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大・出・張!  作者: ひんべぇ
第十章:働く男
187/204

I know!

最後です、よろしくお願いいたします。

 ――今から九年と少し前……、突如、五本の光の柱が、地球に現れた……。


 公式発表では、その『光の柱』は、起こり得る大規模災害を恒久的に回避するために、日本政府主導の元、とある企業が開発した物だとなっている。


 そのとある企業――今では世界的な大企業となっている『ファルマ・コピオス』は、その予想された大規模災害は、一人の会社員を犠牲として回避されたと発表し、詳細な内容を会社のホームページ上で公開した……。


 その記事の内容から、世間では一連の事件を、『(サラ)リーマン・クライシス』とか、『(サラ)リーマン・インパクト』なんて呼んでたりする……。


 そして……、その『(サラ)リーマン・クライシス』から、世界は少しずつ、変わりつつあった。


 ――日本を中心に、世界に広まり続ける新しい元素――人によっては、『魔素』とか、『スキルソース』なんて言ったりしているけど、ともかく、その元素が原因と考えられる現象が、各地で確認されるのに、そう時間は掛からなかった……。


 その内の一つが、動植物の『魔獣化』――長寿だったり、絶滅の危機に瀕したりした動植物が、突如、高度な知性を持ったり、凶暴化したりする、『超自然災害』とされる現象だ。


 もう一つが、いつの間にか世界中に現れた『異界化迷宮』――『魔獣』や、不思議な自然トラップが蔓延る危険地帯だ。


 そして、最後に『ジョブ』と『スキル』――十五歳以上の人間が持つ事が出来る『ジョブ』と言う特性、そして、『ジョブ』持ちの七割、十五歳未満だと一割の人間が使える様になる『スキル』と呼ばれる異能……。


 ――一見、『災厄』としか思えない、これらの変化にも実は、かなりの恩恵があったりする……。


 人を襲う『魔獣』は、その皮や、内臓、胆石などは、貴重な資源となるし、『異界化迷宮』に至っては、それらの資源の宝庫だったりするし、『ジョブ』や『スキル』は、そんな『魔獣』や、『異界化迷宮』に対処するのに最適だったりする……。事実、『ジョブ』や『スキル』を持つ者は、『冒険者』として活躍している。


 そんな訳で、数年前から各国政府は、日本と『ファルマ・コピオス』が提唱する『冒険者ギルド』の増設と、十五歳以上、もしくは、『ジョブ』、『スキル』持ちを対象にした『冒険者養成学校』の設立・研究に躍起になっている。


 ――さて……、前置きが長くなっちゃったけど……。


「はぁ……、はぁ……、はぁ……」


 ボクは今……、全力疾走中です……。


「――急いでくださいっ! 追いつかれてしまいます!」


「分かってるよぉ……、だから、こうして頑張ってるんじゃんっ!」


「皆っ、あっちに開けた場所があるっぽいです!」


「ピュイ……、飛べない者は、不便よのぉ……」


 ――一人は飛んでるけど……、ボクの前を行く二人は、急かしながらも、ボクを気遣ってくれている。そして、ボクと並走しながら、宙に浮かんだ半透明のスクリーンを弄る少女が、ボク達が進むべき方向を指し示す。


「そこっ、中二ってる場合じゃないでしょっ!」


 藍色の目をした、長髪の男の子――タテが、羽根を生やしたショートカットの少女――ピトちゃんを叱りつけている。


 ――相変わらず、タテはボクに対して過保護だと思う……。場を紛らわそうとした冗談に、そこまで目くじら立てるのもなぁ……。


「怒ってる場合でもないですっ! ほら、追いつかれるです!」


 スクリーンを弄っていた三白眼の少女――イグルが、後ろを振り返らず、そう告げる。


 すると、先頭を走っていたタテが、ピタリと立ち止まり、その腰に下げていた横笛を取り出し、ボク達に走り続ける様に言い聞かせる。


 そして――。


「――少し、距離を稼ぎましょう……『風塵』っ!」


 タテが笛を吹くと、風が、ボク達を追い掛けてくる『魔獣』の群れを、あっと言う間に『風化』させていく。


 ――これが『スキル』……、有り得ない現象、有り得ない結果を、有り得る物としてしまう異能……。


「これで、暫くは警戒して追って来ないと思います。――先の広場で、休憩しましょう」


「ピュ、そうだね」


「さっ、気を取り直して、急ぐです!」


「――うぅ……、短距離走なら二人にも負けないのに……」


 森の中を長距離走って、ただの罰ゲームだよ……。


「どうして、こうなったんだろう……?」


 ――三日前は、「ヒャッハー」な感じだったのに……。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「――愛姉ちゃん、おばちゃん、ダリねーちゃん、受かったっ!」


