2話 異世界
確かに嘘では無かった
人間はいた
そして時折動物のような耳と尻尾が生えている人や背中によくゲーム等で見る悪魔のような羽が生えて飛んでいる人を見た
少し歩いていたさおりは振り返る
「ね?嘘じゃないでしょ?」
僕は道端にへたり込む
「鍵田君大丈夫!?」
さおりは慌てて駆け寄って来る
「う、うん。まだちょっと混乱してるけど」
立ち上がり再び歩き始める
「まあ無理もないわね…。突然別世界に連れて来られたんだから…」
「でも生き返った代償としては軽いものだからいいよ」
「その事なんだけど…」
さおりの表情が少し暗くなる
『あ、さおりじゃない。おひさ~』
と急に声をかけられた
見ると2人の人物がいた
声をかけてきた方はポニーテールの僕より少し年上の女の人で
もう片方は少しボサボサの髪の毛で眼鏡をかけている同じく年上な感じの男の人で左腕が無かった
「あ、三城に狼文。久しぶり」
狼文と呼ばれた男の人は会釈で答える
「あれ?その子は?もしかしてさおりデート?」
三城と呼ばれた女の人はニヤニヤと笑いながらさおりに訪ねた
「ち、違うよ。別の世界から来た人だから少し案内しようと思って…」
さおりは顔を赤くして慌てて否定する
「ふ~ん…。じゃあ“ギルド”のほうで話したほうが早くない?」
ギルド?
「あ、そうか」
三城は手をポンと打つ
「善は急げって事で、狼文後の買い物頼める?」
「残りは片腕でも大丈夫だ」
ポケットから煙草を取り出し口にくわえる
「じゃあ頼むわ」
狼文は後ろ手を振って歩いていった