死後の世界のあれこれ6
ラノベにとって、エロは萌えであって付属物なんですよ!
偉い人にはそれがわからんのです‼︎
…いや、まあエロ目的の人も
いるだろうけどね。
「遠い目をして、急に何言ってんの⁉︎」
「いや、わかるだろう?これがいわゆる
GENGITUTOUHIってやつだよ。」
「かっこよく言っても意味は変わらないよ!ってか漫画のネタをパロんなよ。」
んん!これがパロディだとわかるところがさすがだ。…いや、誰でもわかるか。
「そ、そんなことよりどうすんの?あれ。」
…そ、そうだった。忘れてた。いなくなったりしてないかなぁ。
俺は後ろを振り返った。そこにはおよそこのステージの大半の数の死神がうようよいた。
現在、天国門0地獄門10ランダム門0、残っている人5人
うーーんこれは、もうさっさと行くしかないな。
「友美!作戦が決まったぞ!」
「ほんと⁉︎」
「ああ、作戦名は『勇気』だ!」
「それ、作戦ちゃうやん!
要は正面突破やん!」
おおっとばれた。
「大丈夫!いけるいける。どうして初めっから決めつけるんだ。
何でやろうとしないんだ!」
「うるさい!」
「よし、じゃあ行くよー。しっかりついてこいよ!」
俺はそう言って右に曲がった。
このとき俺たちは真ん中から外へ向かって
走っていた。迂回しながら行くことにする。
次の角を曲がろうとしたところで死神が
いっぱいいたので、次の角を曲がった。
まっすぐ走っていると前から死神が三体。
「俺、右!」
「オッケー。」
死神一体なら大丈夫だろ。こっちは二匹。俺はとりあえず一体を蹴り飛ばして瞬間的に
一対一を作り出した。そして素早く弱点を
殴る。向こうも終わったみたいだ。あと一体いるが追っ手がやばいので俺たちは戦闘半分に道を突っ切った。
そのまま真っ直ぐ行く。
その後も何度か死神との遭遇を避けながら、
そして隠れて休憩しながら、
中心へ向かった。っていうか着いた。
「あ〜しんど。」
「ま、まだ生きてる……」
「生きてはないだろ。でも体力まで死ぬ前と変わらずにするとか鬼畜仕様だよな。」
とりあえず一息入れてから、
中心の門を見た。
現在、俺たちは中心の近くにあった、木で
出来たかまくらっぽいものの中にいる。
門からは相変わらず死神が湧いているようだインターバルは…3分だな。
俺は注意深く辺りを見回した。
「何してんの?早く行こうよ。」
「まぁまて。ゲームな感じで考えてみろよ。あのまま入ったらどうなると思う?多分死神の世界にたどり着くだけな気がする。
…あ、ほら見てみろよ。」
俺の視線の先にはなんかありそーな砦があった。砦と言っても誰もいなさそうだが…
「あ、ねえねえ見てあれ!」
俺がそんな感じで考えていると友美が小声でなんか言ってきた。
見ると、俺たち以外の残りの3人の人が
中心へ向かってるみたいだ。
でも衣服が中世くらいだな。
あれが多分異世界人なんだろう。
うわ、すげえ魔法使ってる。
っていうか技名とか叫んでる!アタタタタ〜
「ねえ、あれ入られるんじゃない?先に」
「大丈夫だって。まぁ見ててろ。」
多分あいつらは死ぬ!