「愛里母上、美空伯母上、ダリー姉さん、俺もですっ!」


「ピュイッ、ねえちゃ、美空、ダリー、我が落ちる事など……、有り得んっ!」


 ――ゴン、ゴン、ゴン……。


 ボク達三人の頭に、それぞれ、直の師匠から拳骨が落とされた……。


 ――ボク達は、『冒険者養成学校』への受験を決めてから、三人の師匠に、戦闘技術、冒険者としての心構えなどを習っている。


「まず……、羽衣ちゃん? ボクの事は、『師匠』もしくは、『美空お姉様』と呼びなさいって言いましたよね?」


「うぅ……、ゴメンなさい」


 ボクの直師匠、『薬屋美空』――彼女は、『美魔女』と言う『ジョブ』で、魔法の様な『スキル』を使いこなす、日本有数の『冒険者』でもあり、かの『ファルマ・コピオス』の若き専務でもある……。


 どうでも良いけど、怒る理由がショボイ……。


「ピトちゃん? パパの真似しちゃダメって言ったでしょ?」


「ピュ……ピュイ……、ゴ、ごめんなさい、ママ……」


「――あぁっ、うちの子、素直っ!」


 ピトちゃんの直師匠、『幸ダリー』――彼女は、『聖騎士』と言う『ジョブ』で、攻撃、回復、援護のスキルを使いこなす、ガッチガッチの戦闘職で、三児の母でもある。


 ――因みに、ピトちゃんの養母でもあり、その溺愛っぷりは仲間内でもドン引きな程だ……。


「タテ……、ごめんなさい、何か、流れで……」


「母上……、酷いです……。――後、苦しい……」


 タテの直師匠であり、養母でもある、『桃井愛里』――愛姉ちゃんは、『治癒師』と言う『ジョブ』で、回復スキルの第一人者でもある。


 ――愛姉ちゃんの場合、ただタテをギュッとしたいだけだと思う……、タテ、男の子なのに、何か、女の子より、良い匂いするし……、何となく……、似てるし……。


「まぁ、ともかく合格おめでとう……」


「今日は、皆でお祝いですね?」


「ボク、皆に電話かけてきますね?」


 三人の師匠は、一しきりボク達を抱きしめた後、はしゃぎながら、台所に向かって行く。――一人、さり気なく逃げた気がするけど……。


「――あ、そう言えば、イグルちゃんは、どうしたんですか?」


「――っ! あ、ああ……、イグルちゃんなら、先に、お兄さん達とお仕事って言ってたから、それが終わったら来ると思う」


 一瞬、考えた事がばれたかと思っちゃったよ……。


「……って、あれ? 『ファルマ』の依頼って言ってたような……?」


 ボクの呟きは、美空おば――師匠に聞こえてたみたいで、師匠はしかめっ面で、スマホを取り出すと、どこかに電話を掛け始めた。――ここから、聞き取れる内容からすると、どうやら、ペリ姉ちゃんが、日付を間違えているらしい……。


 ――それは、ともかく……。


 ボク達は、この春、無事に中学を卒業し、更に、無事に『冒険者養成学校』の入学試験をパスする事が出来た。


 ――「倍率三十倍って、凄いのかな……?」と、ボンヤリ考えてた入試前の自分が恥ずかしい……、本当に合格出来て良かった……。


 今年受験したのは、仲間内では、ボクと、タテ、ピトちゃん、イグルちゃんの、同い年四人組だ。――正直、イグルちゃんの年齢はよく分から無いんだけど、ジャンケンで負けた結果、末の妹って事になったらしい……。


 ――因みに、イグルちゃん達、三兄妹の後見人みたいな事を、美空おば――師匠がやっているらしい……。


 そんなこんなで、その日は皆にお祝いして貰って、人生有頂天って感じだったんだけど……。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 ――合格発表から三日……。


「皆さんには、今からクラス分けの試験を受けて貰います」


 ――壇上に立つ、『冒険者養成学校』の校長先生、そして『冒険者ギルド:地球本部兼日本支部』のギルドマスターでもある、ウピール先生は、ボク達新入生を前に、そう言った。


 パンフをよく読まなかったボクの落ち度ではあるんだけど、早朝呼び出されて、いきなりコレはキツイ……。


 どうやら、能力順にクラスをF~Sまで分けるらしいんだけど、その内容と言うのが……。


「――この森の奥で、『魔素』が濃くなりつつあります。今のところ、『魔獣』の発生は確認されていませんが、近隣住民に不安が広まっています。――冒険者の役目は、こう言った住民の不安を解消すると言う事が最も大切です。なので、今から四人一組の班を組み、調査を行って来て下さい。その調査手腕や、身のこなしなどをギルドの職員が監視していますので、それを基準に、クラス分けを行います」


