必殺!ジョブ・エクスプラネイション
ただの、ジョブ説明回です。読み飛ばしても問題ないです。
『ジョブ』……それは、俺達が辿り着いたこの異世界において、ほぼ全ての人間が生きていくために必要な、各個人の素養である。
これなくして、人は日々の糧を得ることは出来ない。
例えば、それは狩りを行うために必要な技能を習得するためであったり、力なき人々を魔獣から守るための技能を習得するためであったりと様々だ。
そして、どのジョブであろうと共通することが三つある。
一つ、ジョブを獲得する事で、人は一人前とみなされる。
二つ、ジョブを獲得すれば例えそれが、どの様なジョブ(『盗賊』や『殺人鬼』)であっても、身分証明となるギルドカードが発行してもらえる。
三つ、どのジョブであっても、ジョブに即したスキルが最低一つは存在し、習得可能となる。ちなみに、ジョブに即していれば、スキルを新たに開発する事も可能であるとの事。
ジョブは、この世界の人間なら、十五歳になれば誰でも獲得できる。また、ジョブが何であろうと仕事として利用するかどうかは自己の判断に任されているが、多くの人はジョブを基準として、仕事を選んでいる。(『商人』のジョブを持つ騎士などもいるらしい)
ジョブは大きく、『戦闘職』『非戦闘職』の二つに分かれる。
戦闘職とは、ダリーさんの『聖騎士』や、ブロッドスキーさんの『エクスキューショナー』など、主に回復、攻撃、自己強化などのスキルを習得する事が出来る職業だ。
対して、非戦闘職とは、『商人』や、『狩人』など、主に金の匂い、獲物の気配、などを捉える感知系技能として変換する事が出来る職業だ。
俺が、『狩人』は戦闘職じゃないのか? と尋ねたところ。どうやら、『狩人』などは、あくまで魔獣でない獲物の気配に敏感になるだけで、弓で魔獣を倒すなどのスキルは習得できないそうだ。弓を使う戦闘職は、別に『弓兵』と言う物があるらしい。
以上が、この世界における『ジョブ』の説明だ。
小宇宙が俺を呼んでいたので……
今後、完全な説明会は頭に「必殺!」をつけて行こうかな……