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ああああ、ゲームしたい  作者: Ryoですけど
15/22

幼稚園でのあれこれ3

………いや、わかってたよ?わかってたとも。

さすがに運命的に会うとかないですよねー。

あれだけフラグあります‼︎っぽくしゃべっても無理だったかー。おい!フラグさん仕事しろ!って言いたいところだけど、まさか幼稚園行かずに家庭教師つけるとか…予想してませんでしたわ〜。あーだるい。

もうあいつに会うのは諦めて、いかにこの

親の呪縛から逃れるか考えなくちゃ。

…っていっても小学生に上がるまで無理だけど。あーしんどいなぁ。






俺は父と約束した次の日曜日にゲーム屋さんにやってきた。ああ〜ゲームだ。俺がこの日をどれだけ待ち望んできたか。両親にはわからないだろう。ちなみに買うものは決まっている。まず、今年は小型ゲーム機だ。

最初からテレビゲームをやると、嬉しすぎて死ぬ可能性すらあるからね、仕方ないね。

それに小型ゲーム機の方が隠れてやりやすい。

「もう決まったのか?」

「俺は前世の時から決めてるんだよ。

もちろん!このPNPを買うって決めてたんだ。」

「またお前は前世とか言って…お前将来

後悔するぞ?」

「……信じてくれないならもういいよ。」


俺はついにゲームを手に入れた!

おお〜いいね。なんか、異世界で成り上がるのと同じくらい充実してる気がする。


店から出た瞬間、俺は背筋がひやっとするほどの気配を感じた。


……とか妄想しちゃうくらいハイテンション

だね。あれ?今なんか始まるとか思っちゃった?残念でした!

…ふぅ、テンション高すぎて何言ってるのかわかんないぜ。


俺はハイテンションのまま、家に帰って即座にゲームをした。初めてだからって親に

土下座をして2時間やらしてもらうことにした。そしてその日は十数年ぶりにできた

ゲームの感触を感じながら寝床についた。



次の日、朝起きたら手が光っていた。

……何を言ってるのか分からねぇと思うが、俺も何が起こってるのかわからない。

と、その時部屋のドアが開いた。

「啓介?もう起きなさい。」


やばい、見られたか?いや、完全に見られたな。


「何してるの?もう、ご飯出来てるからさっさと降りてきなさい。」


そう言って母は、まるで何も無かったかのように出て行った。


「どういうことだ?」

完全に見られてたはずなのに何も言われなかった。うーん……ま、考えても仕方ないか。

そんなことよりいつゲームするか、考えねば。


俺は手を光らせたまま、平然とリビングに行った。……うん、やっぱり何も言われない。


俺は朝ごはんを食べながらお母さんに聞いてみた。

「ねぇ、お母さん。僕の手、なんか違和感感じない?」

「……ああ、息子がだんだん厨二病になっていく……。」

な、なんか変な勘違いされた。けど、この反応からして、この光はお母さんからは見えないみたいだ。


いやー…それにしても、やな予感しか感じない。





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