 ――と言う事らしい……。


「じゃぁ、ウチらで組むです?」


「ピュ……、致し方あるまい……」


「姫、離れちゃ駄目ですよ?」


「――むぅ……、ボクだって、もう『ジョブ』持ちなんだから、そんなに心配しなくても……」


 過保護なタテと、駄々を捏ねるボク、最近では、こんなやり取りがお約束になっていた。


 そして――。


「森の奥……かぁ?」


「? どうしました、姫?」


 大分、奥に進んだところで、ふと、ボクが昔の事を思い出していると、タテが不思議そうにボクの呟きを拾い上げて来た。


「いや、そう言えば……、こんな森の中だったなぁって……」


「――もしかして……、父上の事ですか?」


 ――タテの呟きで、今度は、前を歩く二人が動きを止める。


「あ……、えっと、ごめん……」


 ――何となく、あれから……、あの人――おじちゃんの事は、禁句になっている気がして、ボク達、子供組は、口に出す事を避けていた……。


「いや……、良いです。寧ろ……、聞かせて欲しいです」


「――ピュイ……、大人は皆、話してくれない……」


「姫……、お願い……します」


 ――それから、ボクは、歩きながら……、子供の頃の思い出を……、スーパーで迷子になっていた事、いきなり転移した事、森の中でラッコちゃんに追い掛けられた事、おじちゃんが、『ジョブ』を獲得した時の事、おじちゃんを大蜘蛛退治に送り出してしまった事、タテと、ハオカちゃんを呼び出した事などを話していく。


「意外と覚えているもんだよねぇ……」


「――おやっさんは、強烈です」


「ピュイ……、毛……」


「………………」


 ――そう言えば、『柱』の中に居る筈のももねーちゃん達は、あれから一度も姿を見せていないらしい……。自由に行き来出来るのは……、ラッコちゃんの目撃報告があるから間違いないらしいんだけど……。


 そんな感じで、しんみりしていると、どうやら森の奥の奥まで来てしまったらしい……。


「――何にもないね?」


「俺達が最初だとは、思うんですけど……」


「トラップがあからさまでした……です」


「ピュイィ?」


 折角、一等賞なのになぁ……。


「でも、あれだね? 映画とかだと、そう言う時に限って、ワンテンポずれて、何か起こるよねー?」


 ――そう、ボクが口を滑らせると、皆の顔色が、サァっと青くなっていく……。


 あっ……、しまった……。自分の『ジョブ』を……忘れてた……。


「ひ、姫……?」


「羽衣が、言っちゃ駄目ですっ!」


「ピュイ……、手遅れ……?」


 ピトちゃんが、そう言った瞬間――森全体が……、大きく揺れ始める。


 そして――。


「――っ! 『魔素』が?」


 タテの声に振り向くと、目に見える程の『魔素』が集まり、何かの形を成していく――。


「えっと……、猿……?」


「――っぽい、『魔獣』です!」


「ピュ……、取り敢えず……、逃げよ?」


 ――そして、今に至るわけです……。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「――もうすぐですっ!」


