プロローグ
次次回に投稿しようと思っている小説読み切り版みたいな感じです。
「はあ⁉︎転校⁉︎これまたなんで急に…」
「国から招集が掛かったんだ。仕方ないだろ。」
私は伊薔薇 夢姫。魔法研究員の権威、伊薔薇茂雄の1人娘であり、高校3年生になったばかりだ。
私は父親との会話を終え、2階にある自分の部屋のベッドへとダイブする。
「はあ〜…折角仲良くなれたのに…あいつらにどう説明しようか…」
「なんだ、今日は深く落ち込んでるみたいだが…」
私はムッとして「他人事じゃないわよ?」と言い返す。
「ついに引越しするのか…この地に居て3年、ここまで長く居たのも珍しいな。」
ほらすぐに当てる、だから嫌なんだ、この猫は。
この猫の名前はボノワール・エターナル。
天猫族っていう珍しい種族らしいけど、喋ること以外なんの信憑性も無い。だって、天猫族といえば猫耳の美少年や美少女ばかりで、魔術などの戦闘能力がとても高い、おとぎ話に出てくる種族だ。天猫族っていうのは、三つに分類されて、白の天猫族はグレイナル、黒の天猫族はインナル、それ以外はエターナルが苗字に付くらしい。そんなことより、荷造りしないと…