幼稚園でのあれこれ6
放課後夕方になってようやく、お母さんが
迎えに来た。あ〜さっさと帰って
ゲームしたいなぁ。
……こっち見てた人、まだいるなぁ。
え?マジでなんなの?あれ。
すっごい美人さんだけど、怖いんすすですけど。
しかしお母さんは気づかない。
「ケイちゃん。今日はどうだった?」
うわ、出たよ。一番返答に困る奴。
やめてほしいよまったく。
「特になにもなかったよ!」
うん、こう答えざるをえないよねぇ〜。
「何か……いじ、あっいや、え〜と友達に
変なこととかされてない?」
今、いじめって言ったよね?幼稚園でいじめ
受けるとか、ありえないだろ。
っていうかなんなの?この幼稚園の年長に
なって今更な質問。
……いや、そんなこと言わないけどね?
「ん?変なことってなぁに?」
「え⁉︎え〜と、殴られたりとか……
されてない?」
「あはははは!お母さんは心配性だなぁ。」
……うっとうしい。いや、わかってるよ?
そりゃあ、共働きだからそういうのが
心配になる気持ちは。
でもうっとうしいと思うのは
俺の自由だよね!
「僕が、そんなことされるわけないじゃ
ないか!(爽やかフェイス)」
「そ、そう?ならいいんだけど……。」
そんな会話をしながら俺とお母さんは
家に帰った。
……後ろに謎の女の人を連れて。
家に帰ってきた。
もう、午後7時半を過ぎている。
窓から外を見ると例の女の人と目が合った。
どうしよう。……よし、とりあえず手紙を
書いて、今度会うことにしよう。
俺はジェスチャーでその女の人に待って
もらうように伝えて、
紙に
日曜日、近くの公園で
と書いて、その紙で紙飛行機を折って
窓から飛ばした。
うん?紙飛行機を折る理由?
ロマンチックだからだよ!
……俺は誰に話しかけてるんだ?
内なる自分ですか?厨二病か!
……あ、厨二病か。
ふう、とりあえず今日はもうゲームして寝よう。