きらきら鶴の約束
この物語が、凜ちゃんとママの絆、そして金色の鶴に込められた思いを伝える助けになれば幸いです。
凛ちゃんは、折り紙がとっても得意な幼稚園の子。
くるくる、ぱたぱた、あっという間にかわいい動物や花を折っちゃう。
でも、一つだけ、まだ折れないものがあったの。
それは、鶴。
鶴は、ママと折る約束だったんだ。
ママは体が弱くて、いつも病院のベッドにいたけれど、凛ちゃんが病室に行くと、二人で折り紙を折るのが一番の楽しみだった。
「 凛ちゃんが、鶴を折れるようになったら、ママはきっと元気になれるよ 」
ママはそう言って、いつも笑顔を見せてくれた。
明日、いよいよママが鶴の折り方を教えてくれる日だったんだ。
でも、その日は突然やってきた。
幼稚園に、いつもの笑顔じゃないパパがお迎えに来たの。
パパの目からは、ぽろぽろと涙がこぼれてる。
凛ちゃんは、なんだが胸がぎゅっとなって、パパの手をぎゅっと握った。
病院の病室のベッドに着くと、いつものママのベッドには、誰もいなかった。
ただ、枕元に、金色のきらきらとした折り紙の鶴が、ポツンと置いてあるだけ。
「 ママはね、お星さまになったんだよ 」
パパが震える声で教えてくれた。
凛ちゃんの目から、大粒の涙が止まらない。
きらきら、きらきら光る金色の鶴は、まるでママの優しい手みたいだった。
凛ちゃんの頭の中に、ママと一緒に折り紙を折った楽しい日々が、走馬灯のように浮かんできた。
「 大丈夫だよ、凛ちゃん。ママは、凛ちゃんの心の中に、ずっといるからね 」
パパが優しく抱きしめてくれた。
凛ちゃんは、金色の鶴をそっと手に取った。
きらきら光る鶴が、ママの言葉のように聞こえた気がした。
「 ママ、私、鶴を折れるようになるよ。ママが教えてくれたように心をこめて、きっと折るからね 」
凛ちゃんの小さな手の中で、金色の鶴は、これからもずっと、ママとの大切な約束を、きらきらと輝かせ続けるのでした。
【 おわり 】
私、折り紙の経験がありません。(笑)




