体は人かエルフ、獣人だよ。あと、転生者はある程度生き残りやすくしてあるからね。」
「具体的に言うと?」
「魔法を覚えるのとかレベルが上がるのが速かったりしたり、特殊はスキルや称号がゲットできたり出来るよ。」
なるほどこれならいいな。
これから始まる第二の人生どんなことが起きるのか俺は少しワクワクした。
「じゃあ、転生先決めるけどいい?」
「決めてくれ」
そういうと箱を何処からかだして来て神様は箱に手を突っ込みそのなから紙を一枚取り出した。
「えーと、君の転生先は……オニグモ……だね。」
「オニグモ?なんだよそれ。さっき人かエルフ、獣人のどれかって言ってなかったか。」
「大体はその三種類なんだけどまぁ本当に君は死因とかここに来るとか本当に運が悪いね。うん、ちょっと待ってて…………なるほど君がいく世界にいるオーガとデススパイダーの二つの魔物の生体を説明しよう。オーガはメスが生まれる可能性が100匹のうち一匹生まれるかどうかの割合なんだよ。でも、それじゃあ種として成り立たない。だから他の生き物を捕まえてオーガの子供をつくらせるんだよ。これがオーガの生体だよ。もう一匹のデススパイダーは人型の魔物だけどオーガと反対でオスが生まれる可能性が低いんだよ。だから自分の糸を使って他の生物のオスを捕まえてデススパイダーの子供を作る。そこである時、その二種類の亜種……分かりやすく言うと突然変異体同士が自分の種を絶やさないように子供ををつくろうとした。そこで偶然生まれた種が今から君が転生するオニグモだよ」
「へぇーオニグモって強いの?」
「強いと思うよ。君のいた日本にも鬼蜘蛛って妖怪がいただろう。多分オニとクモの力は相性がいいんだと思うよ。式とかに例えてみると1➕1が5とか10とかになる感じに。」
「ただ生まれる環境がものすごく悪いけどまぁ頑張ってね。」
「いや、ちょっと待っ「では、第二の人生頑張ってね。」
そう神様が俺の言葉に声を被せて言ってくると視界の端から暗くなってきた。