死後の世界でのあれこれ1
目がさめると白い部屋だった。
「え?えーと……なにこれ‼︎なんか知らんけ
どすごい面白そうだな!」
辺りを見渡すと壁と天井が白い。
あ、友美もいた。
友美は寝ていたのが、起きたらめんどくさいことになりそうなのでほっとこうと思う。
辺りを見回すと、俺のように起きてる人や寝ている人が俺たちの他に7人いた。
しばらくすると、友美が目を覚ました。
「え?え?なにここ、どこ?なんでこんなところにいるの⁉︎」
「落ち着け友美。もうすぐなんか始まる予感がする。楽しそうなことならいいなあ」
「……あんたは気楽そうでいいね。はあ〜」
友美は不安そうにしていたが、幾分冷静になったようだった。
それからまたしばらく経つと、ここにいた全ての人が目を覚ました。中には泣いてる人もいたのがちょっと面白かった。
「はいどーもー‼︎」
突然上の方から声が聞こえた。地味にうざい声だ。見上げると、なんと人っぽい生物が浮いていた。いわゆる天使というやつだろう。
そんなことよりも…なんであんなに顔綺麗なのにうざいのだろうか?
俺がそんな風に考えていると
「え‼︎え〜と…え‼︎」
友美がなにやら慌てていた。割と滑稽だった
「おいおい、友美。落ち着けよ。たかが天使だろ?よくあることじゃん。あれだよ。
いわゆるあるある〜ってやつだよ。」
「意味わかんねえし‼︎ちょっと頭大丈夫⁉︎
病院行けば?頭の。」
落ち着かせようと思って言ったのにずいぶん
ひどいこと言われた気がする。
「大丈夫、冗談だよ。そんなことよりもあの
妙にうざい天使の話でも聴こうぜ。」
天使は無駄に高いテンションだった。
にしても話なげえな。早く家に返してくんねえかな〜。あと2日くらいでゲーム解禁なのに。
「……つまーり‼︎あなたたちは死んじゃったのです‼︎」
……え?今なんて?死んだ?俺が?これまでの人生散々ゲーム我慢してこれからって時に?
あたりは一旦シーンとなった。みんな信じきれないようだ。
「おやおやぁ?その顔は信じきれないって顔ですねえ〜。いいでしょう!ではあなたたちには特別に死んだ時の映像を見せてあげましょう!」
天使はそう言って指をパチンと鳴らそうとしてミスっていた。しかし次の瞬間俺の頭の中に何かが流れ込んできた……
これは……あの公園のあとだ。
「さっさと帰ろう〜帰ってご飯食ってゲームのことについて調べて本5冊読んで読み終わったあと寝る時間なくて後悔しよ〜」
「……そこまでわかってるんならやめればいいのに」
「お前わかってないなぁ。ほら、某スナック菓子も言ってただろ?やめられない止まらないって」
「あ〜はいはいすごいすごい。」
ん?何故か知らないが、違和感を感じる。
まぁ嘘ですけど!そもそも違和感ってーー
「え?」
そこまで考えていた
次の瞬間には宙に浮いていたそして地面に衝突した。
あ〜思い出した。そうだ確かにあの時俺は車に吹き飛ばされたのだ。まじか、ということは12年間も待っていたのにゲームはもうできないのか……。これは…詰みだな。うん俺のやりたいことはなくなったな。あ〜いやでも死んでんだからもう人格も潰されるのかな?
ふと横を見ると友美が青い顔していた。
「そんな…ウソ…」
そんなか細い声が聞こえる。こいつがこんな風になるとは珍しいこともあるんだなあ。
ん〜こういう時はあれか?大丈夫だ!問題ない。と言えばいいのかな?いや、言わないけどね。とりあえず当たり障りないことを言う
「大丈夫か?お前も俺と一緒に吹き飛ばされたのか?」
「ちがうわ。あの亮太が死んだあと降りてきた連中にナイフで…」
「あ〜それはちょっときついな。まあ、あんま気にすんなよ。俺たち死んだみたいだし。もう、関係ないよ。」
俺の言葉で少しは落ち着いたようだ。それにしても、もうゲームできないのになんで人格残ってるんだろ…もうさっさと消してくれればいいのに。そんなこと思ってると、天使は言った。
「さて!これであなたたちが死んだってことが分かったでしょう?それではここで、重大発表しまーーす。ねえ?聞きたい?ねえねえ?」
さっさとしろよ鬱陶しい。しかし周りは死のショックからか静かだった。
「あらー、みんなまだショックから立ち直ってないの?遅いねえ。まぁ、いいか。じゃあもう言いますよ?いいですか?
ではでは言います!
神は私たちが殺しました‼︎」
………ふむ、お、面白そうになってきたな‼︎