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鍵の少年、錠の少女  作者: 貴冬
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プロローグ

 僕の名前は 鍵田 硅 14歳

 普通の中学生です

 間違えた、でした、だ

 なんで過去形かと言うと


 今死んだからです


 今僕はただ上を見ている

 僕がさっき足を滑らせた崖だ

 体の感覚が無い

 あぁ、これで終わるんだな…僕の人生は…

 

 -やっと、見つけた-


 声が聞こえる気がする。天使の迎えだろうか


 -私の鍵-


 そして目の前に少女が現れる 肩口で切ったストレートの髪型だった


 自分とそこまで変わりはない年齢だろうか

 意識の薄れゆく中。

 少女は僕にキスをした


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