デスゲームが始まるかと思ったら、始まらなかった話
書き始めたら、途中から違う方向に進んじゃいました……笑
目が覚めると、俺は見知らぬ場所にいた。
(ど…… どこだ、ここは……?)
俺が辺りを見回すと、そこには老若男女を問わず、大勢の人がいた。
そして、みんな一様に首輪のようなものを着けていた。
慌てて自分の首元を触ると……
その首輪のようなものが俺にも着いていた……。
(な、何だ……、これは?)
状況が分からず周囲の様子を窺っていると、他の人たちも、なぜ、ここにいるのか、分かっていないようだった……。
「おい! 何だよ、ここは!! 誰か、分かるやついねぇのか!?」
頭にねじりハチマキを巻いた、大工の棟梁っぽい男性が言った。
その時、壁に備え付けられていた数台のモニターが点き、白い仮面を被った人物が現れた。
「皆さま、ようこそ……私はゲームマスターの上松と申します」
白い仮面の人物……上松が言った。
「皆さまには、これ」
「おい! 何なんだよ、お前はよ!? 早くこっから出せよ」
さっきの大工の棟梁が、上松のセリフを遮り、言った。
(だ、ダメだ…… こういう場合は、冷静に状況を判断しなければ…… 『ゲームマスター』って言ってたから、デスゲームの可能性が高い。こういう時は、食って掛かるような人が最初に犠牲になってしまう……)
しかし、俺のそんな思いも知らず、大工の棟梁は続けた。
「これは、拉致・監禁だろ! 刑法220条に規定されている罪だぞ。 逮捕されたら、3か月以上7年以下の懲役だ!」
(く、詳しい…… この人、大工の棟梁じゃない!? 上松も言葉を失っている……。もしかしたら、このままいけるかも……)
「うるちゃい!!」
上松が叫んだ。
しかし、いきなり大声を出したせいか、噛んでしまったようだ。
「ははは、『うるちゃい』だって、マジうける~」
ギャルという風貌の女子高生が笑った。
「うるちゃいですぅ~」
サ○エさんの息子風の男の子が言った。
「拙者、『うるちゃい』でござるか?」
忍者が言った。
「オ~ 『うるちゃい』デハナクテ、ウルサイデスネ」
外国の方が言った。
「え、晩御飯はさっき食べたって?」
ご老人が言った。
「ゲッツ」
黄色いスーツのお笑い芸人が言った。
「松島や ああ松島や 松島や」
松尾芭蕉が言った。
「オウンには、オウンだよ!」
サッカー解説者の松○さんが言った。
(か、カオス……)
そして、指揮者のような風貌の男性がみんなの前に立ち、タクトを振った。
すると、讃美歌のハレルヤのリズムで、みんな一斉に歌い出した。
「う~るちゃい う~るちゃい うるちゃい うるちゃい うる~ちゃい~」
上松は仮面を着けていても分かるほど、涙を流していた。
「いじめ、カッコ悪い。」
前○真聖が言った。
デスゲームは、始まらなかった……。
ちょっと……
これ書いた人、頭おかしいですねぇ