 イグルちゃんの先導で、ボク達は見通しの良い……、開けた場所に出る。ここで、休憩しつつ、救援を待ち、敵の迎撃を行う――つもりだったんだけど……。


「――これは……」


「先回り……? いや、また発生したです?」


「ピュイ……、ママ……、ねえちゃ……」


 ――ボク達が目的の場所に辿り着くと、何人かの新入生が既に居た。そして、新入生とは別に、黒い……猿の『魔獣』が、ウゾウゾと……、地面から這い出して来ていた……。


「――クッ……『風塵』っ!」


「『八爪』!」


「ピュウゥゥゥッ『口弾』!」


 皆がスキルを連発して『魔獣』を近づけさせまいとしているけど……。数が……。


「ボクも……『デッド・フラグ』――『お前ら表へ出ろ』!」


 ボクが左手を胸に当て、右手の親指を立てて、顔の横に持っていくと、視界に映る『魔獣』達の前に、不気味なピエロが現れ、『魔獣』達は悲鳴を上げて消えていく……。


「――ッはぁ……はぁ……」


「姫っ! 無理しちゃ、駄目ですっ!」


「ピュイ、まだまだ、使い慣れていないんだから……」


 ボクはまだ……、『スキル』を使える様になって、日が浅い……、そのせいか、出力も、操作も、制御が効かない……。――こんな所で、足を引っ張るなんて……。


「――良いから……、下がって電話で助けを呼ぶです」


「――でもっ!」


 それでも……、ボクは、何か役に立ちたい……。


「――うあぁ、増えたぁ」


「「「「――っ!」」」」


 背後で応戦してた人達の悲鳴が上がる。


 その声に反応して振り返ると……、そこには――。


「――マズイ……」


 一面黒の壁があった……。その壁は、徐々に高さを増していき、そして――。


「押し寄せてくるですっ」


 雪崩の様に、四方からボク達に向かって来る。


「クッ、『風壁』!」


「――タテっ!」


 気が付けば、タテが青い顔で、黒の壁を防いでいた。


 タテは、青い顔のままで、風の壁を操ると、黒い壁の一か所に、人が一人入れる位の穴を開け――。


「――皆、行って……」


 ――そう言い放った……。


 別の班の人達は、それぞれ、何か喚き、頭を下げながら、その穴を通って行ったけど、ボク達に……、そんな事……出来るわけなくて。


「早く……、行ってよ?」


「――やっ!」


「ピュ……、断るっ」


「――です」


 ――そんなやり取りを続けていた。


 すると、タテが困った様な表情を浮かべながら、イグルちゃんと、ピトちゃんを見つめて……。


「駄目ですよ……、そんなの……、イグル、ピト、俺の役目は、姫を守る事だ……、その為に、生まれて来た……、だけど、俺は……ここで終わると思う……。だから……、俺が力尽きて、皆一緒に死ぬ前に……、二人は姫を連れて逃げてくれ……。そして、出来れば……、二人で協力して、姫を助けてやって欲しい……」


「――っ!」


 タテのその言葉で……、あの日の事がパチパチと、浮かび上がって来る……。


「――タテ……………………ゴメンです」


「ピュイ……、絶対……、守る……」


「――え……? イグルちゃん? ピトちゃん? な、何言って?」


 二人は、唇をギュッと噛みしめながら、私の両脇を掴み、引き摺り始めた――。


「ダメっ! ――そんなのっ……」


 ボクが抵抗しても、二人は何も言わず、ボクを引きずり続ける。


 ――嫌だ……、また……、居なくなるの? そんなの……、嫌だ……。


 すると、ボクの顔を見てしまったタテが……、困った様に苦笑しながら……、呟いた。


「――さあ、ここは俺に任せて先に行けっ!」


「――っ!」


 ――ああ……、一緒だ……、あの時と……。


 嫌だ……、やっぱり嫌だ……、タテが居なくなるのも、貴方が居ないのも……、嫌だ……。


「――うぐぅ……」


「「「――っ!」」」


 ――緊張が途切れたのか、スキルを使い過ぎたのか、風の壁が破られ、黒い壁が襲い掛かって来る。


「嫌だよ……、絶対、嫌だっ! 助けて……。――助けてよっ!」


 ボクは、絶望の中……、ずっと、信じて来た……希望を……、叫ぶ――。


「おじちゃんっ!」


 そして、ボクは、皆の最期を見たくなくて……、自分の最後を見たくなくて、ギュッと目を瞑り、その場に蹲る――。


 ――ゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴインッ!


「……………………………………あれ?」


 でも……、いつまで経っても、ボクの身体を痛みが襲う事も無く、皆が襲われる様子も無く、聞こえてくるのは、何かがぶつかる音だけ……。


「――え……?」


「どうしたのです?」


「ピュ? ピュ?」


 皆も、不思議に思ったのか、一斉に目を開けて、キョロキョロと首を動かし……、そして、気付いた――。


 ボク達の前に映り込むのは、地面一杯に描かれた、黄色と黒色で描かれた、二つの勾玉みたいな絵と、何かにぶつかったのか、頭部が潰れた猿の『魔獣』達と、そんな『魔獣』達の前に立つ……、三人の男女の姿――。


「――あ……」


 これは……、ボクの声なのかな……? ――分から無い……、頭の中が真っ白で……。


「――間に合った……?」


「そん様どすなぁ?」


 三人の内、二人の女性が、『魔獣』達を蹴り、殴り、朱い雷を飛ばしたりして、次々と倒していく。


 そして――。


「――あ……、ああ……」


 最後の一人――皺の無い、ビシッとしたスーツを着た男性が、『魔獣』達を前にして、その場に座り込み、正座し、三つ指をついて、その指の先に持っているカード状の何か――多分……、絶対……名刺を、『魔獣』の群れにスッと差し出して……、頭を伏せていく――。


「――ああ……」


「どうも……、私――」


 頭を伏せて、土下座する男性を前に、『魔獣』達も一斉に土下座を始め、そのまま地面にめり込み、押し潰されていく――。


「ああ……」


『魔獣』達が消え、安堵とは別の理由で、ボクの目が……、頬が……、濡れて熱くなっていくのが分かる……。


 ――そうだ……、ピンチの時には、絶対……、必ず……、助けてくれる……。それが……、ヒーローだって……。仲間や家族、その生活を守る為に……、二十四時間戦い続けるって……、ボクは……ずっと……。


「ずっと……ずっと……前から……、知ってたよっ!」

ここまで読んで頂いた皆様、誠にありがとうございます。

これにて、『大・出・張!』は、終了となります。

活動報告に、後書き……的な何かを、書きますので、良ければ、そちらもご覧下さい。

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